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「メタル」と聞いて何を思い浮かべますか?という件。

「メタル」という言葉を聞いて何を思い浮かべるだろうか?

私なら「ヘビーメタル」や「メタルスライム」、古くを思い出せば「メタルテープ」などだ。人それぞれ思い浮かべるものは違うと思うのだが、「メタル」と聞いて「クレジットカード」を思い浮かべる人は少ないのではないだろうか?

しかし、今この「メタル」製クレジットカードが静かに人気になっているという。

JCBが2024年10月に発効した招待制カード「ザ・クラス」が注目を集めている。メタル製カードでATMでは使用できず、発行手数料も3万3000円と高額。それでも発効後わずか2か月で想定を上回る申し込みがあるようだ。

重量感のある金属カードを手にしたい。そんな要望を実現したクレジットカード。JCBが発行した招待制カード「ザ・クラス」専用の金属製カードだ。ステータスを求める消費者心理を捉えた新たな金融サービスの形である。

JCBによると、約5年前くらいから金属製カードへの要望が増えていたという。御多分に漏れず、クレジットカード業界も2極化し「お得」を重視する人と「ステータス」を重視する人に分かれてきているようだ。

以前はゴールドカードがステータスだったが、会費が数千円や、無料のゴールドカードも増え、ステータス感は薄れている。

代わりに存在感を増したのがプラチナカードだが、一見しただけでは通常のカードと見分けがつきにくい。その点「メタルカード」は重さ、質感、テーブルに置いたときの音など、従来のカードとは大きな違いがある。プレミアムカードの新たなシンボルとして注目が集まる点がそこだ。

そもそも「メタルカード」とはどういうものか?

通常クレジットカードはプラスチックである。これを金属に置き換えたのが「メタルカード」だ。JCBは今回の素材を明らかにはしていないが、重さは16グラムとプラスチックカードの2倍以上。ずっしりとした高級感がある。

デザインも通常タイプと異なる。ペガサスのロゴが大きかったり、ロゴ内部にも特殊な掘り込みが入っており、光の反射具合で変化するなど「ステータス感」を高めている。

またその製造工程は複雑だ。カードの製造には特殊加工が必要で、すべて手作業での封入りとなっているようだ。金属は本来電波を通しにくい性質があり、技術的にも試行錯誤が必要。一般的には2枚の金属板の間にアンテナを組み込んだプラスティックを挟み込む構造だが、JCBは今回の「メタルカード」の製造工程を明らかにしていない。

加えて金属製のカードでは使用できない箇所も多い。ATMはもちろん、JR券売機やタイムズのパーキングメーター、カードを曲げて取り込むタイプの決済端末では利用できない。

この課題を解決するため、JCBは「ペアカード方式」を採用。金属製カードのほかに、通常のプラスティックカードも発行し、用途によって使い分ける方式だ。

発行手数料は3万3000円となかなかに高額だが、あくまでこれは「メタルカード」追加費用。通常の「ザ・クラス」の年会費5万5000円と合わせれば8万8000円とかなり強気の価格設定だ。

それでも、発表時はSNSなどで「待ってました!」という投稿が相次いだという。
「対面での決済、特に高額な買い物でメタルカードを使用する頻度が増えたというお声をいただいています」とJCBは述べている。

複雑な工程が必要なため、発行には2~3週間が必要とのことだが、それでも多くの会員が「重量感のある非日常的な体験」を求めて申し込みを決めているという。

この「メタルカード」、プラスティックカードと比べて、有利な点は「見た目がカッコいい」事しかない。要は、発行を希望する人は「自己満足感」を得たいがためという理由だ。

クレジットカードの「お得感」と「自己満足感」。

こんなところにも「日本の二極化」が浸透しているのかと思ったら、なんかちょっと憂鬱になった。それは私が「ザ・クラス」に招待されないひがみなのだろうか?

いや、招待されても発行しないな・・・。

皆さんはどうですか?

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