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ボウルかき氷

今年の夏休みも、日本に帰省することができた。

地元の団子屋さんにて、夏限定で売られている思い出のあるかき氷を食べて来た。


わたしが子供の頃。
祖母がこの団子屋さんから数秒離れた場所に住んでおり、夏の暑い日には空の料理用ボウルと現金を手に持たされ、

「かき氷を買って来い」

という彼女の命令に従って団子屋さんに向かうのだ。

数秒しか離れていないとはいえ、祖母のボウルはアルミかステンレス製だったので、ボウルに山盛り一杯入ったかき氷を祖母宅へ持ち帰った時には手が冷え切っていて痛かった。

その山盛りかき氷を祖母の座っているテーブルの上にどん、と置き、小皿に分けて食べるのだ。

手は痛かったが、子供の頃からここのみぞれかき氷が天下一だと思っている。

そんな思い出あるかき氷を食べに、今年は娘ちゃんと旦那を連れてこの団子屋に行ってきた。

持参のボウル・小皿もないし、知らぬ間にかき氷人気店になっているようで、店内で食べるには待たねばならなかった。

そのためテイクアウトで1人1個のかき氷を頼み、店の前で食べた。

かき氷を受け取った瞬間、その巨大さに驚いた2人から「なんで3つも頼むんだ」とつっこまれたが、薄く削られ空気を沢山含むふわふわサクサクかき氷は、口の中に含むと一瞬で溶ける。

各自食べたい蜜の味が違ったということもあり、結果、1人1個で良かった。

家族の思い出が付いてくるわたしにとっての天下一品のかき氷。

抹茶かき氷を手にする娘ちゃん
頂上はすでに食べられたあとのかき氷の山


#夏の1コマ


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