14日14冊チャレンジ#11 つたえるから愛なんだ
こんばんは。ルートです。
V6の歌の歌詞のようなタイトルでの今日の記事。
本日読ませていただいた本はこちら。
著者のかなしろにゃんこさんのお子さんリュウ太くんは、
ADHDと軽い自閉症スペクトラム障害があるそうです。
リュウ太くんはもう大人になっていて、
著者のかなしろさんとも長時間話せるようになりました。
そこでかなしろさんはリュウ太くんに、
小学生のあのころ、どんなことを思っていて、
どんなことをまわりにわかってほしかったか聞いてみたそうです。
すると、
「先生やお母さんが怒るボクの行動には、一つ一つ理由があるんだけど、わかってほしくてもうまく言葉にできないから困っていた。もういいや、誤解されたままで」
と話してくれたそうです。
必死に育てていると、
親は子どもの気持ちに気が付きにくくなってしまう・・・。
そういった思いがきっかけで、
この際本人にいろいろ聞いてみよう!
ってかなしろさんは思ったそうなんです。
・話し出すと止まらないのはなぜか
・逆に、話しかけるとキレるのはなぜか
・親切が理解できるのか
・整理整頓ができないのはなぜか
・叱っても行動を変えられないのはなぜか
など、
「あー、そういうところ困ってた」
という質問に、リュウ太くんが答えてくれています。
例えば先ほどの
親切が理解できるのかという問いにリュウ太くん視点では、
・一度受けた親切はその後も継続されるものだと思っていた
・自分から頼んでいない事にはお礼を言わなくてもいいと思っていた
・「親切」や「感謝」って、どういう気持ちのことかよくわからない
本気でこう思っていたそうです。
そこでかなしろさんは、
具体的なシチュエーションで教えていきました。
・インフルエンザの時、友達がプリントを持ってきてくれたことが親切
・おばあちゃんがお団子を買ってきてくれたことが親切
・骨折したときに、友達にカバンを持ってもらったのが親切
・・・というように。
すると、リュウ太くんは高校生の時には、
「友だちに昼メシおごってもらったから、バイト代でラーメンおごりに行ってくる」
と、親切、感謝の感覚がつかめてきたようでした。
時間はかかるけれども、少しずつ人の気持ちがわかるように、
促していくしかないなぁ、と、かなしろさんは感じたようでした。
でもたぶんそれって、
どんなお子さんも、どんな人も同じだと思うんですよね。
親や、大切なだれかと、
愛情たっぷりの時間を過ごして、
「あぁ、これがうれしいってことなんだ」とか、
「こういうことをしたら、大切な人を傷つけてしまうんだ」とか、
一個一個学んでいってるんだと思うんです。
人はだれしも、
一人では育たないってことですよね。
あぁ、
きっと僕も、
たくさんのひとに愛情を注いでもらってきたんだなぁ。
伝わってるなぁ、って、
今すごく実感した。
その愛情のバトンを、
受け継いでいこうっと。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。