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花火の季節ですね。という件。

またあまり経済とは関係のない話なのだが、夏と言えば「花火大会」を思い浮かべる人も多いのではないかと思う。私もその一人で、毎年必ず花火大会に行く。

私の住んでいる愛知県、特に徳川家康生誕の地三河では、トヨタ自動車本社がある豊田市の「おいでん花火大会」と東海オンエア在住岡崎市の「岡崎花火大会」が2大巨頭となる。7月最終週の日曜日、つまり今日「おいでん花火」が行われ、翌8月第1週の土曜日に「岡崎花火大会」が行われる。今は公表されていないが、どちらも約2万発の花火が上がる。
(※「おいでん」は「おいで」「いらっしゃい」などの意味の三河弁)

私は学生の頃からどちらか、もしくは両方に必ず参加をしている。昨年は岡崎花火大会と旅行が重なったので「おいでん花火大会」の有料観覧席で花火を鑑賞した。今年は「岡崎花火大会」の有料観覧歴を購入したので、そちらを観に行く予定だ。

そう、今花火大会は「有料」となってしまっている。元々超眺めがいい「優良観覧席」は高額料金で販売されていたのだが、コロナで人が集まるのを避けるようになったあたりで今までは無料で観覧できたエリアも「有料」となってしまった。

元々はどちらの花火大会も無料だった。私が学生の頃なんかは、岡崎の花火でも、遠くで花火が上がるのを確認してから(会場から10数キロ離れている自宅から)「どれ出発するか」と友人とともに車で出かけ、周辺の道路に路上駐車し、河原で寝そべりながらのんびり花火を眺めることができた。昔のキンチョーのCMではないが「日本の夏。キンチョーの夏」みたいな感じで、ゆっくりと流れる夏の時間を満喫することができた。「おいでん花火」に関しては当時そんなたくさん花火が上がる大会ではなかった。(と思う)トヨタ自動車という巨大なスポンサーが隣の岡崎市に負けないように、お金に任せて作り上げた花火大会なので、学生の頃はそれほどメジャーでもなかった記憶だ。(間違っていたらすいません)要は、どちらもお金を払って観に行くようなイベントではなかったことが伝えたいのだ。無料で日本の夏を実感できる、のどかな雰囲気のイベントだったのだ。
同年代の皆さんはおそらくどの地方でも共感をいただけるのではないかと思う。

それが今はどうだろう。観覧席も有料になり、今年の岡崎花火大会においては岡崎市民に優先販売だったので、私たちそれ以外の民は先着購入を競わなければならなかった。そして優良観覧席を購入できたとしても、席に行くまでは電車でも車でも、長い行列を待って入場しなければならない。無料で鑑賞する人はもっと大変で、いい場所で観ようと思うなら、夜の花火なのに朝一で場所取りを行う必要がある。私も岡崎の花火大会が有料になる前は、朝一で車で場所取りに向かい、一旦自宅に帰り再度電車で花火大会に出かけるといったスキームを毎年行っていた。たまに「おいでん花火大会」も参加するのだが、それも同じ方法で場所取りしていた。
そして花火を鑑賞して帰るのだが、またこの帰りが地獄である。電車ももちろん混んでいるし、車でも近隣一帯を抜け出すのに1時間はかかる。昨年の「おいでん花火大会」の際には会場に近い駐車場に停めれたのはいいのだが、帰りに駐車場から出るのに1時間以上かかった。

いつから「花火大会」は牧歌的なイベントから、人々と激しく競争するイベントになってしまったのだろう。私個人的には、インターネットの普及がすべて悪いと思っている。(悪いって言っちゃダメですよね)

インターネットがない時代、今年は何日に花火大会がやってるかなと調べるには「東海ウォーカー」などの情報誌を買わなければならなかった。もちろん地元の花火大会はそんなことをせずとも、周りの家族や友人が「おい行こうぜ」みたいな感じで自然と参加できるのだが、地元以外の情報はそうやって「マメ」に情報収集するやつしかわからなかったのだ。

花火だけでなく、会場周りの様子(出店や屋台、トイレの場所など)を知ることも必要なので、参加するやつはそれなりに気合の入ったパーティピーポーしかいなかったのだ。遠方になればなるほど情報収集は難しくなるので、自然に花火大会へ来るのは近くの市町村の人が中心となる。結果それほど多くに人出にはならなかったのだ。

しかし今はインターネットで情報は無料で手に入れ放題だ。SNSもあるので、より詳細な口コミ的な情報も入手可能。必然的に「観に行こう」と考える人も増える。それが年々重なるごとに人が増え、今では有料にしないといけなくらいのイベントになってしまったと私は考えている。

いったいどのくらいの人が花火大会に来ているのだろうと調べたことがある。岡崎、おいでん花火とも「約40万人」と記載されていたと思う。
私は「適当だな、この数字」と思った。理由は岡崎市、豊田市も人口は四十数万人なので「まあ地元民みんな観るでしょ」みたいな数字だろうと思ったのだ。だから今正確に何人が花火大会に参加しているかわからないが、ときかく「昔と比べたら恐ろしいくらい増えている」と言える。

今年の「おいでん花火大会」は企業の協賛席以外有料席の販売がなかった。その代わりに近隣の無料だった駐車場がすべて「有料駐車場、事前予約必要」というシステムに変わった。昨年有料席も売れ残りがあったのでやり方を変更したのだろう。

また、両花火大会とも最盛期は「推定3万発」くらい打ち上げされていた。
今は協賛企業が減ったり、出資してくれる金額も減ったりして、だんだんとやりくりが難しくなっているという話も聞く。「おいでん花火」などはトヨタ自動車が手を引いたら開催は不可能だろう。実際に全国には資金繰りが難しく、中止や廃止になってしまった花火大会もあるようだ。

私はこの「花火大会」が続いてほしいと思うので、お金を払うことには賛成である。むしろそれだけのたくさんの花火を挙げるのなら、タダで観ては申し訳ないとも思うくらいだ。

だから私はどれだけ競争が激しいイベントになろうと「花火大会」には参加し続けるつもりである。身体が続く限り。皆さんも好きなイベントにはずっと行きたいですよね?

と言うわけで、「岡崎花火」は近くで観るとして、今年の「おいでん花火」は、少し遠方からのんびり観賞しようと思ったのだが、娘の「小さい花火は迫力がなくてつまらない」の一言で中止になってしまった。代わりに「ナイトプールに連れてってくれ」と言われたので、同じく愛知県にある「ラグーナテンボス」のナイトプールで、花火の代わりにピカピカ派手に光るイルミネーションを見ることになりました・・・。以上です。

今日はここまで。

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