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ロジックの矛盾を愛して

 この間、修士論文を提出した。11月末まで1文字たりとも書けていなかった修論でも、本気を出したらなんとかなるらしいということを知った。期限が差し迫るタスクをこなすのは精神的につらく、浮いたり沈んだり、はたまた達観したり、傍観したり、そんな日々を過ごした。

 そんなわけで、この1ヶ月間、まいにち日記を書いたので、地べたをかけずり回ったわたしの生活をお見せしたいと思います。汚い話、苦しい話、最低な話、存分にあります。綺麗なものだけをお見せできないのが恥ずかしいけれど、どうかお手柔らかにお願いしますね!

 そして一つ宣伝、というか宣言を。2025年は365日、まいにち日記を書いて、2026年にそれを製本することが目標です。今回の記事はそれのお試しという側面もありつつな感じです。わたしは果たして日記を毎日かけるのか!? というわたしにとってのお試しと、来年製本する日記はおそらくこんな感じの内容になるよ〜、というみんなにとってのお試しです。とりあえず1ヶ月は日記を書き続けられたので、こんな感じで2025年ひた走りたいと思います。それでは、以下から12月の日記を大放出〜!

(もし、この日の日記がすき! とかあったら末尾にwavebox置いとくので教えてね。参考にしたいから。わたしは、12/14と12/17のものが気に入ってます)


12/1
 昨日から隣県にある温泉旅館に宿泊していた。久しぶりによく眠れた。今回泊まった旅館は夕食の量も朝食の量もちょうどよく、しかもわたしが苦手としている揚げ物や肉があまり出なかったのも助かった。油っこいものが食べられないのだ。修論が大変まずい状況だから、遊ぶのはもうこれで最後にしなければならない。
 お家に帰って、研究室の連絡に使っているディスコードをおそるおそる開くと、教授から返信が来ていた。修論についての連絡だ。研究室に足が向かないわたしは、最近はもっぱらディスコードで先生とやり取りをして研究を進めている。わけあって、元々やろうとしていた研究が修論で実施できなくなり、研究計画を変えているところだ。いまは、とある変数の測定法を考えていて、細かい部分をもう少し詰めなければならない、という段階。修論提出まであと36日。いまだにデータがない。

旅館のごはん

12/2
 昼前頃、目が覚めると目に不快感がある。コンタクトを外さずに眠ってしまっていたらしい。あわてて外す。
 スマホでおそるおそるディスコードを確認すると教授から返信があった。「(私の本名)さんのお考えはわかりました」との返信。それって、理解しただけで納得はしていないということ? 言葉尻を変な方向に解釈してしまうのはわたしの敵意バイアスが強いからなのだろうとわかってはいるけれど、すこし不安になる。夜までに返信することを目標に、スマホをいじりながら送られてきた論文に目を通す。大丈夫、まだ1か月あるから。
 夜の24時半、教授に返信をする。今日の任務は完了。明日は大学に行く用事があるので、夜中の3時までには眠りたい。修論提出まであと35日。明日は、序論の構成を考えようと思う。

12/3
 朝起きて、お風呂に入った。風呂キャンセル界隈に片足を突っ込むどころか仁王立ちしているので、自分の中にまだ人間の芽が残っていることを喜ぶ。
 スラックのアプリに丸印がついていたので開くと、昨日、学位プログラム関連のオンラインミーティングをすっぽかしてしまったことに気づき、平謝りをした。最悪。
 大学に行って、TA(ティーチングアシスタント)の仕事?アルバイト?をしてきた。大学2年生の学生たちに実験をさせて、とったデータで実際に統計分析をさせるという一連の内容の授業を、院生がひとりでやらなければならない。ここぞというばかりに効率主義が具現化したので、90分×2コマの授業を、1コマで終わらせて全員すぐに帰した。大学にいる人間と話す時間は1分1秒でも短い方がいい。
 一瞬で帰宅し、18時~21時まで昼寝をした。起きてウーバーでスンドゥブを頼み、食べる。教授からののディスコードに返信をした。進んでいるような、進んでいないような、絶妙な心地だ。だけど今日もちゃんと返信ができたので、よしとする。
 PC上で「修士論文」フォルダをつくり、その中にさらに「目的」「方法」「結果」「考察」フォルダをつくってみた。序論の構成を考えようと思ったけど、今日はもう限界なのでこれで店じまいです。修論提出まであと34日。うっすらと体調がわるい。

12/4
 昨晩、否、今朝は寝つきが悪かった。朝の6時に眠りについた気がする。起きたらぎりぎり午前中で、少しだけ安心した。
 ディスコードを見る。教授から返信が来ている。あとで返信しようと思い、だらだらしていたら何もせずに20時になった。今日はいったい、何をしていたのだろう。自分でもよくわからない。
 同居人が22時ごろに出張から帰ってきたので、一緒にラーメンを食べに行く。いつものねぎ味噌ラーメンの味。外食ではいつも、失敗したくないから同じメニューばかりを注文してしまう。
 家に帰る。教授にメッセージの返信をする。Tumblrに日記を書く。この文章を書く。これからあと30分だけ、何かを進めたら今日は終わりにする。ちょっとだけでも進めておく。結局、これの繰り返しだ。修論提出まであと33日。明日はスタバとかに行って何かしらができれば御の字。だけど無理はしたくない。

12/5
 昼頃に目が覚める。そのまま二度寝し、起きたら夕方の4時だった。
 ウーバーイーツで食事を注文する。ウーバーの届く地域に越してきてから、節約においてコンビニよりも悪い選択肢があることを知った。なのにやめられない。言い訳をするとしたら、1日1食ウーバーで1500円を使うのは、1日3食でそれぞれ500円ずつ使うのと同じだからいいでしょう、といったところだ。
 夜が更けるまえにある程度の作業を終えて、教授にディスコードを送る。修論提出まであと32日。そろそろデータをとりはじめられそう。

12/6
 2限の授業があるのに朝5時まで起きていた。眠ろうと思えば思うほど眠れなくなった。朝の目覚めが良くなる薬を飲んで、アラームもかけて眠った。
 あさ8:30に起きなければならなかったのに、気づいたら9:41だった。スマホを見ると、アラームを止めた痕跡がない。けたたましく鳴るアラームを全て無視してしまったらしい。こういうときに限って同居人は朝早くから出張で、起こしてくれる人もいなかった。授業は10:30から。10分で着替えて、すっぴんで行けば間に合う。だけど、行かなかった。面倒になってしまった。
 金曜日は、2限のあとに5限の授業がある。5限は研究室単位でやる演習授業で、15:30くらいに家を出れば余裕で間に合うのに、結局ダラダラしてしまい家を出たのは16:00だった。だけどお家を出ることはできた。もうそれだけで安心している(先週はサボってしまったから)
 夜は趣味のお友達とスペースでお話をして、いい気分転換になった。だけど修論は全然進んでいない。修論提出まであと31日。明日は土曜日なので、ちょっとだけ何かを進めたい。

12/7
 昼から夕方にかけて、作業を進める。少しずつ進んではきているけれど、12月がもうすでに1週間も過ぎていることに驚く。なんか、やばい気がしてきた。
 夜に近所の焼肉屋さんに行った。隣の卓に座っていた男女が、これから身体の関係を持つかどうかの駆け引きをしていて、キモイなーと思った(自分もそういうことをしたことがあるくせにね)。男性のほうはあからさまに家に連れ込みたい感じ(「おれ眉毛ボサボサだからあとで剃らない?」「〇〇のこと本気でかわいいと思ってるからね!? いやマジでマジで!」みたいなセリフを吐きまくっていた)で、女の子の方は否定しつつも満更でもなさそうな感じ。アーーーむずむずする。欲望には素直なくせにそれにいたるまでに行う婉曲的なアピール、客観でみるとおぞましい行為だな。シラフで耐えられる気がしなくて、久しぶりにお酒を3杯飲んだ。
 その後ふたりは店を出て、入れ替わるようにして入ってきたおじさんがビール片手に一人焼肉をしていたので気分がすこし安らいだ。
 修論提出まであと30日。こんなんでも、一応少しだけ書き進めました。明日は外に出て、PCの充電がなくなるまで作業をしたらどこまで進められるのかという遊びをしようと思う。もちろん、無理なこともある。明日の自分にはあまり期待しないでおこう。

12/8
 朝から「スタバで勉強するやつ意味わからん、図書館行けよ」系のツイートを見て最悪な気分だ。ほっとけや。お前がスタバで勉強しなければいい話だろ。 
 わたしはスタバ勉強で学歴ロンダリング(笑)を果たした稀有な人間だ。別にいいじゃん。スタバがサードプレイス自称してるんだし、ドリンクも飲食物も追加で注文するし、勉強が禁止されていない店舗での過ごし方くらい好きにさせてよ。「スタバで勉強するやつ、正直勉強内容身についてないだろ」って言う人なんなの? あなたはどれくらい自分の脳みそに自信を持っているんですか? わたしより賢くなってから発言してください(自分が賢いとか言いたいわけじゃなく、スタバで勉強する他人の事情(家で勉強できない家庭環境とか、静かな場所で集中できない人の特性)を想像できる力量のない人が頭良いとは思えないので)! 「スタバで勉強する奴どうせ持ち物自慢したいだけ」って言うひとも、マジで何? わたしは自分の持つモノにこだわりがあるので、どこ行っても持ち物自慢になるんですけど、スタバに限らずね!? あなたがダサいだけじゃない!? スタバに行くようなおしゃれな人間に嫉妬してるんでしょ(暴論)!? はあ、こんなことに腹を立ててないで修論を書けという話です。
 当該ポストを見たせいで今日はスタバに行く気が失せました。わたしが修論を提出できなかったらアイツのせいです。他責思考。これは心を守る手っ取り早い手段ですよ〜〜。これからコンタクトを入れて、お家で少しだけ修論進めます。はあ。
 ↑を書いたのが昼頃なのだけれど、わたしは偉いのでそのあと3時間タイマーをかけてちゃんと修論を書き書きしました。そして20時現在、パソコンを抱えて結局スタバに行こうとしている。今日はまだご飯を食べていないので、夜ご飯を食べるついでに簡単な作業をします。
 おしゃれする気力もないのですっぴんマスクでスタバに行く道すがら、マスクの隙間から登った吐息でまつ毛に水滴がついた。ラクダみたいでじぶんがかわいいなと思った。

12/9
 いよいよ今日からデータが集められることになった。わたしの研究分野は人を対象にアンケート調査をして、それを統計的な分析にかけるという手続きをとる。ゆえに、これからやらなければならないことは、とにかくたくさんの人にアンケート調査への回答をお願いすることである。
 わたしにとってはこれが一番の問題だ。人間不信を拗らせまくり、外に出たくなくてウジウジしてしまうメンタリティの今日この頃、誰かにアンケートの回答をお願いする行為が、ほんとうにしんどい。とうとうこの時が来てしまった、という感じだ。
 質問紙を回収しまくる行為は、思えば学部2年生くらいのときから、ずっと苦手としている作業だ。研究には、研究計画を立てる、測定法を決める、質問紙をつくる、データを収集する(もしくは実験をする)、分析をする、それを論文で報告する、という一連があるけれど、その中でもこの、質問紙を回収する作業が、マージで一番嫌い。他人に何かを頼んだり、お願いすることがほんとうにほんとうに苦手なので、いつも精神をすり減らしながら、頭を下げる。ずっと心苦しい。ごめんね、面倒だよね、迷惑だよね、と思いながら質問紙を回収するのだ。
 とりあえず今日は、大学で唯一所属している集団(サークルとはまた違うプログラム生)の人たちに共有してみる。そして個人的にお願いできそうな人数人に、「お知り合いの方に共有してもらえませんか…?」とお伺いを立てる。ちょ~しんどい。だけど中には「まかせて!」とすぐに返事をくれる人もいたりして、そのたびにちょっと泣きそうになる。わたしなんかに施しを与える人、聖人すぎるからはやく幸せになってね。
 目標サンプルサイズは、最低でも200。これは仕方なしに定めた目標で、ほんとうは350~400くらい集まると論文にできそうな水準になるから、いけそうだったらひとまず300は集めたいところだ(しかも同じ大学の人限定で!)。だからいろいろな人にメッセージの文面でお願いをしてみたのだが、蓋を開けてみたら収集数はたったの50程度。もちろん、50人の人が回答してくれたことには感謝をしているけれど、足りない。サンプルサイズが圧倒的に足りないのだ。
 そもそも、誰かに拡散をお願いして、楽にサンプルサイズを稼ごうとするわたしが愚かなのだろう。そんな姑息なやり方には限界がある。ちゃんと、自分の足で動かないといけないのだろう。仕方ないから強硬作戦で行くしかない。先ほど、canvaでミニサイズのチラシ(A4サイズの紙を12分割して依頼文と回答用のQRコードを印刷したもの)を作成して、それをとりあえず250枚くらい配る準備をした。狙う先は、学食と図書館だ。知らない人に話しかけまくって、回答を依頼する。どう考えてもヤバいやつだ。それだけではみんなに回答してもらえる気がしないので、わたしは返報性の法則を使う。小さいチラシを渡すついでに、飴を一粒渡すことにするのだ。アンケートに回答せずに飴だけもらったら、罪悪感を感じるかもしれないでしょう? 罪悪感を感じたくなかったら、アンケートに回答してね、という魂胆だ。
 わたしの大学は無駄にデカく、キャンパスがたくさんあるので、とりあえずいつも自分が活動しているキャンパスのデカい図書館と学食に行ってみて、知らない人に話しかけまくり、チラシを配りきるまで帰宅できない遊びをしてみようと思う。あのね、こんなこと、嫌に決まっているのよ。本当は家から出ずに全てが済んだら良いんだけど、わたしにはそれをする人脈も余裕も時間もなかったの。はあ、しんど。
 修論提出まであと28日。もう無理だよ、だれかたすけて

12/10
 チラシ250枚を配り切るまで帰れない遊びをする、と昨日宣言したまではよかったが、今現在、配り切らずに帰宅している。精神的な疲労が酷い。
 何枚くらい配っただろう。250枚のうち半分は多分配っていて、増えたサンプルサイズは70くらい。さっき見たら昨日の分とあわせて130件集まっていた。
 途中で研究室の先輩と後輩に会ったとき、「サークルにフォーム流しますね」なんて言ってくれたけれど、いまいち信用できていない。そういうのを疑うわたしの人間性が、こういう苦労を引き起こしている気がしてならない。好かれてるいわけがないという認知が曲がりくねって、だれもわたしを助けてくれるはずがないという認知にいつの間にか変わっていたことに気づいた。
 しんどかった。別に誰かに嫌なことを言われたとかじゃないけれど、好奇の目を浴びることがしんどすぎる。色んな人に話しかけすぎてつかれました、今日は帰ります。
 また明日、今度は違うキャンパスの学食に行ってみようと思うけれど、もう、正直しんどいです。軽率に死にたいです。ほんとうはweb調査をしたかったのに、なんで大学生対象(しかも自大限定)に調査なんかしてんだよ、しんどいぜ
 家に帰って、昼寝をする。起きる。肉体も精神も、回復しているんだかしていないんだかあまりよくわからない。だけど明日も行かなくちゃいけないなんて、普通に無理だな、と言う気持ちです。だけどチラシと一緒に飴を渡す作戦はそこそこ上手くいっている気がする(良いやり方だな〜って言ってくれる人がちらほらいた)。
 修士論文の、目的・方法・結果・考察のうち、方法の章が書けたので担当教員に提出してみた。調査と並行して書けるところを書いていかないといけないからね、今更計画的になったところでという話ですが。
 修論提出まであと27日。明日もサンプル集めの地獄を見る予定だ。つらい、ほんとうにつらいです。

12/11
 データ収集は今日で3日目。今日は理系のキャンパスに行ってみた。知り合いの先輩から人の多い学食を教えてもらったけど、いつも使っている学食に比べたら大して席数も多くなくて、すぐに限界を感じた。
 じゃあどうしようかと思い、とりあえずうちの大学の人が使う駅に向かってみた。駅と大学が直通というか、駅がほとんどうちの大学の敷地内にあるので、そこに立って、学生っぽい人に片っ端から声をかけまくって調査の案内を配った。学食で声をかけるのとは違って、受け取ってくれない人も多いけど、立ち止まってくれる人もいる。多分、立ち止まらない人は危機感が強くて、特に女の子だったらナンパ耐性がついたゆえの行動なのかもしれないなと思う。わたしも逆の立場だったら多分スルーするし。はあ、しんど。
 途中、一人の大人しそうな(悪く言ったらオタクっぽいかんじの)女の子に声をかけたら、「あっ無理でーす!」ってすごく元気に、かつ感じ悪く言われて、〜〜(追記: さすがに最悪すぎるので自重します)、とぼそり誰にも聞こえないように呟いた。何なんだよその服。中学生ですか?? ←どうしちゃったのわたし。データ集めが辛すぎて人格が歪んできている。いや、もともとわたしは性格悪いんだけど、容姿批判はダメでしょ。というわけで10秒後に反省しました。でもほんとうに言い方がびっくりするくらいウザかったので、穏便に言い直すと、さき1週間は便秘に悩まされてほしいと思った。あと、冷笑系の男と黒髪マッシュイキリマスク、おまえらマスク外したらブサイクなくせに格好つけて調子乗んなよ ←これはちょっとしか反省してない わたしに優しくしない男だいきらいなので!(炎上しそう!)
 午後、疲れて家に帰る。多分100部くらいは配れたと思うけど、蓋を開けたら40件くらいしか増えてない。寒い中あんだけ頑張って40かよ、クソ(答えてくれた人には感謝してる)。昨日70部増えたのはマジで何だったん? 文系キャンパスの人って神様だったの? はあ〜もう無理。あと130も集まりませんって、はい、おわりおわり〜

12/12
 朝起きてPCを確認したら、フォームの有効回答数はだいたい200件。目標数の300まであと少し、なんだけど本当にやる気がない。
 2限の授業に出る。研究室の同期も質問紙を回収している最中のようで、聞いてみたら彼女の目標数は250でまだ62しか集まっていないらしい。一方でわたしは300目標で回答数は200。性格の悪いわたしはすこしだけ安心した。下方比較のプロなので。なーんだ、わたし結構頑張ってるんじゃん。
 授業後、文系キャンパスの、とくに1年生が使うキャンパスの学食と多目的室でいつものビラ&飴配り作戦を挙行した。みんな優しかった。一瞬で配って、一瞬で帰った。
 多分50くらいしか配れてないのに、家に帰ったら40部くらい増えてて「!?」となった。みんなありがとね。18、19の若者たちよ、眩しいです。
 あとは金土日でぬるっと頑張れば300行きそうなので頑張る。だけど不穏なニュースが入ってきて、どぎまぎしてる。共同で研究してた卒論生の女の子のデータ、分析したら結果出なかったらしい。じゃあわたしのデータも結果出ないじゃん!? はあ〜激鬱一歩手前。結果出なかったら自害します。嘘、死にたくないです。ほんと、頼みますって。こんなに苦労して集めたデータがゴミになるのはマジで笑えない。この2年間なんだったん!?

12/12の夜ごはん

12/13
 朝、きちんと起きることができたので、初回授業に出席したきり行けていなかった金曜2限の授業に出席。同じ授業をとっている同期がいたので、一緒に受ける。最終課題の説明がされたけど、思ったよりも楽そうで安堵する。この調子だときっと来週は行かないだろう。
 調査に関しては、サークルに流してもらったり、関わりのある先生のゼミ生に流してもらったりして、なんとか300件の回答が集まった。土日様子をみたら、もう締め切って来週から分析を回そうと思う。今週はここ数年でもっとも最悪な週だった。はあ、疲れました。だけど調査が1週間で終わりそうなのが嬉しいです。ほんとに。
 2限のあとは珍しく昼食を食べた。今日は平日だけど、同居している恋人の仕事がたまたまお休みだったので、大学を抜けて昼から彼と合流し、市内で一番おいしい(とわたしは思っている)インドカレー屋さんでカレーを食べた。玉ねぎが入ったチキンカレーと、ガーリックナン。安定に美味しかった。そのあと、本当は5限があったから大学に戻らなくてはいけなかったけど、面倒くさくてそのまま彼と一緒に帰宅した。昼寝をして、起きたら5限の授業が終わる時間になっていた。後悔はない(単位が出ない任意参加の授業なので)。
 好きな作家さんのスペースを聴きながら、方法の章の修正をして、担当教員に送る。今日は比較的穏やかな気分だ。数日前(特に12/11)の日記を読み返すとゾッとする。いろいろと落ちすぎでしょうよ。病んでいると文体がキツくなることを今更自覚した。許してください。
 今日は金曜日。土日はぬるぬるともう少しだけデータを増やしながら、序論の議論の方向性をまとめて教授に送る。月曜日から分析と、結果の章の執筆。毎日少しずつ進めることを目標にするのだ。大丈夫。何とかする。修論提出まであと24日。調査を集めるよりもキツいことはないと思っているので、とりあえず毎日PCを開けば勝ちだと思っている。大丈夫。大丈夫。大丈夫。

12/14
 あさ9:00頃に起きる。朝方に眠ったから寝起きが悪い。もう一度眠ろうと思ったけれど、一度起きてしまったらなかなか眠ることがむずかしくて、そのままずっと起きていた。
 こういうことあんまり言いたくないけど、起きてから夕方まで、自慰行為を何回も、何回もした。キモい。人間すぎてキモい。死にたいと思った。睡眠欲も食欲も上手に満たせないのに、性欲だけは常人以上に持ち合わせている自分が正直キショいと思う。毎度果てるたび、自分の視聴しているコンテンツがキモく思えて死にたくなる。性欲がない人がうらやましい。こんな負の感情を抱かなくて済むだなんて、不毛な行為を繰り返す時間もないだなんて、自分の性癖に見合うコンテンツを求めてアダルトサイトに課金しなくて済むだなんて羨ましい(ただの賢者タイム?)。あんまりこういうこと、言わない方が良いですね。
 修論に関して、今日は何も進まなかった。PCすら開いていない。
 夜から、中学以来の友人(一番の親友とはまた別の人)と飲みに行く約束があったので、時間通りに待ち合わせ場所に向かう。事前に予約していた、しょうもない大衆居酒屋で飲んだ。彼女は親知らずを抜いたばかりで、アルコールが飲めないからとソフトドリンクだけを飲んでいた。わたしはレモンサワーとそれに類するアルコールを5杯煽った。
 どんなに仲が良い友人であっても、他人と会話をすることに疲れを感じてしまう。どうしようもなくなって、煙草が吸いたくてたまらなくなったけど、我慢した。ピースのライトは生命の味がするけど、破滅の味でもあるから、できるだけ控えている。わたしは彼氏以外の人間と飲みに行くと、どうしても人疲れをして煙草を吸ってしまう。死ぬのは怖いけど、死にたいときもあるという、そんな矛盾を抱えるわたしが唯一救われる方法が、煙草を吸って寿命を縮めることかもしれないなと思う。だけど最近は我慢していた。イキってる学生みたいになりたくない。たったそれだけの自意識である。
 友人との会話はそつがなかった。唯一覚えているのは、この間のニュースに出ていた、男性を自殺に見せかけて線路に立ち入らせて殺害させたニュース(この日記が世に出るとき、覚えている人はいるのかな)。あれで逮捕された人のうちの一人に、その友人の知り合い(というか顔見知り?)がいたらしいということ。物騒だね。結局、テレビで見るニュースもなにもかも、生活の延長にあるのだなと思った。
 話したいことはたくさんあった。修論がしんどいとか、生活のこととか。だけど話すことができなかった。中学時代の思い出話をして、相手の仕事の話を聞いたのがメインで、自分の話はあまりできなかった。「修論忙しいんだよね」くらいのことは軽く触れたけど、「でも(わたしの本名)はきちんとやることやるから大丈夫でしょ」といういつものセリフを貰ったので、そっと話題を変えた。親も、友達も、彼氏も、同期も、先輩も、後輩も、誰もかも、わたしのことをそういうふうに言う。違うんだよ。やるべきことをやる人、というレッテルに自分を添わせるように努力しているだけなの。わかってよ。だけど自分からはそれを言いたくない。これも自意識。キモい。やっぱり煙草を買えばよかった。
 修論提出まであと23日。アルコールの力を借りて、今日はこのまま眠ろうと思う。

12/15
 昨日何もできなかった罪悪感に駆動されて、午後になってからやっと起き上がった。YouTubeを適当に流しながら序論の構成を練り、構成案を教授に送った。方法の章も修正して、それも教授に送る。ここまでで午後4時。悪くない。
 そこまでやってトイレに立ち上がると、立ち眩みがした。ここ半年で、貧血による立ち眩みが悪化している。理由は明確で、昔よりも食事をとらなくなったからだ。部屋にあったアーモンドチョコレートを一粒と、賞味期限の切れたラーメンスナックを少しだけつまみ、冷凍のグラタンを温めて食べる。食事とは言えないかもしれないが、わたしにとっての食事はマイナス(空腹状態)をゼロ(ニュートラルな状態)にするだけの行為なので、その量でとりあえず十分だった。
 これからスタバに行って、軽食をとりながら作業をしようかしらと思っていた矢先、窓の外から雨の音がした。天気予報を見ると、今日は雨と雪が降るらしい。外に出るのは諦めた。
 修論提出まであと22日。明日になったら、データの分析をする。一日あれば統計解析は回せるだろう。これは、今まで考えてきた理論モデルとか、仮説とか、測定方法が正しいのかどうか、一日でわからせられる儀式といっても過言じゃない。それって、怖いな。もし失敗したら、それはこの2年間を否定されたことと同じだものね。うん、やっぱり怖い。結果が出なかったら泣いても良いかな。いや、泣くというよりか、呆然とするのかもしれないな。もしくは過呼吸を起こすかもしれない。考えたくない。逃げたい。
 インターネットの発達によって逃げ場を失っている気がする。大学に行かなくても教授と連絡がとれて、大学に行かなくてもデータの分析ができて、大学に行かなくても修論が書けるこの状況は、家の中、そしてベッドの中にいるわたしまでをも追い詰めている。公私の境目がぐちゃぐちゃになるから、一時たりとも心が休まらない。逃げられない。だって、ベッドの中でスマホを開いたら先生から連絡が返ってきているから。だから逃げられない。不健康だ。

12/16
 半ば過呼吸のようになりながら統計解析を回した。首の皮一枚つながったような、それでも微妙といったら微妙な感じの結果になりそうな感じだ。仮説は部分的に支持って感じ。だらだらとRにコードを打ち込んで、エラーが出てわからなくなったらchat GPTに聞いて、みたいなことを繰り返して、なんとか一段落ついたという感じだ。わたしを助けてくれるのはchat GPTしかいない。
 ストレスへの対処には、問題解決型のアプローチと情動発散型のアプローチがあると大学1年生のときに習った気がする(専門分野が若干違うので詳しいことはうろ覚え)。簡単に言うと、次の日にテストがあるというストレス状況下で、テスト勉強をするというアプローチが課題解決型、部屋の片づけをして現実逃避をするのが情動発散型のアプローチだ。ストレッサーそのものを何とかするか、現実逃避に走るか、みたいなこと。
 わたし、基本的に問題解決型のアプローチをとりがちかも。いやなことを取り除かないと気が済まない。だから、何か嫌なことがあっても、誰かに慰めてもらおうとするというよりは、それを一刻もはやく解決することを望んでいる。だから、chat GPTとのやりとりが楽なんだ。「わからない」という悩みに、問題解決型のアプローチでアドバイスをしてくれるから。助けてくれるから。自分のこと、またひとつ知れた気がする。
 さあ、そんなくだらないことに思考を巡らせたAM3時。12/16の日記を書いているが、日付的には17日になってしまっている。なんか、12月が後半になった瞬間に、修論の進みがすごくヤバいような気がしてきたね。ヒュウ、ヒヤヒヤするぜ。でも今日はもう休みます。休むことを諦めたくない。

12/17
 最近、あまりよく眠れていない。寝つきが悪いのは元々だけど、一度目がさめてしまうと、それから二度寝ができなくなってしまった。悪い傾向だ。
 昨日は眠ったのが朝方の5時とかだったから、昼過ぎに起きられれば御の字だなとか思っていたのに、起きたのは午前10時半くらいだった。もう少し眠っても良いよと自分に許可を出してあげたのに、ああ、修論やらなくちゃと考えてしまって、そうしたら眠れなくなった。眠いのに、疲れているのに、眠れない。どうせ午後になってからしか動けないのに、頭の中だけはやらなければならないことでいっぱいいっぱいになって。生産性がないなと思う。
 昨日の夜中に教授に送った分析結果については、まだ返信が返ってきていない。返信待ちの間、序論の章を書き進めた。何時間も頑張ったのに、今日だけで書いた文字数はたったの2千文字。これが小説や日記だったら、同じ時間で2~3倍は書ける。ほんとうに、小説と論文では使う脳みそが全然違うな。くそう。
 とはいえ、序論についてはある程度書くことが決まっているので気が楽だ。プロットを立ててから小説を書き進めるのと一緒で、それぞれの段落で何を書くかをあらかじめ決めておいて、それにそって議論を組み立てるだけ。先行研究の引用も、去年のわたしが頑張ってまとめた文献レビュー用のエクセルファイルがあるので余裕だ。去年のわたし、ありがとう。今年のわたし、もうすこし頑張れって。まあ、気が楽だとは言っても書くのはひじょうに面倒くさい。時間がかかる。うん、やっぱりダルいです。
 マラソンだろうが受験勉強だろうが論文だろうが何だろうが、結局大事なのは「この一瞬の頑張り」をいかに永続させるか、これに尽きるのだろうなと思う。あと一歩だけ、あと5分だけ、あと1文だけの積み重ねが大きくなっていく、という感じだろうか。まあ、それがここ半年で急にできなくなっちゃったから困っているんですけどね。
 さいきん、寒くて外に出られないね。本当は近所のお好み焼き屋さんとか、個人経営の居酒屋とか、焼き肉屋とか、ラーメン屋とか、修論執筆の息抜きで一人でも行きたいのだけれど、寒くてなかなか行く気にもなれないし、面倒になって結局Uber eatsで済ませちゃうの、冬って感じがする。ちゃんと食べなきゃな、とは思っているんだけどね、食べることを忘れて作業しちゃうことの方が多いからどうしようもない。
 ここ数日はこの日記を書くことが息抜きです。修論執筆の息抜きが日記を書くことなの、どんだけ文章書くんだよって感じだけど、わたしは自分の研究に関する悩みとか本音を知人に丸々話すことに抵抗がある(抵抗があるというか、どうせ相談してもわかってもらえないと思っている)から、どうしても内省が必要になる(どうせ公開するんだけどね)。
 結局、自分が自分自身の一番の理解者なのは百も承知だけど、それでも誰かにわかってもらいたいという気持ちも人並みに持ち合わせていることに気づいてしまう。ここでも自己矛盾。誰かに自分をわかってほしいと勝手に他者に期待して、勝手に裏切られた気持ちになって、勝手に落ち込んで、それを繰り返しながら生きてきて、それまでの負債が全部この一年に集約された。それが今はじけそうなだけだ。
 修論提出まであと20日。今はAM1時半で、これからベッドに入る前だけど、どうせ眠れないからあと3文だけ書き進めてからPCを閉じたいと思います。
 ↑クソ、教授から返信がないと思って序論書いていたら返信が来た、また分析を回さなければならなくなった、今日はもう寝てやる(AM2時)。

12/18
 大学に行った。今日は学位プログラムで毎月行われている定例会議の日で、なんと司会進行の係だったのでサボるわけにはいかなかった。なんとかお風呂に入って、化粧をして大学に向かう。この時間、本当に無駄だ。お風呂の時間と化粧の時間すら惜しいと感じる。
 定例会議では、さまざまな議題について、院生同士でディスカッションをする。司会担当は、議題を提示し、全体を取りまとめ、なんかうまいこと場を回す必要がある。要は、「小難しいテーマについて議論してますよ~」感を出さなければならないのだ。すごく面倒ってことね。
 定例会議の司会担当はわたし含めて3人いた。わたしと、D1の先輩と、中国人留学生。D1の先輩は元々用事で出られないということを知っていたから、わたしと留学生の女の子のふたりで回すはずだったけど、あろうことか中国人留学生の子は日本語が話せない。結局、わたし一人だけで会議を回した。勘弁して。マジで。疲弊しながら、なんとか自分の役回りを終えた。本当に嫌すぎて、定刻よりも早く会議を終わらせた。たった5分だけでも抗えたわたしを褒めてほしい。
 定例会議の後、研究室の同期と少しだけ話した。「修論どうよ」と探りを入れてみたら、まだ質問紙調査のサンプルが80くらいしか集まっていないらしい。こんなに修論ヤバい!って狼狽えているわたし、バカみたいじゃん。なんなんだ。ほんとに。今は修論がつらいという不幸に溺れていたかったのに、これじゃあ、わたしの不幸が薄れる気がする。悲劇のヒロインにすらなれないのなら、わたしはただ、ほんのちょっとくらいだけの女の子になってしまう。

12/19
 2限の授業に間に合った。セーフ。今日の授業はわたしの指導教員の先生が受け持っている演習授業だから、行かないわけにはいかないのだ。
 授業が終わってからほんの少しだけ先生と話した。「もっといろいろ、自分で考えて分析をしてほしい。指示された分析をそのままやっているだけじゃ時間がかかるし、いつかは自分で研究しなければならなくなるのだから、今のうちから自分の分析や主張に責任を持てるようになって。その主張や分析の妥当さで成績をつけるようにするから」と言われた。え、マジでほんとその通り過ぎる。すみませんでした、と思った。同時に、なぜか少しうれしくなった。だって先生は、わたしが自分ひとりで分析を回して、いろいろ考えて工夫できるくらいの知識と技量を持ち合わせていると信じているからこそ、そういうことを言うんでしょう? 燃えてきた~。
 まあ、その発言は、先生にとってはたぶんお小言だったのだろうけど、謎に勇気づけられたのでよしとします。
 午後、塾講師をしていたときの元教え子とご飯を食べに行った。この間まで中学生だった彼女は、いつの間にか大学生になっていた。時の流れを感じる。彼女は理系で、わたしは文系だから、お互いの大学生活を比べ合って、ぜんぜんちがうね、と笑った。「理系は生活の基盤を作る学問が多いけど、文系は国を豊かにする学問が多いよね」という話をした。インフラ整備に、科学技術の開発、そして医学みたいな理系学問は、生活にとって欠かせないものだ。それに対して、芸術、文学、宗教、思想、法律みたいな文系学問は、優先順位が低くとも、その国の文化的・精神的な豊かさに寄与する学問だよね。なーんて、真面目な話をしました。
 夜は恋人と合流してもつ鍋を食べる。美味しかった。家に帰り、コインランドリーに行く。修論の分析を進める。日記を書く。そして今はAM4時。そろそろ、眠りたい。

元教え子の医大生と食べたランチ

12/20
 16:20から授業があるのに、16:05発の電車に乗っているからもう間に合うわけがない。遅刻することが確定しているのなら、ゆっくり歩く。だって、無駄に疲れたくない。
 家に帰る。その後、分析をやり直して頭を抱えていた。今は朝の5時だ。さすがに日記を書く体力がないので眠ります。

12/21
 昼に起きて、コンタクトも入れずにベッドの上でPCにかじりつきながらデータの分析をしていた。chatGPTとRと、iPadのメモ帳を行ったり来たりして、頭を悩ませて過呼吸になりながら、何度も何度もデータを分析していた。
 一度は良い結果が出たと思っていたものが、よく見たら符号が左右逆だった。当初の予測が間違っていること、もしくは測定法に問題があったことがデータで示されてしまって、軽く、否、重く病んだ。
 気が付いたらご飯をとるのを忘れてしまっていた。最後の食事から27時間くらいが経って、さすがにご飯を食べようと思い、近所の焼き肉屋さんに行った。わたしは一人焼肉にまったく抵抗がない。だけど仕事帰りの彼が合流したいというので、合流し、そのままふたりで肉を食べた。
 データの分析を再度回して、教授に連絡をする。今は朝の5時半。いま、同居人がかけた目覚ましのアラームが鳴った。今日も生きている。

12/22
 朝方に分析について教授にメッセージを送り、返信まで一瞬だけ時間が空いたので短編小説を書いた。5000字くらいの、ミニマムなやつ。それを書きあげてから眠った。
 午後に起きて、それをサイトにアップする。すぐに感想が来て、嬉しかった。何度も読み返した。その後、好きな作家の方から、今のわたしの気分に合うようなものを、と短めの映画を教えてもらった。ずっと家にいて、外界とのつながりが希薄になっている今、ささやかなお心遣いがうれしくなってすぐに観た。「林檎とポラノイド」 バスの中で目覚めたら急に記憶がなくなっていた男性が、病院が主体の「新しい自分」プログラムに参加して、自分を見つけていくみたいな、そんなお話。素敵だった。落ち着いた音響に癒されたし、お話も緩やかに、しずかに、ゆっくりと進んでいく。ストーリーも、落ち込んだ心をゆるく回復させてくれるような、そんな感じがして、しんどい心の処方箋になった気がする。
 夜になって、書けるところまで序論を書き進めた。教授から返信がきて、分析はこれでいいとのGOサインをいただいたので、とりあえず夜中の2時までがんばった。今日は早めに切り上げて、今これを書いている。データも集めた。分析もした。そうしたら後は書くだけだ。書くだけならやれる。わたしならやれる。修論提出まであと14日。ちょうど2週間だ。今日は、眠ります。

この日書いた短編小説

12/23
 家を出ると雪が降っていた。雪の方が、雨よりも不快感が少ないのはなぜだろう。乾燥しているからかな。前髪が崩れないからかもしれない。ということをTumblrに書いた。
 ネイルをした。ぎらぎらの鉱物みたいなネイルをして、強くなった気がした。自分の外見を武装することは、防衛反応なんだよって1年くらい前に教授が教えてくれた。うるせー。可愛いからするんだろうが。
 帰りに、彼に渡すクリスマスプレゼントを購入。ついでに、自分の分も買ってしまった。家に帰って、渡す。サプライズをする元気はないので、23日だと言うのにパッと渡してしまった。喜んでくれた。
 彼にプレゼントをするとき、全然見返りを求めてない自分に気付く。元々クリスマスプレゼントはいらないよねって合意をしてたはずなのに、わたしはなぜかいつもそれを裏切ってプレゼントを買ってしまう。これって愛じゃん。
 修論を進める。結果の章を書き終えて、教授に送った。そのまま、序論を1/2節分書き進める。明日で序論を書き終えられるといいな。でも、買ったネックレスをつけたいな。少しだけ見た目を綺麗にして、スタバにでも出かけようかしら。外見武装は防衛じゃなくて、外に出るための勇気を与えてくれるものでありたい(それって結局防衛?)。

鉱物ネイル

12/24
 メリークリスマスということで、12月ももう24日らしい。キモすぎ。
 昨日の夜(今日の朝方?)にキューピーコーワゴールドαを飲んで寝たら、4~5時間しか眠っていないのにめちゃくちゃ寝起きが良くて焦った。健康の前借りをしてる感じがする。
 恋人が仕事から帰ってくるまで家で分析をもう一度回して、最終的な結果を確定させて結果の章を修正した。夕方になると彼が帰ってきて、「いや、クリスマスだしさすがに外にご飯食べに行くか?」となり、あわててレストランのコースを当日予約した(ほんと計画性がないよね)。わたしは昨日買ったネックレスを、彼はわたしがプレゼントしたブレスレットと手袋をつけて、ふたり街に繰り出した。
 レストランのコースはまあお祭り価格といか、まあ、うん、って感じだったけど、普通に美味しかったです。家に帰ってから修論の作業をするつもりだったので、ノンアルコールでお料理を嗜みました。男女のカップルたち、「これからセックスしまーす」と顔に書いてあって、性を感じた。おまえら、この先のことしか見てねえだろ。料理を食え。料理を。
 帰り道、デカいドンキで買い物をして帰ろうとしたら、研究室の同期グループ(中国人留学生のひとたち)と遭遇した。息を殺してやり過ごす。あなたたち、修論は大丈夫? わたしは全然大丈夫じゃない。
 風邪をひいたかもしれない、と彼が言うので、ドンキで風邪薬を、わたしは自分のキューピーコーワゴールドαを買い足す。家に帰ると、体調不良の彼は一瞬で眠った。性の6時間、わたしは修論を書きました。てかさ、性の6時間って、世界単位で見れば時差があるから実際は30時間だったりする? ごめん、計算が合っているかどうかはわからない。ああ、もうなんなんだ。そういう感じで修論を書いていたので今は朝の4時です。キモすぎるので寝ます。

修論作業が控えているのでノンアルで乾杯

12/25
 昼頃に美容院に行って髪の毛のメンテナンスをした。相変わらずわたしの美容師は天才だった。美容院で渡されるiPad(雑誌が読めるやつ)で毎月月刊ムーを読んで、嘘か本当かわからない(否、ほとんど嘘の)記事を眺めるのがほんのすこしの息抜きだったりする。今月号にはムーの歴史年表が載っていて、見ると創刊号を出したその年からネタ切れで休刊の危機になったと書いてあり面白かった。そりゃあ、オカルト一本でやっていたらネタもなくなるわな。
 髪の毛を切り終えて、美容院の最寄りの地下鉄の駅でスマホを見ると、仕事で県外に出張に行っているはずの恋人から不在着信が入っていた。かけなおすと、体調が悪すぎて強制帰還を命じられたらしい。特急で帰ってくることになったと。昨日の夜から体調が悪いと言っていたが、とうとうそのときが来たかという感じだ。とりあえずわたしは遅めの昼ご飯を外で食べて、ドラストでポカリだのゼリー飲料だのを買って帰る。
 彼が帰ってきたのは18時すこし前だった(時間の問題で病院にも行けていなかった)。着替えることすらしんどいらしく、スーツ、コート、そしてマフラーに身を包んだまま眠っている。修論を書き上げなければならないわたしがいる中で、ウイルスを家に持ち込んでしまったことを彼はずっと悔やんでいた。まあ、仮にインフルか何かだったとして、それがわたしに移ればこちらとしては大打撃だけど、それはもう仕方ないから、いまのところ体調は悪くないので、元気なうちに修論の方は進めておきますよって感じ。病人には怒れないよ、さすがに。彼が元気になったら何しとんねんって文句言います。
 19時ごろ、やっとのことで身体を動かせた彼に体温計を渡すと38.6℃だった。さすがにまずいと思って、住んでいる地区の夜間急患を調べて電話をした。そのままタクシーも呼び、彼を乗せて見送った。一緒に行けたらよかったけど、すまん、修論ヤバくて行けないです。結局、病院で体温を測りなおしたら39.5℃になっていて、インフルAだったらしい。あー、って感じだ。彼が心配なのは第一として、この時期にわたしがインフルにかかるは非常にまずい。てか、罹っていると思った方が良いだろう。昨日のレストランで、飲み物を一口ずつ交換したからだ。も~どうしよ。修論提出まであと12日。どうにかして、体調を守り抜く。
 彼が眠ってから特急で序論を書き上げて、朝の5時半に担当教員に提出した。時間マジでキモ。これから寝ます。

12/26
 昼頃に、彼がお湯を沸かそうとする音で目が覚めた。昼ご飯を食べるらしい。熱は、昨日病院から処方されたインフルエンザの吸入薬?を服用したら大分下がってきたそうだ。よかったね。
 一応わたしも熱を測ってみたけど、めちゃくちゃ平熱だった。元気なうちに修論書かなきゃな、と思って、残すところ1章分、考察の執筆にとりかかる。雑誌投稿論文用の考察テンプレがあったので、それに沿って書く内容を決めて、ガンガン書いていく。それを午後から夜まで、ひと時も休むことなく続けた。
 教授は年末年始ほとんど添削ができない状況らしく、今日が先生に論文の添削をお願いする最後のタイミングだった。昨日送った序論はまだ返ってきていなかったけれど、夜1時くらいに考察を書き上げて、「日付超えちゃってすみません~」と良いながら添削をお願いした。
 さて、これがどういうことか。つまり、修論の初稿が書きあがったということです! マジか。まさか12月中に終わるとは思わなかった。もちろん、まだ終わりじゃないです。先生から添削が返ってきて、それを直すために提出日まで修正を重ねて、最後にそれぞれの章を結合して書式を整え、引用文献と謝辞書いてって感じの流れですが、正直キツイ部分はぜんぶ終わったって感じ。呆気なかったな。え、嘘でしょって感じ。もちろん、まだ油断はできませんが、とりあえず安心できる状況になった、のかも。一日くらい羽を伸ばしたい気分だけど、さすがに同居してる彼がインフルだし、わたしにもうつってるかもしれないから、我慢する。とりあえず、読みたい漫画でも読もうかな。どうせ先生から添削が返ってきたら、また色々とやることあるし。
 書き上げた達成感で、もっと脳汁ドバドバでるかと思ったけど、ぜんぜんそんなことなくて残念だ。まあいっか。みんな、わたしを抱きしめてください。

12/27
 朝起きて、教授から返ってきた修論の添削を見て、これくらいなら頑張って直せるかな、と思った。どちらにせよ、ここ数週間がんばりすぎたので、今日はオフということにした。インフルエンザの同居人がいるから外には出られないけれど、過去に書いた小説を改稿したりして、1日を過ごした。羽を伸ばす。ウーバーイーツで頼んだうどんが伸びていて残念だった。

12/28
 1時間だけ修論の修正をして、夜からは高校の部活の同期&後輩の3人で飲みに行った。高校時代のわたしは運動部のマネージャーをしており、今回飲みに行ったふたりはプレイヤーだった。ふたりとも男の子だけど、3人ともそれぞれ恋人がいる。なので彼氏も、(ちょっと寂しそうだったが)快く送り出してくれた。
 3人ともちょっぴり大人になっていた。前に会ったときは後輩がまだ大学4年で、私が修士1年、同期だけが社会人だったので学生優勢な会合だったが、いつのまにか後輩が社会人になっていたから、わたしはちょっとだけ肩身が狭くなった。
「正直言って〇〇(わたしの本名)は、見た目は良いのに頭のネジが20本くらい外れてるからぜんぶ意味ない、トータルで見るとマジで変なやつ過ぎるから〇〇を好きになる人は変人好きの玄人か、もしくは恋愛弱者」と言われた。変人自慢なんてしたくもないのに、ちょっとだけ嬉しいと思ってしまったから負けだ。あと普通に、なんでも話せる関係性のふたりに素で容姿を褒められるのは地味にうれしい(美容に関しては大学以降かなり努力をした)。この歳になって、特別な人間になりたい欲求を捨てきれない。煩悩は鐘を鳴らしてそろそろ消さねばならない。(あと、二人とは関係性が深いので言われたことについてはぜんぜん不快じゃないです、一応ね)
 その後同期が運転する車で家まで送ってもらった。家に帰るとインフルから回復しつつある恋人が死にそうな顔をしながら、「Uber eatsで頼んだ麻婆豆腐を食べたらお腹を壊しちゃった〜〜」と喚いていた。申し訳ないが笑ってしまった。お大事にね。

12/29
 昼の2時に目がさめた。ゆっくり眠りすぎてしまったけど、ぜんぜん後悔はなかった。カーテンも開けず、電気もつけず、たっぷり、ゆっくりと時間を使って目を覚まし、やっとのことでコンタクトを装着してPCに向かった。
 序論と考察を修正して、引用文献をまとめて、書式を整える。最後にしなければならない作業はこんな感じだ。今日やるべきことは、まず序論の修正だ。簡単な部分の修正は昨日済ませたので、残りは8か所、大きい部分を修正しなければならない。だけどもう無理はしたくないので、今日はそのうち半分、つまり4か所の修正を頑張ってやってみることをノルマにした。しょうもない音楽を流しながら、ポチポチと調べ物をして、不完全な論理をすこしずつ整えて、それらしい理論武装を固めていく。この作業は嫌いだ。大事なのは「正しさ」じゃなくて「それらしさ」だから、いかに突っ込みを入れられない論理を構築するかが重要なのに、わたしはいまだにそれを掴み切れていない。
 とりあえず4か所の修正を終えて、夜は近所の焼き肉屋に行った。この焼き肉屋さんは年内で閉店してしまうので、この12月はもう2~3回行っている。31日にもう一度行きたい、と思っている。行けるかな。行きたいな。そんな夜。修論提出まであと7日。ちょうど1週間だ。余裕は持てるけど、油断はできない、そんな月曜日だ。

12/30
 昨日眠る前に、寝起きがよくなる薬を飲まなかったからか、眠りが薄い感じがした。浅い、じゃなくて薄いのだ。水を入れすぎてシャビシャビになっためんつゆみたいに、何の意味もない眠りをしてしまった最悪な気分。
 一年の最後なのでドライヘッドスパのお店に行った。90分コース。わたしは割と頻繁にヘッドスパに通っている。わたしの生活にはおせっかいなおばさんが足りないので、「ちゃんと食べてる!?」「ちゃんと眠れてる!?」「運動はしてる!?」と定期的に聞いてくれる担当のおばさんが必要だ。ありがたいことである。おばさんはマッサージの腕も良くて、帰り道は身体が軽くなる。
 本を買い、ご飯を食べて帰る。修論は少し進めた。明日は方法の章の微修正と、考察の章の大修正をしたら修論本文は完成だ。あとはそれぞれのファイルを結合させて、引用文献と謝辞をまとめるって感じ。年内に終わればうれしいな。どうかな。

12/31
 修論の考察を修正した。これで、修論の本文は完成。長かったな。明日は休みつつもだらだらと引用文献リストを作る。明後日になったらきちんと体裁を整える。それで提出だ。かんぺきすぎる計画。だけど最後の最後でくじかれないように、油断はしないように。
 わたしは季節に置いて行かれないようにいつも走って追いかけている。バレンタインは当日にあわててチョコレートを準備するし、クリスマスは当日に行けるレストランに駆け込むし、今日だって、え、年越しどうする? と言いながらあわてて食事をとって(しかもそばじゃなくてイタリアン)、買い物をした。はあ、どうしてこんな風になってしまったんだろう。
 わたしは相も変わらずこのままのわたしで、2025年を迎えそうです。

1/1
 2025年です。ぬるりと年を越しましたよ。
 昼頃に起きて、久しぶりにswitchでゲームをした。オーバークック。通信でストーリーモードをやった。ちょ~楽しかったけど、また久しぶりにやるときに操作を覚えていられる自信がない。そのまま、switch online加入者特典の、ファミコンのゲームが遊べるソフトで、初代MOTHERをプレイした。自分はRPGのレベル上げの作業が嫌いだということを知れた。
 修論については、引用文献と謝辞、使用尺度のまとめをした。細かい体裁を整えて、最後に一通り見直したら、提出できる。明日か明後日に出せると良いのかな、と思う。修論提出まであと5日。油断してはいけないとわかっていはいるけれど、ある程度目途がついているので落ち着いた心地だ。

1/2
 午後4時。体裁を整えた修論を提出した。
 修論ヤバいよ日記は、これでおしまい。期日4日前にして余裕をもって提出できたわたしを、褒めてください。疲れたので、今日はここまで。疲れたので何も考えたくないです。あと2日くらいは自由気ままに過ごして、そのあとは他にやることがたくさんあるのでそれをやります。わたしの人生、限界修士論文執筆編、思ったよりも余裕がもてたというエンディングをもってして、次章博士課程入学編に進むって感じです。ありがとうございました。

 12月の日記は、これでおしまい。2025年はこんな感じの日記を毎日書こうと思ってます。

 この日の日記が好き、このフレーズが好き、とかあれば、下の匿名メッセージからおしえてください(もれなく、わたしのやる気がでます)。人見知りなあなたは、絵文字をぽちぽちすると絵文字で応援できるので、よろしければ…!

 2025年、月1のnote更新も変わらず続ける予定です。今年もよろしくお願いいたします。

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