公認心理師 私の勉強法⑤
第4回公認心理師試験は2021年9月19日でした。
9月に入り、いよいよ本番間近。今回は、直前1週間の過ごし方と、本番について書きます。
1 直前1週間をどう過ごしたか
しつこいですが、子育てと仕事に忙殺される毎日は変えようが無いので、特別なことはできません。
ただ、ここまでくると、何が何でも受かりたい!という気持ちは高まっており、やるだけやろう、みたいながむしゃらな気持ちにはなってきました。
ばらばらにした過去問を持ち歩き、隙があれば眺め、家では壁に張った「覚えていないことメモ」を見ながらぶつぶつつぶやき、それでも不安なものは、何度でも書く。
使ったのは、河合塾の赤本。これを4分割し、持ち歩きました。
不安な単元については、見て見ぬふりはせず、読み返して何度でも書く。こうやって立ち向かっていく方が、不安は軽くなります。というか、不安と焦りを忘れるためには、そういうことを感じる時間を無くす、という感じでしょうか。
それには勉強するしか、ありません。それも、動画を見るとか受身的ではなく、声に出す、書く、など、動作を伴うことが重要な気がします。
心理師試験動画「プロロゴス」の山崎先生も、動画ばかり見ていもダメですよ、と動画でおっしゃっていました。
2 仕事との両立(本番3日前~)
本番3日前の木曜日は、職場の中学校で私の教科の行事があり、そちらも準備に追われ、仕事の手を抜くこともできませんでした。
でも行事が終わった夕方、明日は休もう、と決め、有休申請。理由は濁したものの、快く了承して下さった先生方に感謝です。
丸一日自由になった金曜日、翌日土曜日は、ひたすら赤本。
壁に貼るメモを作るのももどかしく、ついに、分割した赤本をさらにバラバラにし、覚えていないページをピックアップ。
読んで解いて覚えていないことはブツブツ呟いて、殴り書きして、一つでも多く覚えようと、もうがむしゃらです。
そうそう、この前の日ぐらいに、ミヤガワRADIOの応援動画で、いろいろな先生方が励ましメッセージを送ってくださり、涙が…!ずっと一人で勉強していたし、動画もそんなに見ない私は、みんなで頑張ろう的なものを遠巻きにし、そんなものいらないわ的なスタンスでやってきた性格のひねくれたやつですが・・・
それなりに追い詰められていたんだな、と思います。
3直前の過ごし方について思うこと(前日)
直前の過ごし方については、いろいろな考え方があるとは思いますが、私が肝に銘じていたのは、「受験生は直前まで伸びる」という、その昔、大学受験の時に高校の先生が言い続けていた言葉です。
その言葉通り、前日は今までを振り返って早めに寝て、とはしませんでした。
振り返るよりは、一つでも多く詰め込もうと問題集を食べるがごとく読んで解き、寝る時間もいつもどおり11時頃。翌朝は5時半に起きて、ばらばらに解体された赤本を見直し、持ち物を確認し、朝ごはんを食べ、いざ出発。
電車の中でも赤本。
が、ここで大失態に気が付いたのです・・・!
そして、会場に到着。
4ああ、やっぱり・・・(本番当日)
ああ、やはり、試験会場の教室に時計はなかった・・・
そう、腕時計を忘れたのです。
というか、そもそも持っていないので、夫に借りないとな・・・と漠然と思っていたのが数日前。そのまま忘れていたのでした。
時間があったので近隣のコンビニを見てみたけれど、腕時計は置いていない。会場の大学の守衛さんを見ながら、「腕時計を貸してください」とお願いしてみようか、いくらぐらい出せば貸してくれるかな、と妄想。でも、あまりに怪しすぎるな、自分、と思いとどまることができてよかった。本番直前、自分の精神状態も多少おかしかったのだと思います。
あきらめて教室に戻り、「過去問は余裕で時間内で終わってたし、大丈夫!」と自分に言い聞かせつつ、前に座っているおじさんが腕時計を机に置いたので、それがチラリとでも見えないものか、と椅子の位置を変えてみたり。
直前にこのバカバカしい焦りよう。ああ、私ってこういう人間なんです。三つ子の魂百まで。中学受験でも、よりによって第一志望校の日に時計を忘れたし。きっと死ぬまで変わらないのでしょう。
そんなこんなでついにスタート。
幸いなことに、午前も午後も解答時間は十分足りたので、腕時計が無くても何とかなりました。
ただ、直前の精神衛生的には最悪だったので、腕時計は絶対に持っていくべきでしょう。
全てが終わり、帰途に就いたものの、この時点で達成感があるわけでもなく、何とも言えない不安と脱力感で満たされていたのでした。
5結果
試験から1ヵ月以上待った10月末、結果が発表されました。
無事合格することができました。解答速報による自己採点でだいたいわかってはいたものの、やっと安心することができました。
ただ、この第4回試験、合格点がこれまでの138点から143点に上がり、それも発表時に告知されたのです。ネット上は騒然となっていました。
この措置について私が言えることは何もありませんが、やはり、受験は最後までわからないな、と改めて思いました。
ここでひとまず、「公認心理師 私の勉強法」を終えたいと思います。
これから受験する皆さんにとって、少しでも役に立つ情報があればうれしいです。
読んでいただきありがとうございました。