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遅くて、退屈で、つまらない場所

SNSには書かない(書けない)ことを中心にnoteを月に4本更新します。中身は藝大院の話、プロジェクトの過程、アイデアの種、苦しんでいる葛藤の様子などを書き散らかしてます。
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留学80日が経って出てきた言葉と作戦変更

フランスに留学に来て80日が経過。 毎朝必ずやることは、コーヒーを淹れて、食パンをホットサンドメーカーで焼いて、それらを味わいながら今日の日記のページを作ること。 いま何を感じているか、書き出すことで、客観的に留学中の自分の経過観察をする。何日目でどういう意識に変わってきたのか分かりますし、それによって柔軟に過ごし方の作戦変更ができます。 80日経って真っ先に出てきた言葉は

予想外のスタジオ所属までの道のり〜マルセル・デュシャン賞と焦る気持ち

今週のショートエッセイのお時間です。先週はリアルな「お金」の話をお届けしやした。 ようやく大学の所属アトリエが決まり、初回の授業がスタートしました! 正直、Claude Closkyのアトリエになるとは微塵も思ってなかった。これが想像を超えていくこと、自分が好きなやつです。 そもそも願書では、 Pascale Marthine Tayou というアーティストを第一希望に書いて提出しているのですが、アポイント期間にアトリエの連絡先リストを見たら彼の名前がないという…すぐに

ひとり集中できるパリの居住・学習・生活環境について

パリに来て3週間が経った。早い。 日記(毎日書いている)を振り返りながら1週間の思考をまとめるこの時間が割と良い息抜きになっており、しかもこんな散文を一定数読んでくれる人がいることに感謝しかない。自分にとって"書くこと"と"生きること”はニアリーイコールなので思考を整理しながら垂れ流していきたいと思います。 先週分はこちら👇 まずは、今のパリの環境についてシェアします。 パリ6区にある学生寮に居住してます。「CROUS」という日本で言う大学生協的なところが運営しており

「理解する前に行動するのは無責任である」アルフレッド・ジャー展/広島現代美術館

先日、広島現代美術館ではじまったアルフレッド・ジャーの個展を観に広島まで行ってきました。このインタビューを読んで、今年の春くらいから行くことは決めていたのです。 2年前にMAKI FINE ARTSでこちらの作品を鑑賞して以来気になっており、色々調べていた時期もありましたねぇ。そしたら翌年の藝大院試の小論文で出題されるという…。 この前も東京のギャラリーで拝見することができました。 アルフレッド・ジャーは僕自身、結構勇気をもらったアーティストでもあります。なぜかと言うと

人生を脱線させていく方法について思考する

5月一発目のマガジン更新です! 100BANCHから出たインタビュー記事、読んでくれましたでしょうか! 藝大入ってからの1年制作してきた作品や活動、最近の思考についてまとめてくれています(ライター/編集者さん感謝です) 端的に言えば ポジティブな意味での「道を外す(脱線する)」方法を試行錯誤しています。まあ、ほら、社会って変化を嫌うじゃないですか…。すぐレールに乗せて固定化してコントロールしてくれるじゃないですか…。 固着や安定に対して絶対アンチ!という訳じゃないけ

孤独もクソもやりたくもない仕事を、やってる暇など到底ない

金沢にいる時は基本的に人と会うことはない。けど、なぜか寂しさを感じることもない。結局本や何かを通じて、それを作った人と対話のようなものをしているからだと思う。こう言うとカッコイイがただの引きこもりである。 なんなら今は、大量の本を抱えてもっと誰の声も届かないところに行きたい気持ちすらある。 基本的に(特にフランス人)思想家の言ってることは難解だ。わかりやすい入門書を読むところからはじめたり、都度ググりながら注釈を入れて、投げられた問いを自身の経験と結びつけて、バーっと書き

パリへ交換留学、研究内容精査、コンペ、リサーチ...やるべきことをやる、ということ

すいません。前回の投稿からめっちゃ時間空いたな…と思ったらまだ1週間ちょいしか経ってないんですね。金沢に帰ってきて自分の生活を取り戻すことやってたらまだ12日目なのに、すでに1・2月の滞在制作が遠い昔と言いますか、他人事だったように感じている笑 いま何をやっているかと言うと、主に4つあります。 ひとつめは交換留学の準備。今年の秋学期からフランスのパリ国立高等美術学校(エコール・デ・ボザール)に行こうと考えてます。審査で藝大側の承認は降り、ようやくボザールから願書のお知らせ

立体的に作品制作を進めるということ

本日も有楽町での滞在制作の帰りの電車からお届けしてます。 先週超絶弱音みたいな日記書いてますが、今週はどうなんだろう。 もう時間ないので「これで行くしかない」という開き直りに近い気持ちになっているかもしれません。笑 でも作品はかなり面白い方向に進んでるんじゃないかと思ってます。というのも、僕が制作しているソノアイダ(新有楽町ビル)の隣の有楽町ビルに「YAU」というアートスペースがありまして、そこでは毎週「SOUDAN」という、キュレーターやアーティストに悩み事を相談でき

【小論文公開】1年後の修了作品の方向性と現在の研究テーマについて

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展示鑑賞中に取ってるメモとかいま見てる視点とか【そのまんま公開】

「おませちゃんブラザーズ」という3人組YouTuberがけっこう好き。サブカルにいて発信していて、紹介されている映画やアニメ、音楽を試しに聴いてみたらすごく良かったりします。 それで昨日この動画を見てたら「サバシスターズ」というバンドを紹介されていて、3ピースのガールズバンドってだけでワクワクするのに「ジモティーで知り合って結成した」って最高じゃないですか? ていうか、ジモティーってそういう使い方あるんだ笑 Z世代なのに、一昔前の掲示板文化でこんなバランスの取れた人たち

アートは、自分を高みに連れてってくれると確信している

最近絵を描きまくってます、るってぃです。絵描き歴は3〜4ヶ月になりました。はじめたキッカケなどはこちら↓

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絵を描くということ。絵を買ってもらうということ。

描いた絵を納品しに福岡まで行って、次は東京の友人が絵を買いたいとのことで、帰京。友人のぶんたが二作品を同時に買ってくれました!!!金額は右の「Neid」が10万円、左の「HIZUMI」が12万3千円...!当たり前ですが自己最高額だし、1日経った今も興奮冷めやみません。 1つどころか2つ買ってくれることすらヤバいのにこの額...お金を目的に描いてるワケじゃないけど、やっぱり評価してもらえるってすごく自信になるし、もっと頑張ろうって思える。だから評価の指標として分かりやすい「

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