見出し画像

今年の倒産件数「推定1万件」の件。

企業の倒産件数が31か月連続で増加し、この10年で最多となっている。

帝国データバンクによると、11月の倒産件数は834件。増加は31か月連続で、今年1月からの累計は9053件と過去10年で最多となっている。帝国データバンクは、今年1年の倒産件数は「1万件を超える可能性が十分ある」と分析している。

業種別では、建設業で、資材価格の高止まりや人手不足を背景に倒産が15%増えた。また、食材の高騰などで居酒屋の倒産は11月までで200件あまりとなっていて、コロナ禍を上回り、年間での過去最多が確実視されている。

と言うわけで、倒産件数の増加は止まらず、今年は1万件を超えそうな見通しだ。

先月には大手自動車メーカー日産自動車が、経営が振るわず9000人規模の人員削減。厳しい見方をするアナリストには「企業努力をサボった」なんて言われる始末である。株価もずっと冴えず、時価総額では軽自動車スズキの後塵を拝し自動車メーカーではトヨタ、ホンダ、スズキ、スバルに続く5位である。一時的な利益減ではなく構造的な問題とも言われ倒産もあるかと囁かれている。

こんな状況を見ていると、森永卓郎氏の「来年日経平均は3000円割り込みます」なんてのも・・・と思ったが、さすがにそれは現実的ではないか。

日経平均株価だけを見れば、4万円を回復しそうな動きなので、まあ堅調と言えるのかもしれないが、倒産件数と言いどちらかと言えば日本経済が心配になるような話は多い。

12月3日に高島屋は大阪の堺店を2026年1月7日に閉店すると発表した。名古屋の高島屋はいっつもお客さんが多いので気が付かなかったが、高島屋でも厳しい店舗はあったようだ。少子高齢化で地方の百貨店は今後の成長が望めないとの見込みだ。その分の経済資源を、インバウンド客などが好調な主要都市の店舗に振り分ける。

思い出したが、今年の7月にも高島屋岐阜店が閉店になっていた。そしてさらに思い出すと地元愛知県岡崎市にあった西武百貨店も2020年に閉店し、愛知県豊田市にあった松坂屋豊田店も2021年に閉店となっていた。愛知県三河地方にはすでに百貨店がなくなっていたのだった。トヨタ自動車本社のある地域でありながら、である。

百貨店はインバウンド客や富裕層の高額消費で好調な一方で、地方での売り上げは苦戦、閉店も相次いでいる。これまでに山形県、徳島県が日本百貨店協会に加盟する店舗がゼロになっており、今年は島根県や岐阜県もゼロとなった。

好調な株価と倒産件数の増加。主要都市で好調な百貨店と地方で絶滅寸前の百貨店。どうにも相反する現象に、日本の二極化はさらに加速しているのではないかと、不安を感じるのは私だけだろうか。

闇バイトなど犯罪も増えているが、コレも日本の二極化が原因となっている部分もあるだろう。

娘が大きくなるころには日本はどうなっているのだろうなあと、本当に不安である。

今日はここまで。

現在フォロワー1000人目指し毎日投稿中。記事を読んだら「スキ」してもらえると嬉しい。「フォロー」してもらえるとさらに嬉しいです。今年中に1000人達成したい!

引き続き、どうぞよろしく!

いいなと思ったら応援しよう!