じつはわり算ってむずかしい 4年生の壁をぜひのりこえてもらいたい
こんばんは。ルートです。
仕事中感じたこと、それは、
わり算って、とても難しい
ということです。
たし算、ひき算、かけ算、わり算って、
四則計算は同列な感じがしますけど、
たし算+ひき算+かけ算=わり算なのです。
つまりわり算は、
他の全ての計算方法がわからないと使えないのです。
説明していきましょう。
二桁わる二桁
81÷19くらいならまずまず簡単ですよね。
81はおよそ80とみなして、
19はおよそ20とみなして、
4という商を予想する。
(四捨五入の概念、概数の概念が必要)
あとはかけ算して、
81-19×4=81-76=5より、
81÷4=4あまり5 とわかる。
あまりを出すときにはひき算が必要になる。
さらに言うと、
119÷24とか大変なんです。
120÷20とみなして6をたてると
24×6=144で大幅オーバー。
ならばと商を1減らして、
24×5でも24×5=120でぎりぎりオーバー。
となると商は4が妥当、なのですが、
計算が苦手な子はここまでたどり着くのに消耗してしまいます。
1問解くのに、手順が3回必要なのですから。
できる子ならば、
あたりをつけるのもうまいから、
消耗しないでサクサク解ける。
でも苦手な子は、
商のあたりをつけるのも苦手、
計算も苦手、
おまけにかけ算ミスの可能性があって、
くりあがりたし算のミスの可能性があって、
あまりを出すひき算のミスの可能性があるわけですから、
もう嫌になるわけです。
問題数も多くなると、ひっ算を書くスペースも限られてくるし、
そもそも計算が苦手な子たちって、
狭いスペースに文字を書くこと自体が苦手な子も多いですから、
(経験上)
ノートでも裏紙でもチラシでもなんでもいいんで、
大きなスペースを用意してあげて計算させてあげたいです。
また、
たし算ひき算はトークン、ブロックなどを使ってもう一度おさらいして、
かけ算はときどき九九のチェックなどして、
わり算以外の3つが完璧にできるようになった方がいいです。
算数、数学が苦手な子は、
ほぼ確実に今やっている部分より前の部分に苦手があります。
その子にとって、問題がどう見えているのかを、
感じ取ってあげる必要があります。
そもそも今の子たちって、
何かを分けるっていう体験自体、あまりないんですよ。
おやつを分ける体験もあまり経験していない子が多いし、
お金を分けるということももちろん。
なんなら、
現金を見たことない世代とかも出てくるかもしれませんよね。
買い物は電子マネーで「ピッ」ですから。
なんでもいいんで、
子どもさんに、今あるものをわける体験をさせてあげてください。
僕は不登校生にも、
進学校受験者にも勉強を教えてきました。
(中・高・大学受験すべて経験あり)
その子が目指すゴールのために、
いいアシストができるとうれしいんですよ。