コスタリカでW杯を観戦する日本人 【#34】
生きることの“解像度”を上げるために 11/21(mon.)
楽しみにだいぶ前から予約していた馬田隆明さんの新刊『解像度を上げる』を早速読んだ。
コンテンツもさることながら、文章構造と具体⇆抽象のバランス感覚が読んでいていつも心地よい。毎度のことながら、豊富な事例がたっぷり詰まってて、スタートアップ版のちょっとした学び大全感ある。この本ではスタートアップの経営に主眼が置かれてはいるものの、思考法に力点を置いた本は、アナロジカルに他のどんな領域へも自分次第で転用できる。
『モダンラブ・東京~さまざまな愛の形~』は悲しいくらい、本家本元にダブルスコアで劣る内容だった。それでも、あえて一作印象的だった作品をピックするなら『冬眠中のボクの妻』。『ツレがうつになりまして』にも共通するけれど、鬱の長い暗闇のトンネルはパートナーの支えがあまりにも大きい。
起床と同時に、W杯アメリカ vs ウェールズを観戦。試合終了とともに、前回お世話になったランドリーまで洗濯物を詰め込んだバックパックを担いで歩く。
この手の類のお店はほとんど英語が通じない。だけれど、とことんフレンドリーだし、最小限のスペイン語で事足りるので、不便に思うことはほとんどない。
基本的にどこの国でもポーカーが盛り上がるのは、金曜から土曜日にかけての週末だと思っていたけれど、コスタリカでは全くの逆。むしろ週末はみんな家族サービスに精を出すので、ゲームは盛り上がらない。むしろ沸点を迎えるのは、その週末を終えた月曜日と火曜日。特に深夜の時間帯は、テーブル上のチップ量も溜まりに溜まって、ある程度の緊張感が漂う。
集中力が切れかけたのを察知したのと、新しいプレイヤーのアグレッシブさに一抹の不安を覚えたので、リスクマネジメントでテーブルが割れる前に退散を決めた。コスタリカに来てからは無事に8〜9割ほどの勝率を維持できてはいるものの、レートが低すぎてお金自体はそんなに貯まっていない。今後、他の中南米の地へ遠征を重ねることを念頭に置くなら、もう少し高いペースで積み上げたい。今週どこかでもう一箇所のカジノも覗いてみようか。
ベッドに入ってから、成田悠輔さんと鈴木健さんの対談「24世紀の社会とは」を聴く。次元の高い思考は、リアルな知己との積年の関係性の賜物なのだなあ、と感じながら聴き入った。
そういえば、成田さんの弟さんの街録も素晴らしかった。随所に嫌味のないノブリス・オブリージュ的なマインドセットが垣間見えた。自分が所与で授けられた知性に自覚的でありながら、それをひけらかしたり、他者を見下すのではなく、正しい方向性でそのギフトを社会に還元しようとする姿勢を見習わなくては、と襟を正した。
終わりなき日常に絡め取られてしまう前に 11/22(tue.)
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