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遅くて、退屈で、つまらない場所

SNSには書かない(書けない)ことを中心にnoteを月に4本更新します。中身は藝大院の話、プロジェクトの過程、アイデアの種、苦しんでいる葛藤の様子などを書き散らかしてます。
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#パリ

歩くことが生き方そのものと関わっているとしたら「ゆっくり歩くことができる」ということについて

6月なのにまだ半袖1枚で出かけることを許されない、春と夏のあいだを彷徨い続けているパリの気候。しかし、歩くのにはちょうど良い気候。はじめ外に出た時は「うわ今日の服装ミスった」と大体思うが、10分、20分、30分と歩いてる内に身体が温まり、上着のカーディガンを腰に巻き付け、最も最適なコンディションで足取りが進む。 「パリは歩くのが楽しい街」 大体みんなが口を揃えて言う。どのエリアを切り取っても迷宮のような街並みが連続しており、歩くことを飽きさせない(道に落ちまくっている犬の

パリ留学終わるので「まとめ」に入ろうとしている

昨日正午、意気揚々と家を出た。 目指すはパリ市内から北に40km離れたジャン=ジャック・ルソー公園。行きたい理由はなんとなく。ヨーロッパに来てから、すっかり「森」というものが面白くてたまらねぇ!となっている。こっちの公園は「公園」とは名ばかりでほぼ「森」だったりする。 森は「遭難」や「迷うこと」、「さまよい歩くこと」を象徴するイメージでもある。都心の喧騒や目的思考から離れ、当てもなく感覚に任せてふらふらと歩くのにうってつけの場所だ。ブリュッセルのカンブルの森を歩いた経験は

パリのContemporary Artシーンについて感じていること_余裕とかクオリティとか

4月に入ってもう2週間だと…!?早すぎる。 サマータイムに入ったパリが覚醒しています。 天候が素晴らしく、セーヌ川でチルする人でごった返し。そんな自分も、今週はひたすら友人達と気付けば12時間も外でおしゃべりしたり、公園でピクニックしてました。これがヨーロッパの夏なのかと。4月でこんな感じだったら、本格的はバカンスシーズンどうなっちまうんだと。本当に冬が残酷過ぎたため、陽が出ようもんなら作業を放棄して外でボケーっとします。室内手働いてる場合じゃありません。 ようやくパリ

本当に困った困った

気づけば2024年も2月6日、留学してから154日が経過。 年末に、念願のロードバイク(中古)を手に入れました。 運転が荒過ぎるパリのドライバー+信号無視しまくる歩行者を交わしながらの運転に慣れるのに1ヶ月かかりましたが、今では背中に羽が生えたような気分。スイスイと、どこにでも行けます。 しかし、肝心の行きたいところがどこにもないのです。 本当に、パリで行きたいところがない。3~4ヶ月で行き尽くしてしまったのかもしれない。いや知らないだけで魅力的な場所はたくさんあるだ

「世界にはたった1人でも自分の味方がいる」ってだけで茨の道のアートの世界でも闘っていけるかもしれない

今週のエッセイのお時間です。いやー怒涛の日々が終わった…本当にすごかった。ちな、先週のエッセイはこちらです。 世界中から友人がパリに集結!合計で10人以上かな?連日誰かと会っていました。 まずはですねー。川俣正さんの個展のオープニングが大学近くのギャラリーで開かれていたので、もしかして本人がいるかもしれないとの期待で覗きに伺いました。 ちなみに川俣さんは今僕が留学しているボザールで数年間教鞭を取っていて、なんなら所属している藝大の先端芸術表現科を作った一人も川俣さんです

予想外のスタジオ所属までの道のり〜マルセル・デュシャン賞と焦る気持ち

今週のショートエッセイのお時間です。先週はリアルな「お金」の話をお届けしやした。 ようやく大学の所属アトリエが決まり、初回の授業がスタートしました! 正直、Claude Closkyのアトリエになるとは微塵も思ってなかった。これが想像を超えていくこと、自分が好きなやつです。 そもそも願書では、 Pascale Marthine Tayou というアーティストを第一希望に書いて提出しているのですが、アポイント期間にアトリエの連絡先リストを見たら彼の名前がないという…すぐに

【留学のリアル】フランス・パリ1ヶ月の生活費を公開

あっという間に10月。今年も残り3ヶ月を切りました。 フランス留学も5週目に突入!早いね〜 こちらは暑くも寒くもないちょうど良い季節が続いております。 さて、留学から1ヶ月経ったということは、そうです。 かかった生活費を算出してみました。 というわけで誰の何の参考になるか分かりませんが、1€=だいたい158円のパリの世界線をご覧あれ!ドン! みなさんの体感的にはどんな感じでしょうか? 初月は学生寮の保証金やビザ有効化の手数料(なんで50€もすんだよ)、出生証明書の発

いずれ必ず「grand prize」を

聞いてくれ…。 先週のエッセイのマガジン購読者限定ゾーンでお伝えした件なのですが…

頑張らない、ということ

パリに来て2週間目のエッセイの時間でございます。先週はこちら👇 相変わらずフランス語のみでパン屋やスーパーで買い物できないけど、挨拶程度はなんとか済ませあとは英語で乗り切る、という感じでやり過ごしてます。 たぶん今自分は美術を学ぶ、作品を制作する、というところよりもっと前の段階にいて、それはメンタルの部分がとても大きいのだが、今月はとにかく生活と学習環境の整備、語学学習の習慣づくりに励み中。 自分は家で作業せず(できず)外に出るタイプなんですが、日本だとドトール、スタバ

10年ぶりの海外生活について【完全に過去の自分と闘っている】

10年ぶりの海外生活 in Parisがスタート。 パリ国立美術学校に留学するまでの過程はブログの方に詳しくまとめているのでこちらもどうぞ! noteの月額マガジンではこれまで通り週1本(月4本)ペースで、フランスでの様子をリアルタイム且つ赤裸々にお送りしようと思ってます。大体のことは無料で見れますが、小っ恥ずかしい心のドロドロした部分はクローズでお願いします。🙇 さて…早くもパリに来て1週間が経過。ほぼ準備なしで来たので、ひたすら情報収集やら提出しなきゃいけない書類作