こどものみらいデザイン研究会@京都(12月18日/第6回/2019年開催)
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【開催のご報告】
皆さんこんばんは。
毎月開催してきております、こどものみらいデザイン研究会。
年内最後の開催となりました。
今回のゲスト(キャンパスソーシャルワーカー)
今回は京都にて。
ゲストスピーカーに、京都精華大学のキャンパスソーシャルワーカー宮江さんにお越しいただき、大学内でのソーシャルワーク実践の事例や、現実的な課題についてお話しいただきました。
キャンパスソーシャルワーカーとは
「障害や病気、または周囲の環境的な問題によって、日常生活を送る上で支障を伴ったり困難を抱えていたりする人々へ、相談援助を行う人のこと」と定義されています(キャンパスソーシャルワークネットワークホームページより)
ゲストとテーマに、参加者の方は大学教員の方や職員の方の割合が多かったです。
印象にのこった話
テンポよく日々の実践事例を披露していただけました。
たくさんのケースに具体的に参考になることが多かったです。
印象に残った話もいくつかあるのですが。
「グレーゾーン」という言葉の使い方について。
主に学生で障害者手帳を取得していないが、なんらかの就学上の課題がある(と周囲から認識されている)学生に対して使われていることが多いワードですけど。
これによって、新たな区分けができているんじゃないか。
ラベリングするのではなく、その学生ひとりひとりにあった個別の対応を考えるのが筋で、その役割をソーシャルワーカーがになっている、というもので。
僕も無自覚に使っていたなと、考えさせられたのでした。
また、ソーシャルワーカーが活動することで、学生さんの就学支援、就労支援といったことはもちろん。
それだけではなくて、教員の職場環境にも配慮し、「教員が研究に専念できる環境を作っていくことも役割」とおっしゃっていて、参加者のみなさんが一同に関心しておられました。
導入し広げていくためのアイデア
個人的な興味関心でもありますが、キャンパスソーシャルワーカーの人件費などを大学側がどのように認識しているのかという点があります。
今回の話の中に、オープンキャンパスでも保護者等に向けて情報発信したり、相談室の見学を事前にして学校選びをする学生や保護者もいるということでした。
ある意味、志望学生数にも影響を与える要素のあるキャンパスソーシャルワーカーの存在について、経営学的な側面での研究をしていくことで、エビデンスをもって大学に浸透させていくことができるのではないかなと感じたりしました。
誰か研究しないかな。
とにかく、宮江さんの、その前向きに学生の苦難から希望を見出しておられる姿にキャンパスソーシャルワーカーの価値を強く感じました。
お話いただいた宮江さん、参加された皆様ありがとうございました。
会場をお貸しいただきました京都医健専門学校のみなさまもありがとうございました。
次回は2020年1月31日(金)を予定しています。
大阪本町にあるbillage Osaka会議室にて、市役所の家庭児童相談室ソーシャルワーカーに実践をお話いただきます。
くわしくはFacebookのイベントページや
フクシのみらいデザイン研究所のホームページをご覧ください。
みなさまのご参加お待ちしております。