「私と占いの歴史」#3算命学が私の心を震わせた。
つづきです。
そうして算命学にとても興味を持った私は、本格的に鑑定をしてもらうことにした。ネットで探していきついた先が、こちら「天海玉紀先生」だった。
忘れもしない、始めた降り立った中野駅。
確か、中野ブロードウェイの一室だったと記憶している。
「こ、こ、こわい…」
中野ブロードウェイは古くて、フィギアとか売ってるお店がたくさん入ってて、自分には完全アウェイな雰囲気で、お店までたどり着く気がしなかった。が、やっとお店に到着したら、明るい雰囲気のたまきさんが迎えてくれた。
私の生年月日から出した星を見て、たまきさんはこう言った。
「幼少期、結構きつかったよね。」
そういわれた瞬間、もう泣きそうになった(実際泣いた?)んだと思う。
なんでそんなことわかるんだ?
「母から愛されていない」「私なんて邪魔者」
と思って育ってきた幼少期。
母に愛されようと、一生懸命、優等生であろうとしてきた自分。
優等生でなくては許されない、という人生の初期設定。
そんな初期設定がされたOSをずっとずっと背負って生きてきた人生。
歯を食いしばって耐える以外に、人生のコマを進められる方法がわからない。
だから、すべての感情にふたをして、なんとか生きてきた30数年。
それなのに、そんな過酷な環境の中、なぜか「自前のパワーで」なんとかやってきたこれまでの人生。言い方を変えれば「なんとかできちゃった」人生。
自分で、自分のことはよくわからなかった。
不思議と乗り切れて来ちゃった、という感覚について、話をしたんだと思う。
そこで教えてもらったのは「天将星」という星について。
算命学をご存じない方にわかりやすく説明すると、
「王様の星」
いろんな星がある中で、他の星とは比べ物にならないくらい突出したエネルギー、パワーを持つ星。それだけなら、なんとなくいい気がするけれど、一代でつかいきれないほどのエネルギーといわれていて、強いというか「我が強い、圧が強い」というイメージ。世のため人のためにつかってこそ、光る星。
天将星のエピソードの中で、私の一番お気に入りは、
「中国では、天将星の星を持った子が生まれたら川に流した」
というもの。つまり、それくらい過酷な環境で磨かれてこそ光る星。
(あとは、子供がそんなに強かったら、親が困るんだろう。)
ちょっと極端だけど、説明するとそういう星。
たまきさんから教えてもらったのは、私にはその「天将星」があることだった。
そして、どんな星も、
・陽転→ちゃんとその星の力をうまく使いこなせていること。
・陰転→星の力を使いこなせず、悪い方向にいってしまっていること。
という話だった。
例えば、天将星を陽転させれば、国を治めるくらいのリーダーになりえるが、陰転すると裸の王様。イメージとしてはそんな感じ。
当時たまきさんから言われた一言一句を覚えていないが、
「救われた」
ことだけは覚えている。
「はあぁぁぁぁ・・・」
もう、占いの「あたりはずれ」とは全然かけ離れた世界があって、驚いた。
私が今まで知ってた占いとは?
声にならない声を出したんだと思う。震えた。
私の人生、これでいいってこと?本当に?
「こんなにつらいのに!星のせいっていわれても!」
と反論したくなる気持ちは一切なくて。
物心ついたころから、
「どうしてこんなにつらい人生なんだろう」
と答えの出ない問いを自分に繰り返してきた私にとって、
「これでいい、星の通りに生きられてるよ。仕方ない部分もあるよね。」
といってもらえたことは、これまで頑張ってきたことを肯定してもらった気がして、何より「陽転」というワードに出会えたことによって、様々な出来事の「見方」が変わった。つらいことがあっても、やけくそにならずに、受け止めて前を向いて頑張る、みたいなことをやってきた甲斐があったというのか。
あとは「自分のせいじゃなかったんだ…」みたいなことにも救われたんだと思う。「自罰的」な癖があったので、自分が原因じゃないことがあるんだ、と知らない世界が開いたのだ。
(当時、すばらしく陽転させてる天将レディ、としてたまきさんのブログに書いてもらったことも、すごくうれしかったことを思い出したよ。)
天将星。
ブルドーザーとして、道なき道を掘り進む力。
世の中には、それはできない人たちもいる。
そういう人たちが作った道、舗装された道を軽自動車くらいのエネルギーで安全運転で進む人たちだっている。
どっちがいい、ということはない。
そうやって、人には人の「持って生まれた星」がある。
持って生まれた星を生きてこそ、人は輝く。
その後、天将星については、深く深く掘り下げていくことになるので、上記のような単純な話でもないけれど、算命学とたまきさんとの出会いは、私の人生のターニングポイントになったことは間違いない。
この時点で、占いとは「あたる、はずれる」というものではなく、
「持って生まれたものを活かすためのもの」と思うようになった。
(天将星については、使いこなせてるね!っていう素晴らしいエピソードもある一方で、トホホな裸の王様エピソードもあって、今後ご紹介、笑)
このあたりから「占い=算命学」にどんどん魅了されていく。