りょう

岐阜の田舎の尺八吹き。地歌ラヴ

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岐阜の田舎の尺八吹き。地歌ラヴ

最近の記事

無料で聴ける地歌・箏曲の名人芸

 何やら胡散臭いタイトルになってしまった。  YouTubeでは「○○ - Topic」というチャンネルが自動生成され、和楽器分野においては古い音源を聴くことができる点で有用である。  難点としては、いつ何が公開されたか分からない点、Release-Topicに自動分類されると探しづらい点、演奏者を知りたい場合に別途調べる必要がある点あたりか。  一部ではあるが見つけることができた範囲でまとめていく。  スプレッドシートでは曲目一覧と演奏者(特に地歌)を気が向いたときにま

    • 明治~大正期の尺八楽譜をたどる・補足編

       補足として、国立国会図書館デジタルコレクション(国図DC)の所蔵で楽譜以外のものを探したり、手持ちの古い楽譜を見比べたりしていく。 表題画像: 野田桂華 著『新曲尺八独奏』,井上一書堂,明43.5. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/857620 デジタルライブラリーより一節切の楽譜『洞簫曲』 村田宗清『洞簫曲』[1],秋田屋五郎兵衛,寛文9刊. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go

      • 明治~大正期の尺八楽譜をたどる・後編

         前編では明治中期から出始めた尺八教本と、明治末期に現れた二大楽譜を紹介した。  後編では主に大正期について、ざっくりを眺めていく。 表題画像: 野田桂華 著『新曲尺八独奏』,井上一書堂,明43.5. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/857620 遥か熊本で出版された琴古譜  27番は荒木系と思われる字体による青焼きの楽譜。東京か関西での出版がほとんどのなか、九州で発行された本楽譜は珍しい。はしがきがあるが、達筆であ

        • 明治~大正期の尺八楽譜をたどる・前編

           国立国会図書館デジタルコレクション(以下、国図DC)より、尺八楽譜・教本の変遷を眺めてみる。  古いものは明治24年(1891年)が確認でき、次第に発行が増えるが、その中でも明治41~45年間の隆盛っぷりを追っていく。 ※※※  国図DCに所蔵されていないものは調査しようがないので、蔵書から読み取れる範囲で考えていく。  同所蔵には1669年刊の一節切の楽譜『洞簫曲』があるが、ここで注目しているのはあくまで近代ということで取り上げない。あと読めない。補足に一部掲載。  琴

          荒木古童翁ノ小伝

           国立国会図書館デジタルライブラリー所蔵の同図書について、googleドキュメントによる文字起こしを試すとともに、現代風の文章に改めていく。 本文 googleの出力結果  以上が本文であるが、googleドキュメントに読み込ませた画像、出力結果は以下のとおり。  古いカタカナに弱すぎる点が目立つが、漢字の精度は十分であるように見える。旧字にも強く、表示できない文字でなければ変換の面倒くさそうな文字であってもちゃんと表示して

          荒木古童翁ノ小伝