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「恋愛も人生100年時代」と思ったら仕事も同じく100年時代だった件。
シニアが人手に悩む外食の職場に新風を吹かせている。日本マクドナルドやスターバックスコーヒージャパンはアルバイトの年齢上限がなく、マックでは外食産業で最大規模の8500人が働き、10年で3倍超になっている。
マクドナルドには大手銀行での経験を活かし、接客のおもてなしリーダーや、店頭でのスカウト活動で実績を上げている68歳のシニアの方がいる。通常店頭でのスタッフスカウト活動は恥ずかしくて敬遠されがちな仕事だが、積極的に取り組み、店舗の学生バイトの数を倍増させている。
また、驚くことにマクドナルドでは70歳以上のクルーが5000人を超えて5年間で約2倍になっている。確かにマックって年齢層高いスタッフさんいるなあって思う。
スターバックスでは76歳のスタッフさん考案の「早朝ラジオ体操イベント」が開催され人気となっているようだ。
驚くことに、スタバのアルバイト最高齢は81歳。男性ならほぼ平均寿命の年齢である。元気だよね。
マクドナルドもスターバックスも、独自にシニアが活躍しやすい職場づくりの工夫をしている。
■分業を徹底・2時間程度から勤務OK
・マック 「ポテトを揚げる」「パティを焼く」「包装」「誘導」などの分業。1日2時間から勤務OKで、1週間ごとのシフトで体調不良にも対応しやすい
・スタバ 清掃や接客などに業務を限った「カフェアテンダント制度」を導入。単一業務からバリスタへ移行も可能
■フェアな学びの機会
・マック 店に分かりやすく各業務を学べるタブレット端末を配置。年齢を問わず、教育機関「ハンバーガー大学」でリーダーシップなども学べる
・スタバ カフェアテンダント制度では約330分の研修。やりがいが高まり、コーヒーの豊富な知識を認められる「ブラックエプロン」を目指すシニアも
■店長に大きな権限
・マックもスタバも店長にアルバイト採用権限があり、年齢上限はなく能力や適性で判断。シニアのアイデアや経験を店で生かす一定の裁量も。
実は日本は「シニア雇用」の面では世界の先進国だ。
総務省によると2023年の65歳以上の就業者数は914万人と過去最高。65歳以上の就業率は韓国に次いで世界2位で、米国やカナダ、欧州諸国を大きく上回っている。(韓国約37%、日本約25%、米国約19%、ドイツ、イタリア、フランスなどは10%以下)
70歳~74歳は3人に1人が働いており、70歳~74歳の労働力人口比率は34.5%と過去10年で約10ポイントも上昇している。
リクルートが2023年に60歳~74歳に実施した調査で「70歳以降も働きたい」との答えは全体の75%に上った。理由は「生計の維持」が最多の41.9%で「健康維持」(38%)も多い。
一方で企業側へのアンケート(600社)では約7割が「積極的ではない」と回答している。しかも理由は「特に理由はない」が3割を占めるというなんとも悲しい結果となっている。需給ギャップは大きい。
学習院大学名誉教授の今野氏は「企業は若手人材に固執していると、働き手の更なる不足への対応に送れる」と警鐘を鳴らしている。「働きぶりを公正に評価して報酬を決め、生活の都合に応じて働き方を自由に選べる職場への改善が大事だ」と指摘している。
政府は4月から65歳までの雇用機会の確保を義務化する。シニアの特別扱いではなく、誰もがライフステージに応じて、スキルや経験を発揮しやすい職場を作ることが、企業に求められている。
思い出してみると、昭和時代の「シニア」っていうのは、バリバリ働けるような元気溢れる人は少なかったように思う。
今や時は令和。回りを見渡せば、まだまだ精力にあふれた(色々な意味で)シニアが大勢いる。
企業さん、若手ばかりにたくさんの給与を支払うのではなく、シニアにも目を向けていただきたい。経験豊富で人格温厚な「シニア」ってのは、役に立つと思うんだけどなあ。
人生100年、恋愛も100年、仕事も100年。
こんな感じで前向きに頑張っていくことが、少子高齢化の日本を救うのではないだろうか?
今日はここまで。
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