保育士は想像力が不可欠という話
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保育と療育を考える専門家りょうこです。
今回は、保育士は想像力が不可欠という話。
”一人前”の認識って?
私が長く勤めていた保育園では、理事長が常に「保育士は結婚して子供を産んで、育ててこそ一人前だ」と言っていました。
独身の職員は、”結婚しないと保育士として認めてもらえない”という疎外感のような思いを感じていました。
当時、一緒に働いていた保育士さん(シングルマザー)の保育について、たびたび問題になり、私を含め何人かの同僚は「虐待」という認識を持っていたのですが、独身族の私たちが何を訴えたところで響かない状態。
そんな時、利用していた保護者が「子どもが虐待されている」と理事長へ直接クレームを訴えに来たんです。
すったもんだの末、その保育士は謝罪もなく急に連絡を絶って退職していきました。
それから理事長は、「保育士とは〜・・・」みたいなことを言わなくなりました。
その代わりに、
「○○先生は独身でありながら子どものことをよく見て、保護者の気持ちに寄り添った素晴らしい保育士だ」というようなことを話すようになりました。
まぁそれはそれで、モヤっとするところはありましたが・・・。
想像するということ
私が新人保育士の頃、保護者は全員が年上で
子どもを産み育てているという点でも先輩であり、
ただでさえ人生経験が浅くて未婚の私は、ママたちから見たら「子育ての苦労も知らないのに、何を偉そうに」と思われているのではないか・・・という不安でいっぱいでした。
その悩みを当時の主任に打ち明けると、
「あなたが若くて未婚で子どもがいないなんて、わかってること。ここに預けているお母さんたちは、あなたを保育士として見ているんだから自信を持ちなさい」と言われました。
それからは、できるだけ ”想像する” ことを心がけてきました。
虐待事件で思うこと
昨今、保育士による児童虐待のニュースをよく目にします。
私は実際に自分が見聞きしていないことについて討論するのが好きではないので、内容について触れることはしませんが、虐待って想像力の欠如じゃないかなぁと思うわけです。
”この子が自分だったら?”
”自分が、この子の母親だったら?”
”この子の母親が、目の前にいても同じことができる?”
想像しようと思えばできるのに、思うようにならない子を前にした時、その想像ができない。
保育士の仕事は、指針の改訂によって以前より高い専門性を問われるようになりました。
書類の重要性、乳児保育の細分化、幼児教育、保護者支援・・・
子どもを安全に見るだけでも大変なのに、考えなければならないことが盛りだくさんです。
保育士不足の影響もあり、国の配置基準ギリギリで運営している園もたくさんあります。(配置基準どうにかして欲しい)
実際、ギリギリならいいということではないんですよね。
子ども10人いたら、みんな違うわけで。
と、確かに保育士の仕事は激務です。
時に、カオスです。
結構、詰んでます。
とは言え、
それは理由にならない。してはいけない。
「保育士」と言う国家資格なのだから。
プロなんだから。
私たちは
その狭間で、もがくわけです。
おわりに
保育士でなくても、”想像力”って大切だと思うんですよね。
例えば「いじめ」や「ハラスメント」。
相手の気持ちを想像することができたら、状況は変わってくると思うんです。
特に保育士は、小さな子どもを相手にしています。
できない、わからない、やりたくない。
そういう成長の過程を、時に見守り、時に支えながら一緒に過ごしています。
未熟な子どもたちが相手なんだから、もっと想像しましょうよ。
私たちは、想像できる生き物なんだから。
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