2月13日【NISAの日】にちなんで、新NISAについて考えよう。
ご覧いただきありがとうございます。
新NISA、NISAを聞いたことがないという方はずいぶん少なくなったかと思います。NISAは国策ですからね。
NISAを使わないとかNISAを使うななんていう記事を目をすることもありますが、本当に使わない方がいいのでしょうか?
NISAとは
非課税枠口座のことです。
この非課税は“利益・配当”に対しての非課税です。
通常であれば20.315%の税金がかかります。
内訳としては所得税は15%、住民税は5%です。
さらに、2037年までは復興特別所得税として0.315%の税金もかかります。
頑張って10万利益を出しても手取りは8万を切る、
100万利益が出ても実際の利益は79万6850円となります。
私が証券会社営業の時は軽減税率でした。
2003年から2013年までの間は株式譲渡益・配当の一部に10%の税金だったのです。
100万の利益に対し90万受け取れていたんですよね。同じ利益なのにばかばかしい・・・・
と感じられずにはいられないのですが。
そこでNISAが登場しました。
NISAの登場
一般NISAが2014年、ジュニアNISAが2016年4月、積立NISAが2018年からスタートしました。
当時は一般と積立が併用ができなかったのでどちらが良いのかという論争や人によって向いている口座が違うなど初心者にはまた一つハードルが高かった要因だと思います。
非課税の上限金額や保有期間にも差がありややこしいと感じる人も少なくなかったと思います。
しかし2024年新NISAとして制度が改正されました。
まず保有期間に制限がなくなりました。この点はわかりやすい!!
そして金額・・・はまだ少しわかりにくいかもしれませんが、
成長枠(今までの一般NISA)は1年間最大240万×(最短)5年で1200万。
上限が1200万円です。
1年間の上限は240万なので最大限使い切ると最短の5年間の買い付けで上限の1200万円に到達しますが、売却をしてNISA枠に空きがあれば年間240万以内の買い付けであればまたNISA口座で購入できます。
積立枠は成長枠とは別に1年間最大120万×(最短)5年で600万。
例えばですが毎月10万円投信の積立をすると年間120万。
それを5年間継続すると(途中で売却していない場合)
積立枠を使い切ることができます。
ここで一つひっかけというかまだご存じない方もいらっしゃると思うのでお伝えします。
積立NISAは成長枠も使うことが可能。
実は成長枠の240万と積立枠の120万の合計360万円を(最短)5年間でトータル1800万円使うことも可能です。
個別株は怖い、投信も一度に大量に買いたくない、時間分散できる積立一択だという方はこのようにNISA口座を使うことができるのです。
今のところデメリットを感じない【新NISA】ですがなぜ反対や使わない人がいるのでしょうか??
NISA口座を使わないのはなぜ??
あるインターネット記事を目にしました。
使わない人の理由の上位が
わからないから
損をしたくないから
でした。
わからないから手を出さないという方はぜひ学んでくださいとしか言いようがないのですが、では“損をしたくないから”についてどうでしょうか。
NISA口座にすると損をするのでしょうか?
損をするということ
投資をしたくない人で損をしたくないと言っている人は非常に多いのですが、では投資をしなければ損をしないのでしょうか。
それはNOです。
投資をしないことは損をすることです。
それはなぜなのか。
ニュースで本日の日経平均株価の終値がいくらでしたとか現在の為替相場がいくらですと目にしますよね。
為替とは日本円と他国通貨のその時のレートです。
株や金の価格と同じように日々動いています。
円安とか円高といった言葉も聞く事が多いと思いますが、
円高円安の理解が苦手という方も多いと思います。
これは円(の価値)が安い、円(の価値)が高いという意味です。
今は円安なので訪日外国人がたくさん来てたくさん消費しています。
円の価値が安いので、外貨だと円高の時よりたくさんの日本円と両替できます。その為、日本の飲食費やお土産代が訪日外国人には安く感じ、たくさん消費してくれています。
また、物価上昇がここ近年生活を直撃しています。
物価があがるのに賃金があがらないという悲鳴もよく耳にします。
ではここで質問です。
銀行に預けている(あるいはタンス預金)お金はどうですか?
株を買っているわけではないので日々残高は動きません。
金利もないに等しいレベルなので増えることもありません。
でも日本の円の価値は下がっていて、物価は上がっているのに
銀行の預金残高が増えても減ってもいないことは損をしていないのでしょうか。
今100円で買えていたものが5年後150円にならないと買えないという状況ならば預金は減っているのと同じです。
金額は減りませんが価値が減るのです。
某ハンバーガーチェーンのバーガーが昔より小さく感じたり。
スーパーで買うスナック菓子の量が減っていたり。
価格が据え置かれていても実質値上げしているものもとても多く、
銀行に預けていて減らない預金も価値は年々減り続けているのです。
ですからお金にも働いてもらって物価上昇程度は利益を稼がないと
お金が減っているのと同じ状況になるんです。
新NISAで損をする?
投資をしないで預金のままでいると価値として下がるとお伝えしました。
では特定口座や一般口座に比べて新NISAだと損をするのでしょうか?
それはNOです。
新NISAのデメリットは損益通算ができないということです。
損益通算とは
A株で20万利益
B株で15万損失
この場合20万と15万の差額の5万円分のみが課税対象となります。
NISA枠以外にもたくさん株を持っている方で、
NISA口座で損が出たけど特定口座で利益が多くて相殺できないという状況はデメリットです。
ただこれから株を始めようという人で、かつ年間240万以内の運用金額の人でNISA口座のデメリットってありますかとなった場合はNOです。
そもそも株を買う時に損をするかもと思って買いませんよね。
そういう銘柄はそもそも買わないはずです。
買った後に損をすることはあっても損をするだろうと思って株を買う人はまずいません。
ですので、利益が非課税になる口座で株を買ったからと言って、特定口座より損をしやすくなるといったことはないのに、NISA口座を使わずに配当金や利益に課税されるのであれば、NISA口座で購入するに越したことはありません。
株がいいのか投信がいいのか。
時間分散や銘柄分散などについては情勢やどのような資金計画のものなのかによってアドバイスは変わってきます。
ただNISAを使わない方が良いというアドバイスは大半の方は当てはまらないもので、税金を節約できる制度を使わない手はないと思います。
この記事を読んでいらっしゃる方は資産運用に関心をお持ちの方だと思いますので、ぜひ新NISA口座を活用して運用生活を楽しんでください。
かなり長文の投稿となりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。