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「チプカシ」をクールだと思っていた我々は間違っていなかった件。

「チープカシオ」「チプカシ」と呼ばれるカシオ計算機の腕時計が人気だ。CMは全く見かけないが、SNSを中心に人気が広がっている。まるで昭和の時代に映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を観て「あのマーティの付けている腕時計がカッコいい」と思ったが懐かしくてなぜか少し嬉しい。

ここ数年、若者を中心にカシオ計算機のスタンダードウオッチが人気になっている。SNSやネット上では「チープカシオ」または縮めて「チプカシ」と呼ばれている。

今ではすっかりスタンダードになった、スマートウオッチでもなく、ロレックスのような高級時計でもない「チプカシ」がなぜ人気なのか。

ちなみに、カシオのラインナップに「チープカシオ」といったラインナップはない。カシオが国内向けに販売する「カシオコレクション」「カシオクラシック」、海外向けに「カシオビンテージ」の名称で販売するスタンダードウオッチを指して「チープカシオ」で親しまれてきた。

国内向けだけで200モデル以上あり、特徴はGショックなどと比較して安価であること。最も安いもので2000円程度から、高い物でも1万円台で販売している。1980年代から30年以上続くロングセラーモデルや、現代向けにカラーを新調したモデルまで様々だ。先述の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のマーティがしていた「チプカシ」と同じようなモデルは、今でもアマゾンで4000円程度で購入できる。うん、すごい。

その手に取りやすい価格から、年代性別を問わずに幅広い層に向けた商品になっており、売り上げは2021年以降毎年前年を更新しており、直近では2ケタ成長を記録している。

カシオによると人気が出始めたのは2010年ごろから。10~20代のファッション意識の高い若者を中心に広がり、一部芸能人も着用写真をSNSで投稿し話題に。その影響でアパレルショップでの販売も広がり売り上げが拡大していった。理由として「低価格だけど高性能」、Gショックをはじめとしたカシオブランドの特徴でもある「タフネスで信頼性がある事」、1970年から1980年代オ思わせる「昭和レトロ感」が若者に刺さった事などをあげている。

ファッション感覚が高い若者の話では、コーディネートの中にあえて異なるテイストのものを取り入れる「外しアイテム」として着用することが多いようだ。また、ハイブランドとのミックスファッションに加え、ジェンダーレスで自由な選択肢があることも世の中の流れに合っているのではとカシオは述べている。

人気の影響を受け、カシオでは2021年にスタンダードウオッチのリブランディングを実地。それまで複数に分かれていたモデルを、基本性能とデザイン性を追求した「Standard」、スポーツを楽しむ人向け「For Sports」、カラフルなデザインの「POP」に分類し、カシオコレクションに統一した。さらに2023年、よりファッション性を意識したモデルをカシオクラシックとして展開した。

特にプロモーションを行っていなかったが、それでも売れているため、アプローチしていないファッション層や、弱いと言われている女性層のために、リブランディングで利用シーンをイメージしやすくしたり、カシオクラシックについてはSNSでも購買欲が高い女性向けに発信を強化することを実施した。その成果も出ており、SNSのフォロワーも伸びている。

今後は幅広い年齢層に向けた小型商品としてカラフルなデザインの「POP」のラインナップも強化し、ファッション感度が高い若者に加え、これから時計を楽しむ層にも入門用としてアピールしていくとしている。

スマートフォンの普及で時計を身に着ける文化が薄まってきているとも言われている昨今、カラーやデザインに面白味を持たせることで、子供でも気軽に使えるファーストウオッチとして提案をしていきたいとカシオは述べている。

この「チプカシ」人気が、新たな層にも広がっていくのか。個人的には「腕時計」文化はなくならないで欲しいと思っているので、カシオさん頑張ってねと言う気持ちである。私も何台かわからないくらい「Gショック」と「プロトレック」にお世話になっている。

私たちの世代は、男子女子問わず「腕時計」って大事なファッション要素だろって思いますよね。(きっと若い世代の方も同じだよね)

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