World Travel Log 2023.12-2
27歳、世界一周中のログ。
12/11 (月)
今日は昨日あった日本センターのトップの方のお家でお昼ご飯を食べに。たまたま同じ時間にその方の家に着いた人がいて、大荷物を持っていたから何かなと思ったら「旦那に離婚するから出て行け」と言われたとのこと。こちらも適切なコメントが見つからず、無言に。挙げ句の果てに、家出中のその方に対して、我々は「新婚旅行中の〇〇さんご夫婦です」と紹介された。旅に出てから1番気まずい瞬間だった。
12/12 (火)
今日はcomuna13という地域のウォーキングツアーへ。ビデオ撮りの仕事も兼ねているので朝から少し緊張。麻薬組織の温床だったエリアが、アートと政府の力によって生まれ変わったらしい。中南米を旅していると、山の斜面に住む人たちは貧困層が多いことがよくわかる。医療や福祉にアクセスするにも距離やスピードが平地と比べて段違いだ。
午後はメキシコで出会ったホストの友人に会いに行った。預かっていた本を届けるために。彼女は癌を患っているらしい。癌になった彼女を励ますための本を託された我々。てっきり病院に行って会うのかと思ったけど、働いているオフィスで会うことになった。日常生活を送りながら、病が身体を蝕んでいるってどんな気持ちだろう。すごく明るく優しい人だった。よくなりますように。
12/13 (水)
今日はペルーのリマへ向かう日。イミグレで日本語を使われてびっくり。しかも最初から最後まで全て日本語だった。こんな国が遥か遠く南米にあるとは。
ホストのアントニオに会った。離婚して今は別のシングルファザーとルームシェア中らしい。ガールフレンドもいるそう。
彼のタトゥーの一つに「die with memory not dream」とあった。自分は死ぬ時に何と一緒に居たいか考えなきゃな。
12/14 (木)
今日はホストと一緒にマーケットへ。念願のセビーチェ(生魚のマリネ)を食べる。久しぶりすぎる生魚に涙が出そうになった。
ペルーには戦前から日本人の移民が多く来ていたため、現代ペルー料理には日本料理のエッセンスがたくさん詰まっているらしい。焼き飯なんかもその一つ。
移民が多く来た際に、文化や人々がうまく調和していけるかどうかは何によって決まるんだろうか。日本は同じ状況になった際、どんな振る舞いをするのだろうか。個人的には、元来日本はゆるゆると好きな文化のいいところを掻い摘んでオリジナルに発展させるというのは得意だと思うのだけど。でも移民が大量に来た場合の反動は大きそうだな。
12/15 (金)
今日はNetflixで観ていたストリートグルメのお店へ。日系人の方がやっているペルー料理のお店。ボリューム満点で美味しかった。メディアに出ているにも関わらず、肩の力が抜けていてかっこよかった。
そのあとはペルー日本センターへ。日本人がいつペルーに移り住んできたのか、どんな風に扱われ、生活を営んできたのかを深く知ることができた。
よく「初デートでディズニーランドはNG」と言うが、私は博物館や美術館の方がNGだと思う。どれくらいのスピードで、何に価値を置いて観るのか、ペースが合わないと結構しんどいことになる。私は解説などは時間が許す限り全部きっちり読みたいタイプ。興味深い展示であれば、2,3時間かそれ以上ひたすら観て周ることもザラにある。流し見で周る人とはなかなか一緒に行けない。(幸いパートナーも同じタイプ)
日本人のしたたかさはもちろんのこと、ペルー人の寛容さ、柔軟さにも感謝した一日だった。
自国に他国の民族が流れ込んで来た時、またその民族の経済力などが強くなってきた時、必ず排除の反動が起こる。それを乗り越えて共に生きていく道を選ぶか、排除の力を強めるか。歴史を見ていると国や時代による差を強く感じる。
12/16 (土)
今日はクッキングクラスに参加した。メニューはセビーチェとピスコサワー。気づけば3日連続でセビーチェを食べている。
セビーチェはただレモンと和えるカルパッチョのようなものだと思っていたが、結構手の込んだ料理だった。中でもタイガーミルクと言って、切り身、レモン、シラントロ(パクチーみたいなやつ)、生姜を2かけらずつ入れて、5秒ミキサーにかけて作る液体が印象的だった。その液体を漉したものと、刺身とレモンと和えるのだ。何ごともやってみないとわからないことって、あるもんだなぁ。
12/17 (日)
今日はお昼何をしてたかあんまり覚えていない。夜はホストとホストの前妻と息子さんと一緒に日本料理屋へ行った。坦々麺とカツカレーを頼んだ。味は不味くはなかったが、学食レベルって感じだった。ちょっとだけ日本食っぽいものを食べると余計に日本食が食べたくなる。(坦々麺は中華なのかな?)
前妻の方は終始アントニオをきつい目線で見ていた。でも一瞬だけすごく優しい笑顔で彼を見ていたのが印象的だった。
家に帰るとハッピーブラウニーが作られていた。匂いが苦手なので私はパス。パートナーはつまみ食いをしていた。中身に反して名前がかわいい。
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