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Amazonと日産を比べたら「なんか日本は斜陽」と思った件。

米アマゾン・コムが6日発表した2024年10月~12月期決算は、純利益が前年同期比88%増の200億400万ドル(約3兆円)となり、四半期として過去最高益を達成した。売上高は10%増の1877億9200万ドルだった。生成AI需要の増加を背景にクラウド事業が成長し、主力のインターネット通販事業も好調だった。

CNBCテレビによると、今月20日に決算を発表する米小売り最大手ウォルマートの2024年10~12月期の売上は1800億ドル程度と見込まれており、アマゾンは四半期ベースで売上全米最大の企業となった公算が大きいようだ。

売上は10%増に対し、利益が88%増という事は、おそらくクラウド事業の利益率が高いのだろう。確かに一度システム構築してしまえば、ランニングコストは(流通と比較すれば)かなり低いのだろう。

通販といった、どちらかといえばアナログな事業を、高度にDX化し、世界最大の小売業に成長させただけではなく、最先端技術であるAIにも積極的に参画し成功させている米国大企業アマゾン。

一方で先日ホンダとの合併破断が報道された日産自動車。プリンス自動車やダットサンブランドから築き上げた資産を、内部抗争によって食いつぶし、カルロス・ゴーンですらその膿を完全に払しょくすることができなかった。頼みの綱「E‐POWER」も長距離走行には向かず北米市場で惨敗、日産自動車販売員にすら「売る車がない」と言われる状態。そんな状況下で差し出された助け船(ホンダ)を「どちらが上で下と言うことは無い対等な関係」と、よくわからないプライドで言い放った日産。役員の数はどの自動車メーカーより多いというのに「プライドでメシは食えない」ことを知る役員は誰もいないのだろうか、と不思議に思う。

ただ、助け船である側のホンダも、最終的にはどこかとくっついてスケールメリットを出していかなければ生き残れないと言われている状況である。

トヨタ自動車という最後の砦はあるものの、アマゾンがたたき出す凶暴な数字は、日本の企業のピークがすでに過去のものである事実を突きつけている気がする。

オリエンタルランドが高級路線に舵を切ってから、顧客などから「お勧めの株は何ですか?」という問いに、私は「任天堂ですかねぇ」と答えるようにしている。『遊び』という一点において、トップから末端まで「同じ想い」を持って経営をしている会社だと思うからだ。(私は関係者ではないので、確実なことは言えんけど)それに日本が持っているゲームやアニメ、キャラクターといったコンテンツは、海外でも「最強クラス」の攻撃力を持つキラーコンテンツだ。日本人が持つ、丸みのある感性から生み出される『遊び』の分野は、今後も世界で成長していくだろう。

しかしながら「自動車」や「機械」といった重厚長大な業界が縮小し、「遊び」と言ういわゆる「スキマ産業」でしか勝負ができない日本の状況に「斜陽」を感じてしまったのだった。

ちなみに「斜陽」とは「西に傾いた太陽」つまり「夕日」のことである。太宰治の小説「斜陽」から「没落しつつあること」を意味する言葉にもなっている。

今日はここまで。

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