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WPT Korea 済州島 一週間滞在録 【#83】


原作は一巻目の半分ほどを読んだあたりで離脱していたのだが、Netflixで配信されたドラマ『三体』は一気見。オーディンエンスの反応待たずして、当初から複数シーズン制作が確定している気合いの入りよう。いわゆるエイリアン侵略ものとはストーリー設定の作り込みの質(そして映像表現)が段違いすぎて見応えすごい。こうなってくると『ゲーム・オブ・スローンズ』もまたイチから観返したくなる。

年末から今月にかけて、取り組んでいたナレッジワークのコンテンツ作成がひと段落。打ち合わせのため、銀座一丁目のルノアールへ。

今週頭にKindleでリリースした小説の紙版をいただく。この本を皮切りに、作家業を本格化されるとのことで、自分も力になれる範囲で伴走したい。

済州島へ発つ前、最後のワークアウト。胸肩。一週間ほど間隔が空いてしまうので、ホテルでできる自重トレーニングを調べたい。自宅に戻って、すぐに近くのタイ古式で全身をほぐしてもらう。


正午六本木のスタジオでポートレートを撮影してもらう。久方ぶりの近影。30分ほどで撮影は終わり、新宿へ。インターバンクで円をウォンに両替。メインイベントへのエントリーは事前に済ませてあるので、その他のトナメやキャッシュのための資金。

帰宅し、夕方前に『起業の戦略論』の取材。

本家のサグラダ・ファミリアがいよいよ2026年完成見込みとのことで、こちらも負けじと制作を急ぎたい。

一塊のプロジェクトに肩がついて、束の間の休息を貪ろうとしていると、大型案件は降ってくるもの。何度このパターンを繰り返してきたろう。編集者の興奮した口ぶりから熱を分け与えてもらう。スタートダッシュを決められるよう、詳細の企画が届く前に準備開始。済州島での空き時間に進めたい。

3/29 釜山→済州島

AM5に起きて、ささっとパッキング。現地で合流する予定だった友人がまさかの祖母の訃報で行き違いの帰国。誰かしら別の知り合いと会いそうだとは思いつつ、ゆっくり一人で過ごすのも悪くない。

成田へ向かう道中、一日一話のペースで観ていた『MASTERキートン』の全39話を完走。デザインされ切った短編力。情理と情緒の絶妙なバランス。

予定通り成田に到着するも、フライトが2時間のディレイ。トランジットが間に合うか危うい。その間、オススメされた『ホテル・ムンバイ』を鑑賞。凄まじい映画。終始、緊張の糸が一切切れない。心臓がキリキリする感じ。

機材トラブルで遅れに遅れて、釜山に着いた頃には余裕で予定していたフライトは飛び立っている。カウンターで振り替えてもらえるものかと思ってたら、補償は対応できないとのこと。痛恨。理不尽の極み。みなさんもチェジュ航空にはくれぐれも気をつけましょう。

空白の時間で上手遼平さんの『ありえない仕事術』を読了。文芸は売れない。ビジネス本は売れる。ならば、文芸をビジネス本にしてしまえばいい。活字だからこそできるフェイクドキュメンタリーの到達点。複雑なコンテクストをえぐり倒しつつ、見事に編み上げているのがすごすぎる。

あなたにも私にも、世間は一ミリも興味を持っていない。だから、人の欲望を利用する。欲望をくすぐり、振り向いてもらう。振り向いてもらったら、逃さない。そのためには問いを立てる。問われた視聴者はその答えを知るまで逃れられない。問いの罠に捕らえる。それがマス・コミュニケーションの原則的思考法だということです。

その他、釜山→済州のフライトでは仕事のインプット用で後藤達也さんの『投資の教科書』を読み、映画『街の上で』を消化。

予定から遅れること3時間、無事に済州に到着。WPTのホテル送迎バスを発見するのに、手間取ったものの、バスは貸切でホテルに向かう。約1時間でLANDINGリゾートに到着。済州島のイメージが寂れたイメージだったのに、仁川のパラダイスと遜色ない広大さと綺麗さで驚いた。

チェックインを済ませて、友達の専業ポーカープレイヤーと合流。軽く夕飯を食べ、プレイヤーズカードを入手。さっそく会場の様子を覗いてみることに。

入場した瞬間に、トッププロのスティーブ・オドワイヤーを発見。そして立て続けにフィル・アイビーのご尊顔も。くぐり抜けてきた死線がそのまま人相に反映されてて笑った。日本人の有名人もチラホラ。東海オンエアーの方々、ポーカー好きなのかな。

この日はもう遅かったので、特にポーカーをするでもなく、自分だけ部屋に退散。たっぷりと睡眠を確保する。フライトが下振れた分、明日のメインで上振れてほしい。

3/30 WPT Korea Main Event

腹ごしらえに焼き肉的なサムシングとビビンバ。食べ終えて会場に。メインのチケットは事前に買っていたので、カウンターでバウチャーを受け取る。

出陣。序盤は好調だったものの、レベルが後半に差し掛かったところから急に潮目が変わり、ガクガクと減らし、最後はK,Qs << 10,10で無事飛翔。

ブレークの合間に読んだ斉須政雄さんの『調理場という戦場』という口述エッセイがアツかった。徹頭徹尾、厳しい、だけど優しいまなざしに包まれた本。道を極める作法が凝縮されている。料理の道も編集の道も、突き詰めた先の根っこの習慣、マインドセットの持ち方は学ぶことが充分にある。

3/31 WPT Korea Mini Main Event

翌日、切り替えてミニメインに参加。大事なフェイバリットをことごとく抜けられずに死亡。運ゲーの真髄を感じる。一旦抜けて、大社長のバカラを末席で観戦。大社長のここぞにだけ便乗ガジさせてもらい、170万ウォン稼ぎ出したところで、それをそっくりそのままミニメイン フライトBに全投下。

Aとは打って変わって、大事なオールインで負けない。A,K >> J,Jを皮切りに、最大のラッキーはA,Q >> A,KでフロップでバチコンQを引けて抜けられたこと。深夜1:30まで一日中ポーカーをやって、ようやっとDAY2進出。チップはアベちょい下。インマネまではあと一息。

DAY2に進出した時点で、ICMを計算して大社長にステーキングを買ってもらう。これでほぼほぼトントンは確定。あとはインマネに向けて走るのみ。

4/1 WPT Mystery Bounty

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