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長年読んでいる「週刊少年ジャンプ」の原稿料!の件。
集英社が11月18日「週刊少年ジャンプ」の原稿料を改定したとして、その額をXで公開し、注目を集めている。新原稿料は、モノクロ1ページ2万900円~、カラー1ページ3万1350円~などとなっている。
この金額は新人作家の初掲載の原稿料。連載の年数に合わせて年々増額するという。また、初掲載時には50万円の連載準備金を支払うとしている。
ちなみに季刊の「ジャンプGIGA」はモノクロ1ページ1万3200円~、カラー1ページ1万9800円~となっている。
はっきり言って原稿料なんてブラックボックスだとずっと私は思ってジャンプを読んできた。それがいきなり公開とは…。透明性高くないと新人漫画家さんも育たないのかもしれない。確かに自分の初任給わからないで入社するなんてないからなぁ。
そしてこちらも私は知らなかったのだが今年1月に講談社「ヤングマガジン」が本誌での原稿料を公開していたようだ。それによるとヤンマガはモノクロ1ページ1万4800円、カラー1ページ2万8800円と、若干週刊少年ジャンプより低いようだ。
現役の漫画家さんもこの公開には驚かれたり、読者は「もっと高くても」なんてコメントをしているようだ。
ちなみに、週刊少年ジャンプで連載となると一作品19ページだ。ギャグマンガなんかはページ数が若干少ない。例えば今週の週刊少年ジャンプ51号では絶賛アニメ放送中の「アオのハコ」は19ページ、ギャグマンガの「僕とロボコ」は15ページとなっている。
例えば新人漫画家さんが連載を開始した場合、1週間の原稿料は2万900円×19ページで397,000円。これが1か月4週間と考えると新人漫画家さんの月収は1,588,400円となる。1年続ければ原稿料は19,060,800円となる。ほぼ年収2000万円だ。サラリーマンでいえば超高給取りの範囲だろう。
なかなか夢のある話じゃない?
なんて思うのだが、ここからアシスタントさんの給料なども支払わなければいけないし、スタジオの家賃なんかもあるだろうから、結構な経費が掛かるだろう。と考えれば、やはり単行本が売れないと十分な収入にはならないのかもしれない。
加えて漫画家は人気商売だ。作品の人気がなければ簡単に打ち切りになって無職になってしまう。そう考えれば厳しい世界だといえる。
ただ、原稿料がはっきりすることでどれくらい頑張ればどれくらいのお金になるのかわかりやすくなり、漫画家を目指す人も増えてくるのではないかと思う。単行本の印税はだいたい10%なので、例えば自分が1年連載を続けて3冊単行本を出し、1巻1万部発行してもらえると考えると、単純な収入は1年間の原稿料と合わせ(単行本1巻400円、印税10%として計算)合計で約120万円だ。年間の原稿料と合わせれば収入は年間2,000万円を超える。
数字だけ見れば「結構な収入」と思うのだが、以前「アシスタント代を払ったらほとんど手元に残らない」とか「新人は単行本数千冊しか出してもらえない」なんて記事も読んだことがあるので…どうなんだろう。やっぱり全体で考えればブラックボックス業界なのだろうか。
何はともあれ、原稿料といった今までわからなかった部分が可視化されたことは、漫画家を目指す人にとってはプラスなんじゃないかなと思う。
週刊少年ジャンプでも先週今週の「カグラバチ」はかなり面白くなってきているし、漫画業界の透明性が高まって、面白い作品を書いてくれる新人さんがたくさん出てきてほしいと思う。
週刊少年ジャンプ愛読者として、心からそう思う。
今日はここまで。
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