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#27 いちから学ぶ投資信託 ‘’投資信託の中身と裏側‘’
note、読んでいただきありがとうございます!
今回は、前回の記事に引き続き
投資信託について分かりやすく
解説していきたいと思います!
ちなみに前回の記事では、
信託とは何なのか、
そして登場人物と信託のしくみについて解説しました
投資信託ってよく聞くけど
あるいは既に運用しているけど実は知らない…
という方は前回の記事から読んでみてください!
今回は本題の投資信託のお話です!
投資信託のしくみ(概要)
それでは早速、
投資信託の仕組みについてお話していきますね
一言で説明すると、
投資信託とは
・投資家から集めたお金を
・一つの大きな資金としてまとめて
・運用の専門家が運用する
という仕組みの金融商品のことです
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大きな枠で考えると、
投資家(我々一般人)から少しずつ集めた
資金を元手として、運用会社がその資金をまとめて運用
株式や債券といった商品へ投資を行い、
それらの運用成果を、我々投資家に還元する
という構図になっています
投資信託のしくみ(関係者)
投資信託に関係する登場人物も見ておきましょう
ここを理解しておくと、
好ましくない運用商品を購入することも
減っていくと思います(笑)
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図式化してみましたが、
ちょっと難しそうですね。。
まずは下図の赤枠の中が、
皆さん(一番左の投資家)から見えている
投資信託だと思ってもらえれば、
第一段階クリアです!
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投資信託の関係者―販売会社
それでは、赤枠の中身を見ていくことで
投資信託について理解していきたいと思います。
まずは販売会社(オレンジ色)
ここは楽天証券だとかSBI証券といった
証券会社をイメージするといいでしょう
一言でいうと彼らは販売員です
皆さんはここから投資信託を購入するので、
皆さんから見えているのはこの販売会社だけかと思います
ファッション業界に例えると
ショップ店員の方が近いです
店舗に届いた商品を販売する人で
皆さんが購入するときに対面する人ですね
この販売会社が投資信託を作っているわけではなく、
販売会社の裏側に、
投資信託の世界が広がっています
少し視野を広げて覗いてみましょう!
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投資信託の関係者―運用会社
続いて運用会社です
※前回お伝えした信託の観点では
資産を預ける人=委託者にあたります
運用会社とは、投資信託を作っている人
つまり投資信託におけるブレーン(頭脳)です
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経済・金融情勢などを分析し、
専門家がノウハウを駆使しながら
どうやって運用するのがベストか!
といったことを考えて商品を企画・デザインする役割です
ファッション業界に例えるなら
外部のデザイナーが近いですね
流行を見て売れそうな商品を作成する大切な役割です
この運用会社が、いくつもの投資信託を作って
世の中に出していくわけですね。
例えば、アメリカの企業に投資する投資信託ですとか、
日本の企業に投資する投資信託など、
色んな商品をデザインしていきます
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投資信託の関係者―信託銀行
じゃあ実際に投資信託を運用するのが誰か、、
という話で最後に登場するのが信託銀行です
※前回お伝えした信託の観点では
資産を預かって運用する人=受託者にあたります
例によってファッション業界に例えると
製造工場にあたるかと思います
仕入れた衣類の生地を加工して、
洋服を作り上げていくようなイメージです
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信託銀行は、
運用会社からの運用の指図に従って
実際に株式や債券などの売買や管理を行います
皆さんが投資した資産を、
代わりに実際に投資してくれるイメージです
運用会社が運用を行うのではなく、
信託銀行に指示を行って運用を行うのが
投資信託の世界のルールです
運用会社が運用したら、
いい感じに操作してやろう、、
といった悪い人が出てきそうですからね
投資信託の流れについておさらい
登場人物を見てきたところで
最後に流れのおさらいです
皆さんが投資を開始しよう!
よし、手始めに運用資金は100万円だ!
と思い立ったとして、投資信託を購入するとします
まず皆さんは
セールスマンの役割の販売会社(オレンジ)から、
投資信託を100万円購入するところからスタートです
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その100万円がどこに行くかというと、
信託銀行(黄土色?)に行くわけです
信託銀行は購入された投資信託を
運用会社(紺色)の指示通りに運用します
運用するのは株式や債券といった金融市場ですので、
そこで資金を運用してもらうわけです
では100万円が110万円になったとします
最終的に運用した利益はどうなるのか、
というと当然皆さんに帰属します
というのが投資信託の全体像です!
ちょっと難しかったかな、、と思ってます
すみません!(笑)
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投資信託の裏側―登場人物の儲け方
登場人物3社について
なんとなく分かってきたかと思います
ちょっと詳しくなった気がしていたら
嬉しいところです!
では皆さんがどんな商品を購入するのか…..
その点を考える上で大切なのが
関係各社の儲け方です!
先程例に挙げた洋服1着を作る中でも
デザイナーにはデザイン料を、
工場で働く人や店舗スタッフには
お給料を支払わなければなりません
ですので当然、
投資信託の登場人物にもコストが掛かってくるわけです
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投資信託では
運用管理費用(信託報酬)がそれにあたります
例えば最近人気の
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は
日々の純資産総額に対して
年率0.05775%(税抜 年率0.0525%)以内を掛けた額が
信託報酬として差し引かれます
この信託報酬の額=利益が、
販売会社、運用会社、受託会社で山分けされている
というのが投資信託の裏側の話ですね
100万円運用したら、
577円は毎年差し引かれるイメージです。
この信託報酬年率が0.05%と低いものもありますが、
2.5%などという結構高いものもあります
その差50倍、なかなかですね。。
例)100万円運用するケース
A:信託報酬年率0.05%⇒500円
A:信託報酬年率2.5%⇒25,000円
信託報酬(年間コスト)は
運用している限り自動で失うわけですから
結構大きいですよね
つまり、信託報酬(毎年必ず発生するコスト)は
低いものを選ぶべきだとお分かりかと思います!
販売会社(銀行や対面の証券会社)は
当然自分たちの利益が大きい商品
つまり、信託報酬等が高い商品を勧める
というのが伝わりましたか?
裏側が分かると面白いですよね
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倒産したらどうなるの?
投資信託の仕組みについては分かりました
(分かったということで進んじゃいますね!)
では、どこかが倒産したらどうなるのでしょう?
投資した100万円は帰ってこないのでしょうか、、
答えはNoです
どこかが、あるいは全ての企業が倒産しても
資産は守られるよう規定されています
理由としては、投資家の資産は
上記3つの関係会社の資産とは別で管理されているからです
これを分別管理といいます
したがって、委託会社(運用会社)、
受託会社(信託会社)、販売会社のいずれか
または全部が倒産しても資産は守られます
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おわりに(次回に続きます!)
ということで今回は2回に分けて
信託から考える投資信託について解説してみました
投資信託の運用の中身、
実際どういう運用がされているのか
そんなお話はまた後日かな、、にしようかと思います
2回信託のお話をしたので、
次はまた違うお話にしようかと思います
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