どうでもいいことが大事とは言うが、大事じゃないどうでもいいことも普通に多い<消費増税反対botちゃん『マンガでわかる こんなに危ない!? 消費税』>
最近「マンガでわかる」的なやつにハマっている。本を選ぶときに気を遣う必要はあるけれど、それさえクリアすれば内容の大筋をさらうのにちょうどいいからだ。
「一度も読んでないけど、私の中では読破したっぽいフンイキになっている!」
ーーバーナード嬢
このマインドを忘れてはいけない。原文を読んでいないと言う意味で一定謙虚になる必要はあると思うけど、必要以上に萎縮する必要はないと思う。
「どうでもいいこと」とは、「どうでもいいこと」のことだ
情報は主観なしにありえない。なので「どうでもいいこと」は人によって変わる。「ブルシットジョブ」なる言葉も発生しているが、あれも定義の中に「労働者自身が無価値な仕事だと思っている」というものが含まれている。外側の人間が勝手に人の商売を指して「ブルシットジョブ(どうでもいい仕事)」と断じることはできないのだ。
ただ、断じることはできなくても、「あれってブルシットジョブくさいよね」的に言うことはまあ別に自由だと思う。これは感覚的な話になるが、「ひどく差別的な文脈で使われなければ」OKかなと。
そういうわけで、世の中には「どうでもいいこと」で溢れていると思うのですよ。
ハンコしかり(河野さんの活躍でこれは結構改善したけど、地方とか民間から消えるのはまだ先になるかな)、
紙文化しかり(手書きで作ったものをあとからエクセル処理したり、無駄に煩雑な書類の承認行程があったり)、
「いらっしゃいませ」しかり(あの時給とあの仕事量でコンビニバイトの方が接客まで求められるのは酷だと思うのです。悪態つかない範囲で態度悪くでも良いと思うのですよ)、
で、『マンガでわかる こんなに危ない!? 消費税』を読んで思ったわけです。なるほど消費税も「どうでもいいこと」のために存在するんだなと。
僕自身はそこまで痛烈な消費増税反対論者ではないのだけれど、この本で痛烈に反対する人の理屈がしっかりと理解できたように思う。そして、納得感をもって「消費税ないほうがいいんじゃないかな」と思うようになった。
ちなみに僕が明確にもっている消費税への主張は(今の日本の)軽減税率はクソ。生活必需品には税金かけないとか、運用方法次第ではアリだと思うんです。だけど、今みたいなガス抜きのためだけで実際には小売の労力コストを増大させるだけの状態は害悪。それこそ政治家の個人的な欲求の為に国内のリソースを無駄に浪費している「どうでもいいこと」だなと思うわけです。閑話休題。
特に旧民主党の首相面々が宇宙人さん以外増税賛成派に回った理由の話は(やや陰謀論めいているが)面白かった。確かに、超てのひら返しだったもんね。なんらかの表沙汰になっていない理由があるというのも頷ける。
ここの箇所以外は陰謀論的になっている部分はなく、全てデータで「増税は経済を悪くする」ということを主張できていて痛快。
逆サイドの主張で『こんなに素晴らしい! 消費税』みたいなマンガが出たら是非読み比べてみたい。その上で僕の主張が「なるほど、こう言う側面のために消費税が必要なんだな」となればそれはそれで楽しいと思う。
政治のことを”雑”ではなく”シンプル”に解説するメディアが増えると、忙しい現代人にとってはありがたい。
一言コメント
テレビニュースの報道って、「わかりやすい」んじゃなくて「雑」だなと思うんですよ。