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2年ぶりに「東京ディズニーリゾート」へ行った件④
※この記事は前回の続きになっております。よろしければ①よりお読みください。
ご飯を食べようと、昨日勉強したモバイルオーダーを利用する。とはいえすぐにお店に入れるわけではなく、少し先の時間の予約となる。一番短い時間で入れるお店で予約したが、それでも1時間くらい待つので、その間にダッフィーフレンズのお店に行く。するとそこも大行列。スタッフの人に「どれくらいで入れますか?」と聞くと「30分くらいです」と言われたので列に並んで待つ。しかし、実際はもっと早く入店でき、待ち時間は15分くらいだった。まあ、入店を規制したとしてもお店はまとめて入れるからね。
ここのお店でしか買えないアイテム(シーズン限定の小さいマスコットなんか)は購入に制限があり、チケットのチェックをされる。一人1種類までとなっているのだろう。我が家はママさんが1個買っただけ。どうやら娘はあまりダッフィーフレンズが好きではないらしい。
ダッフィーのお店を出ると、お昼ご飯の時間である。モバイルオーダーの注意点として入室時間がシビアという事がある。例えば12:00から12:10の間の入店だと、12:10を時間を過ぎると自動キャンセルとなってしまう。オーダーの時点でクレジットカード決済入力を行うのだが、指定時間にお店に来店し「受け取る」画面をタップして初めて決済が行われる。キャンセルとなればカード請求はされない。我が家は少し早めにお店に行ったが、前の時間は融通が利くらしく、予定時間より前に入店できた。
また、他にも注意点として「モバイルオーダー」は「レストラン予約」とは異なる点だ。「レストラン予約」は事前にレストランを予約して席も確保されるが、モバイルオーダーはそうではない。あくまでも「オーダー」を通してあるだけなので、フードショップ内で席を確保しなければならない。お店に入ったら「品物を受け取る人」と「席を確保する人」に分かれた方がいい。また、お店に入れば通常のレジにも並べるので、我が家はフードだけモバイルオーダーで通し、フリードリンク分はレジに並んで注文した。今日初めてのフリードリンク券使用である。昨日のランドとは使うペースが断然遅い。
また、この日は結局夕方まで雨がやまなかった。そのため雨の回避も兼ねて「マーメイドラグーン」に入る人が多く、レストランなんかは90分待ちの列ができていた。モバイルオーダーも夜の時間まで注文できなかった。本当に人多かったよ。
食事のあとは「バケーションパッケージ」で付けていたアトラクション券を使う。時間指定で「ソアリン」にほとんど並ばずに搭乗。娘もソアリンは楽しみにしていたようで興奮していた。私個人的には、数あるディズニーリゾートのアトラクションの中で最も完成度の高いのが「ソアリン」だと思っている。すでに皆さんも「ソアリン」の爽快さはご存じだだろうから、同じような方も多いのではないかなと思う。でも、できれば上の人の足が見えない「1列目」で乗りたいのはある。より爽快さがアップするからね。
ちなみにこの日私たちが乗った時間のソアリンのスタンバイは「170分待ち」だった。平日だよね?一日中雨だよね?と不思議な気持ちになった。よくディズニーに行かれる人は、もしかしたら「いつもそんなもんだよ」と言われるかもしれないが…。少なくとも私は驚いた。
結局雨はやみそうになかったので、小雨が降ったりやんだりする中、もう一度「ファンタジースプリングス」に向かう。残りのアトラクション「塔の上のラプンツェル」に乗るためだ。こちらもチケットを使って早く乗れたのだが、通常のスタンバイでも35分待ちだった。他の二つに比べると短い。雨が降っていたこともあるだろうが、船に乗ってゆったりとラプンツェルのストーリーをなぞるといった若干地味な演出も理由だろう。時間も短いし、無理にお金を出してまで乗る必要はないかなと言うのが感想だ。
一通り「ファンタジースプリングス」エリアも観たので、もう一つ予約してあるアトラクション「トイストーリー マニア」へ向かう。
すっかり日も暮れて暗くなっていたのだが、トイストーリー マニアの前に来るとやたら「明るい!」このエリアによる雰囲気の切り替わりもディズニーの楽しさだなあと思う。
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明るいので人の多さもハッキリわかる。やっぱり夜になっても多いなあ。トイストーリー マニアはライドに乗って紐付きの銃で的を撃つゲームだ。私は娘と一緒に乗ったのだが、勝ってしまうと泣きそうになるので、手を抜いて同じくらいのスコアになるように調節。結果、ちょっとだけパパの方が点が高いという、親の威厳も保ちながら娘のプライドも傷つけない点数に落ち着いた。ママさんは別のライドだったから頑張ったようで、私たちの倍くらい点数取っていた。
その後は「マーメイドラグーンに行きたい」という娘の希望で、ティーカップに乗ったり、魚の気球みたいなのに乗ったり、レストランで食事したりと、のんびり過ごした。もちろんレストランでは「フリードリンクチケット」を使う。外では夜のショーが行われているからか、レストランも空いていて、いい感じでゆっくりできた。
閉園時間15分前くらいになり、マーメイドラグーンを出て出口に向かう。途中アラビアンコーストの2階建メリーゴーランドに乗りたいと言うので、3人で乗って、ディズニーシーの1日を締め括った。夜のメリーゴーランドは周りがキラキラしていて、とても雰囲気がよかった。カップルで乗ってもいい思い出になると思う。
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さあ、のんびり帰ろう!と思ったのも束の間「お友達のお土産が買えていない」と今更ながら言う娘のために、閉園後のお土産ショップに向かう。いやはや、ほんとすごい人だ。人混みをかき分けながらお土産を選び、お店を出た。
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帰りのホテルへのバスも、昨日のランドとは比べものにならないくらい人が多かった。運良くバスでは座れたのだが、流石に3人ともクタクタだった。
歩いた歩数を見ると昨日より6000歩多かった。やっぱりディズニーシーはたくさん歩く。
以上で、今回我が家がセレクトしたディズニーリゾートの「バケーションパッケージ」は終了だ。
ちなみにパッケージの内容を並べておくと
※どれも大人2人子供1人の設定
・2デイパスポート
・ファンタジースプリングスパスポート
・フリードリンク2日分
・ポップコーンケースと1回分のリフィル
・ミートミッキーの優先券
・スプラッシュマウンテンの優先券
・ソアリンの優先券
・トイストーリー マニアの優先券
・アトラクション(選択可)優先券✖️2
・ピーターパンライドの優先券
・アナと雪の女王ライドの優先券
・ラプンツェルライドの優先権
・オリジナルポーチ✖️3
・オリジナルくっつきミッキー人形
・オリジナルブランケット
・オリジナルレジャーマット(小)
・ディズニーセレブレーションホテル1泊
となっている。ちなみにチケットは平日料金だ。この内容で合計金額が、約225,000円である。これに愛知県からの交通費(今回は新幹線利用)と翌日東京観光もしたので、セレブレーションホテルもう1泊料金、パーク内の飲食代やお土産代など含めれば少なくても35万円は使っている。
どうだろうか。それだけあれば一昔前なら、結構イイ海外旅行ができた気がする。まあ円安の今と比較してはいけないと思うけど。
ただ、ディズニーリゾートでも、少し前ならこんなにお金がかかることはなかったと思う。
働き方改革なるものが日本で進み、感覚的ではあるがキャストの人数も減った気がする。あと、本当に気のせいなのかもしれないが、昔はとても楽しそうに働いているキャストさんが多く、それもディズニーを心地よく遊べる要素だったが、今回はなんだか楽しそうに働く人が減っている気がした。もちろんキャストさんは笑顔である。元気よく声もかけてくれる。ただそこに少しばかりの義務感というか、勤務感のようなものを感じた。
結論を言えば今回の来園も楽しかった。だがそれは「バケーションパッケージ」という「追加料金」を払った対価とも言える。
アトラクションに並ぶ時間も友人と会話をして楽しんだり、写真を撮って楽しむことがメインなら、通常のパスポートで十分だ。きっと目的は達成でき楽しい思い出が残るだろう。
だが、家族で旅行して楽しんだり、カップルで行ってたくさんの思い出を作りたいのが目的だとしたら、ただ並んでいるだけの時間は無駄と感じてしまうかもしれない。特に子供は「並んでばかりではつまらない」となってしまうだろう。
コスパやタイパを重視する若い世代が「ディズニーは割高だ」と判断するのも当然の事だと思う。
今回のディズニーシーの混雑具合を考えると、これ以上人を入場させたら満足に遊べる人がいなくなってしまうだろう。働き方改革で以前より少ないキャストで運営をしなければならないとしたら、どうやったって大量のお客さんを捌くことは不可能だ。
そうなれば営利企業としては「単価」を上げることに主軸を置くしかない。より多くのお金をパークに落としてもらえるよう工夫する。
クルーズ事業を計画しているように、今のディズニー(オリエンタルランド)がこの「客単価アップ」を目指しているのは明白だ。
だから追加料金で「アトラクション券」を買えば、その分快適にパークを楽しむことができる。そしてこの「優先券」の売上が上がり、優先搭乗する人が増えるほど、通常料金で「スタンバイ」する人の待ち時間は増えていく。
もちろん「ディズニーリゾート」は今でも楽しい。魅力的なコンテンツだ。
だけど「ディズニーリゾート」は『みんなが笑顔で遊べる場所」ではなくなった。
より「お金を支払った人」が「素敵な体験」をできる場所になってしまった気がする。
コンテンツがブラッシュアップすればするほど、楽しみたい人が増える。大勢が楽しむほど、コンテンツを消費するために時間がかかるようになる。より快適にコンテンツを楽しみたい人は「お金を払って」でも楽しみたいと思う。そこに企業も目をつけて「単価の上昇」を目論む。
単価の高い客を取り込むのは企業方針としては間違っていない。私も長年金融業界にいるが、経験として、金融資産1000万円の顧客を10人抱え込むより、金融資産1億の顧客1人の方が手数料収入は多くなる。生命保険などの契約も、成約率70%でシングルヒット級の契約を取るスーパー営業パーソンより、成約率30%でもホームラン級の契約をかっ飛ばすスーパー営業パーソンの方が収入は上になる。
ディズニーリゾートも、純然とした「営利企業」になったのだ。それはディズニーリゾートが成熟したコンテンツになった証拠でもある。
だから「ディズニーリゾート」を目一杯楽しみたいのなら、追加オプションをたくさん購入して遊ぶ必要がある。もう「みんなが平等に楽しい時間を過ごせる」場所ではない。
私もそうだが、数十万円といったレジャー費用をポンポンと出せる家庭は多くはないだろう。
ディズニーリゾートの近隣に住んでいて、宿泊を考えない場合でも、しっかり楽しもうと思えば10万円くらい必要ではないだろうか。近隣のレジャーにそれだけのお金をポンポン出せる家庭もそんなに多くはないと思う。
私から伝えるのは「ディズニーリゾートに旅行に行くときはしっかりお金を払って楽しんで欲しい」ということだ。かければかけるだけ、確実にその体験は素敵なものになる。
私もまた次回行くときにはしっかりお金をかけたいと思う。そのために一生懸命働いて、そのためのお金を貯めて、楽しみたいと思う。
創業当時の「みんなが楽しめる夢の国」だった『東京ディズニーランド』は終わり、「お金をかけて楽しむ夢の国」である『ディズニーリゾート』が始まっているのだ。
そしてそれは、私が証券会社にいた頃に常に「買い」推奨にしていた「オリエンタルランド」ではなくなった事も意味している。
「みんなが楽しめる夢の国を提供する」事をビジョンとして誕生した「オリエンタルランド」。そのビジョンは実際にお客さんと触れ合うキャストも共有できていた。来園しているお客さんだけではなく、経営トップからパークのキャストまで、同じビジョンで結ばれてみんなが笑顔を見せていた「オリエンタルランド」。その透明性の高さが、当時私が「買い」推奨とした最大の理由だった。普通にパークのパスポートを買えば、みんなが平等に笑顔になれた。
それがなくなった今、私は「オリエンタルランド」の株購入を薦めない。
もしかしたら私と同じように思う人がいることが、オリエンタルランドの株価低迷の一要因なのかもしれない。
今回の「東京ディズニーリゾート」の旅行で思った事をまとめると
・ディズニーリゾートではたっぷりとお金をかけて楽しんでください
・オリエンタルランドの株の購入は薦めないです
という事だ。
このレポートが、あなたの参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。感謝感謝です。
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あと、ディズニーの翌日10年ぶりくらいにお台場に行ったので、その事だけ次回ちょっと書きたいと思います。よろしければもう少しだけ旅のレポートにお付き合いください。
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