【青春18×2】私にとって「自分の人生を確認する時間」は映画かな
この映画とこの映画を見た映画館、そしてその道中が良すぎたから、
長い自己満感想を書くことを許してほしい。
一言で言うと、「私の人生素敵だな」と思えた映画
私はたぶん、高い理想を持ってしまいがちな人間だと思う。
映画やドラマのような場面に憧れる、みたいなね。
いつからか、そんな場面に近づくことが難しいこともわかっているから、
努力はするけど自分や他人に期待せずに生きるようになっている。
だからかな。思い通りにならず傷つくことが少ないから、自分や他人に不満を持ったり、自分の選択を後悔したりすることはほとんどない。
けど、「まあ人生そんなもんだよね」が心の中の口癖になっていて、
「私の人生最高!超楽しい!幸せ!」って思えることもあんまりない。
自分にも人にも期待しないくせに、実は理想が高いからね。
アミとジミーの物語は総じてドラマチックだったんだけど、
些細な場面もたくさんあって、そんなシーン一つ一つが素敵だった。
思い返せば私の人生、そんな些細だけど素敵な出来事はたくさんあった。
いつからかな、些細なことでは満足できなくなっていたらしい。
この映画を見て、そんな場面をいろいろと思い出して、
会いたい人、行きたい場所がたくさんあることに気が付いた。
私の人生は人に語れるようなドラマチックなものではないけれど、
それだけでも十分、素敵な人生なんじゃないかな。
理想が高いことや期待しないことは悪いことではないと思う。
けど、もっと些細な幸せに目を向けられる人になっていけたらいいな。
そしたら、少しずつ自分や人に期待できるようになれるんじゃないかな。
そしたら、もっと素敵な人生になるんじゃないかな、なんてね。
「休みはその先の長い旅のためにある」
こんな感じのセリフも印象深かった。
私はこれまで、2-3年の短期目標に向けていろいろ詰め込んできたと思う。
目の前のやることにがむしゃらに取り組んだ、良い時間だったけどね。
社会人になってやっと、自分はどうありたいかをゆっくり考えることができる機会を得ている気がする。
たぶんこんな時間は長く続かないから、これからの長い人生に向けて、自分のこれまでやこれからを整理するような時間にしていきたいな。
「自分の人生、これで良かったと確認するために旅をしている」
アミが旅をする理由がこんな感じなんだけど、
私にとっては映画がそのツールなのかなと思った。
映画は私たちに「こんな世界や生き方がある」ことを見せてくれる。
映画の世界に没入したり、自分と同じところや違うところを考えたり、
自分がその世界に行けたら、その立場だったらと妄想したり。
現実逃避しているようにも見えるけど、自分と向き合ってもいる時間。
そんな時間が楽しくて心地良いんだよね。
余談:映画館とその道中が良すぎた話
初めて行く映画館でこの映画を見た。
家から自転車で20分の結構大きいちゃんとした映画館。
ポップコーンはおいしく、椅子はふかふかで、人は少ない。
映画を見終えてすぐにイヤホンをしてサントラを流し、
良い映画だったなと余韻に浸る。
暑くも寒くもない、雨が降りそうで降っていない夜に、
少しの街灯に照らされた静かな川沿いの車道を自転車で走る。
ちょうどサントラを一周聞き終えたタイミングで、
出かける前に家事をすべて終わらせておいた家に着く。
なんかとっても素敵な夜だった。
まとめ
つらつらまとまりのない文章になっちゃった。
この映画は恋愛モノとして感動する良い話だと思うけど、
(作中に出てくる映画「Love Letter」を見てから行くと、
アミの気持ちの理解に繋がり、より感動すると思うからおすすめ)
それ以上に旅の物語として、いろいろ考えることができた作品だった。
私の感想は少しずれている気がするけれど、見て本当に良かったな。