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BuddyOptical(バディオプティカル)のデザイナー インタビュー / 池原さん、僕といっしょに神保町を巡ってみませんか?(中編)

こんにちは、荒岡です。  今回も、ブランド設立からファッション関係者に高い支持を受けるBuddyOptical(バディオプティカル)のデザイナー 池原さんと神保町を散歩しながらお話をお伺いしました。
普段では、なかなか伺う事ができない記事の内容となっておりますので、是非ご覧ください。

(本文)

池原さん 「いや~、神保町はすごい面白いですね。」

荒岡 「実は、写真好きの池原さんにとっておきの場所をご紹介したくて!」

池原さん 「どこですか?  すごい気になりますね。」

荒岡 「見えました!!  こちらです!!」

池原さん 「おおお!!  これは!!」

美術書、写真集、ファッション書籍が
充実した”小宮山書店”さん


D*FACEが描いたグラフィティがトレードマーク

荒岡 「”小宮山書店” さんです!!」

池原さん 「ずっと来たかったんですよ!  つい先日も ”小宮山書店” さんからネット通販しましたね。(笑)」

荒岡 「そうだったんですね! それは、よかったです!  池原さんもご存じかもしれませんが、”小宮山書店” さんは、1939年創業の名門古書店で、美術書、写真集、ファッション関連書籍の取り扱いで有名でして。」

池原さん「もちろん、存じ上げております!!  荒岡さん、早速、中に入りましょう!!]

荒岡「そうですね!!」

池原さん 「おお、店内は、写真集がびっしりですね!」

作家別に写真集が並んでいる。
名書ばかりで素晴らしい。

荒岡 「これは、時間がいくらあっても足らないですよ。(笑)」

池原さん 「いや、、、本当にマズイですね。 見てると全部欲しくなります。」

早速、写真集に手が伸びる池原さん。

荒岡 「一階はファッション雑誌中心で、2階はフォトグラファーの写真集が多いようですね。」

池原さん 「あっ、荒岡さん!! 」

荒岡 「どうしましたか?」

池原さん 「こちらに展示されている”this year's model”という写真集なんですが、友人の写真家の伊丹豪さんの作品で、表紙の写真は、うちが運営しているお店の店内なんですよ。」

池原さんが運営している店舗が
右上の白い写真集の表紙に使用されている。

荒岡 「えええええ!!! 池原さん、すごいじゃないですか!! 気鋭の写真家で注目されている伊丹さんがご友人で、しかも写真集の表紙にお店が使用されているとは!!」

池原さん 「この写真集は、 本当に嬉しい限りで!」

荒岡 「やっぱり、池原さんの周りには、クリエイティブな方々が多く集まっているんですね!」

池原さん 「やっぱり、自分が写真や現代アートなどが好きなので、そういった作家の方と自然と仲良くなることが多いですね。」

荒岡 「クリエーター同士は自然と集まりますよね!」

池原さん 「確かにあるかもしれませんね!  あの、 荒岡さん、上の階に行きませんか?」

荒岡 「行きましょう!」

3階は初版の書籍などお取り扱いしている
4階は、性に関する書籍をお取り扱い。

池原さん 「じつは、探している本がありまして、スタッフの方に問い合わせしてきます!」

荒岡 「わかりました。」

<数分後>

池原さん 「荒岡さん、調べていただきましたが、なかったです。」

荒岡 「残念です。 ちなみに、どのような本を探していらっしゃったのですか?」

池原さん 「最近、岡倉天心のことを調べていたりしていて、岡倉天心が海外向けに出したお茶の本がありまして、それがあるかを調べていただきました。」

荒岡 「それ!  めちゃくちゃ面白そうじゃないですか!!」

池原さん 「そうなんですよ!  なかなか、手に入らずでして。。」

荒岡 「僕、てっきり、池原さんのことだから、もっと怪しい本を探してるかなと思っちゃいました(笑)」

池原さん 「なんですか、それ!   荒岡さんじゃないんですから!!(笑)」

荒岡 「冗談です! 冗談です!(笑)」

池原さん 「でも、こちらにいると本当に時間がいくらあっても足らないので、”小宮山書店”さんは改めてゆっくりと見たいので、次に行きませんか?  多分、これ以上いたら、帰りの荷物がどんどん増えちゃいますよ!」

荒岡 「確かにそうですね。  次に行きましょう!  近くに和菓子屋さんがありますので、ちょっと、そちらで休憩でもしましょうか!」

池原さん 「そうしましょうか! 行きましょう!」

(和菓子屋さんへ向かう)

荒岡 「池原さん、次に向かいながら、お話を伺いたいのですが。  確か、 BuddyOptical(バディオプティカル)を設立したが2013年で、ブランドネームの由来は、良き相棒としての存在の眼鏡という意味なんですよね?」

池原さん 「それもそうなんですが、ブランド説明には、明記してませんが、一昔前は、眼鏡を掛けることって、ネガティブなイメージがあったと思うんです。」

荒岡 「確かに。」

池原さん 「じつは、バディー ・ホリーが格好良く眼鏡を掛けて、人前で歌っている姿をみて、当時の若者に眼鏡を掛けて人前に立つことはカッコいいことなんだと思わせたというエピソードが好きで。  その象徴としての守護天使みたいな感じでBuddy(バディ)を使わせてもらっています。」

荒岡 「えっ、バディー ・ホリーの由来でもあるんですか! それは 知らなかったです!」

池原さん 「そうですね。 あまり声高にお話してませんので。」

荒岡 「あの、最近では眼鏡屋さんでもBuddyOptical(バディオプティカル)を展開していると思いますが、僕が持っているイメージは眼鏡屋さんよりもファッションストアで展開しているイメージがありまして。 初期の頃はどんな感じで展開していたんですか?」

池原さん 「そうですね。 確かに初期は、ファッションストアで展開してました。 」

荒岡 「なるほど。」

池原さん 「自分が大阪ということもあり、まずは、大阪で感度の高い方に自分の眼鏡を見ていただきたいと思って、大阪で有名なセレクトショップの”mamborama”さんに伺い、お取り扱いしていただきました。」

荒岡 「おお!! そこで、いきなり素敵なお店に取り扱いが決まるんですね。」

池原さん 「いや~、すごい嬉しかったです。  当時、先輩が青山で有名ファッションブランドに勤めていたので、その先輩から東京のファッション事情を教えて頂き、そこから自分なりに調べて、”1LDk”さんにアポイントなしで伺ってみたんですよね。」

荒岡 「おおお!!  また、ファッショニスタ御用達の名店ですね!!」

池原さん 「はい!  ただ、飛び込みでいきなり伺ったので、担当の方もいらっしゃらなくて。。」

荒岡 「それでどうしたんですか?」

池原さん 「それで、資料だけ、お店の方にお渡し致しまして。  なかなか上手くはいかないなと思いながら、大阪に戻ったんですよね。」

荒岡 「確かにタイミングよくは、なかなかいかないですよね。」

池原さん 「ただ、翌日にお電話をいただいて、一度見ていただくことになり、改めて、伺ったんですよ。」

荒岡 「それは良かったですね!」

池原さん 「オフィスに伺って、ディレクターの方にコレクションを見て頂いたんですよね。」

荒岡 「なんか、緊張しますね!」

池原さん 「一通り見て頂いて、説明もしっかりさせて頂いたのですが、気にいって頂けてるかが、正直全然わからなくて。」

荒岡 「なるほど。」

池原さん 「その後、すぐに大阪に帰りながら、やっぱり東京って難しいんだなと思いながら新幹線に乗ってました。。」

荒岡 「ん、、なんともいえないですね。」

池原さん 「でも数日後に、いきなり注文の連絡を頂きまして!」

荒岡 「おお、すごい!!」

池原さん 「正直、めちゃくちゃ嬉しかったですね!」

荒岡「それは、そうですよね!」

池原さん 「お陰様で、素晴らしいショップに少しづつ取り扱いしていただけるようになって、そこから頑張って、自分の力でブランドを続けていこうと思ったので、お世話になっている親戚に相談して、独立すると同時にお店を作りました。」

荒岡 「それが池原さんのお店の ”howse (ハウス)”ですね。」

池原さん 「そうです!」

荒岡 「あ、池原さん、話してたら和菓子屋さんに到着しました!!」

池原さん 「おお、到着しましたね。」

荒岡 「こちらは、神保町で有名な”文銭堂” さんです。 銭形平次最中が有名なお店なんです!!  早速、中に入って、お菓子を買いましょう。 入口のベンチに座って、食べながら休憩できます!」

池原さん 「店内のお菓子、どれも美味しそうですね。」

荒岡 「確かに、どれにするか迷いますね!」

池原さん 「荒岡さん、最中が有名だと思いますが、僕は”麩まんじゅう”にさせて頂きます!」

荒岡 「えー、 すいません、僕も”どら焼き”好きなんで、”どら焼き”にします! 次回、来た時に最中を食べましょうか!」

池原さん 「楽しみはとっておいてもいいですからね。」

荒岡 「確かにです!!」

”麩まんじゅう” と ”どら焼き” を購入。

池原さん 「”麩まんじゅう”は久しぶりに食べますね。」

荒岡 「池原さん、どうぞ、こちらのベンチでお召がりください。」

美味しそうな ”麩まんじゅう”
”文銭堂”さんのベンチでいただきます。

池原さん 「これは、美味しいです!!」

荒岡 「”どら焼き”もすごい美味しいです!!  ちょっと、歩き疲れたので、甘いものを食べると元気が出ますね! 」

池原さん 「確かに!  荒岡さん、次はどちらに行くのですか?」

荒岡 「じつは、ちょっと珍しい映画館に伺おうかと思ってまして。  時間がないので、場所だけでもご紹介いたいと思ってます。」

池原さん 「映画館ですか? 気になりますね。 」

荒岡 「食べ終えたので、では、行きますか~」

池原さん 「はい!」

(映画館へ向かう)

荒岡 「池原さん、先ほどの続きなんですが、池原さんのお店の  ”howse (ハウス)”は、どういうようなお店なのですか?」

池原さん 「 ”howse (ハウス)” は、自分のブランドのBuddyOptical(バディオプティカル)も、もちろん取り扱いしてるのですが、眼鏡以外にも、写真集、鉱物、ライターなど、自分が納得できて好きなものを取り扱いしています。」

荒岡 「僕のお店も眼鏡以外に取り扱いしているので言えませんが、かなり変わっているお店ですね。」

池原さん 「そうですね。(笑) 荒岡さんのお店も変わっていると思いますが、うちのお店も少し変わっているかもしれませんね。」

荒岡 「しっかり変わっていると思いますよ!(大笑)  あの、セレクトされている基準というか?   コンセプトはどういう感じなのですか?」

池原さん 「自分自身が説明できて、納得できるものというのが前提なんですが、自分の評価は高いが、世の中ではそれほど評価されていないというか、その価値に気がつきづらいものをセレクトして、提案をしてます。」

荒岡 「なるほど、それは、いいですね。 自分の審美眼を通して、価値に気がつきづらいものを改めて提案する。  非常に面白いです!!」

池原さん 「ありがとうございます!」

荒岡 「なんか、それって、池原さんが何に気になっているかが、わかるというか、デザイナーのアトリエにお邪魔しているような感覚に近くなっていくので、”BuddyOptical(バディオプティカル)” のファンの方には、楽しい空間ですよね。」

池原さん 「そういって言って頂けると嬉しい限りです!」

荒岡 「あの、以前から伺いたかったのですが、池原さんは眼鏡をデザインする上で何を一番大事にしていらしゃいますか?」

池原さん「先程(前編)も、お話ししましたが、洋服との調和ですね。 やっぱり、眼鏡が歩いているような雰囲気にはしたくないですね。 クラシカルでありながら、スタイリングがしやすい眼鏡を心掛けて作っています。」

荒岡 「あと、レンズや鼻幅、鎧の幅とかのサイズ感が絶妙で素晴らしいですよね!!」

池原さん 「ありがとうございます!  結構、そう言って頂くことがあるですけど、自分自身は、サイズに関して、すごい考えて作っているわけでなくて、自分が考えるちょうど良いサイズのものを作っているだけなんですけどね。」

荒岡 「えっ、すごい計算して作っている感じではないですか?」

池原さん 「そうですね。  ターゲットとかを考えてというより、自分が気に入っているサイズ感で作っている感じですね。」

荒岡 「なるほど!  だから、セオリーとは少し違うサイズ感で独特の雰囲気が生まれているんでしょうね!」

池原さん 「んー、そうなのかもしれませんね。(笑)」

荒岡 「それは、素晴らしいですよ!  あ、池原さん、目的地に着きましたね!」

池原さん 「おお!  ここですか?  すごい建物ですね!」

モダンな”神保町シアター”さんの外観

荒岡 「こちらが、先程お話した映画館の ”神保町シアター”さんです。 昭和の名画を放映されていまして。  じつは講談社さんが運営されているんですよ。」

池原さん 「へえ~、知らなかったです! 早速、中に入りましょう!!」

荒岡 「そうですね!!」

池原さん 「館内は、こんな感じなんですね。  おお、俳優の森繁久彌さんの写真がいっぱい貼られていますね。」

モダンな館内
二人で伺った時は、森繁久彌さんの作品を特集してました。

荒岡 「どうやら、現在は生誕110年で森繁久彌さんの作品を上映されてるようですね。」

池原さん 「なるほど!  じつは、ちょうど、好きなミュージシャンが森繁久彌さんにハマっているらしく、僕も気になっていたんですよ!!」

荒岡 「おっ、それはタイムリーですね! 今回、良いタイミングでお連れ出来て、本当に良かったです!」

池原さん 「いや、ありがたいです。  森繁さんもそうですし、昭和を代表する名優の方々をスクリーンで見れるのは、やっぱり贅沢ですよね。」

館内でチラシを読む池原さんを撮影

荒岡 「おっしゃる通りです!!  家でネットで見るのと、映画館で見るのでは全然、臨場感が違いますよね!」

池原さん 「いや~、今日、時間がなくて、ここで見ることができないのが、残念ですよ。。。」

荒岡 「池原さん、また、今度、東京に来た時に一緒に来ましょう!!」

池原さん 「そうしましょう!!」

荒岡 「ここにいると切なくなりそうなので、次、行きましょうか?  良い感じの喫茶店が近くにあるので、行きましょう!」

池原さん 「そうですね! 気分を変えて行きましょう!」

(喫茶店に向かう)

荒岡 「池原さん、今日、散歩して頂いて、神保町はいかがですか? 」

池原さん 「これ、1日で回るのは無理ですよ。(笑)  僕の好きなものが多くて、いくら時間あっても足らないですね。」

荒岡 「確かに、時間は足りないですよね。(笑)  あの、写真などはお好きなの知っていたのですが、何か最近ハマってるものとかはありますか?」

池原さん「最近というわけではなくて、若い時から、集めているものがありまして。」

荒岡 「それは、何ですか?」

池原さん 「万博関連のグッツなんですよ。」

荒岡 「え?  大阪で行われた日本万博のですか?」

池原さん 「そうです!  1970年に日本万博が行われまして。 その開催された跡地が、万博記念公園になってまして、自分が住んでいた所の隣町なんですよ。」

荒岡 「へえ~、そうなんですね。」

池原さん 「幼い時から万博記念公園に遊びに行っていたからかもしれないですが、20歳くらいから万博関連のものがすごい気なってしまい、集めているんですよね。」

荒岡 「なるほど、そういうことなんですね。 どういうものをお持ちなんですか? 」

池原さん 「そうですね。 色々持っていんるんですが、それこそ、パンフレットなどはもちろん、キーホルダー、三角ペナントとか色々持っています。」

池原さんの日本万博関連のコレクション
日本万博のパビリオンが紹介されたパンフレット

荒岡 「やっぱり、万博ぐらいになると関連したものが色々ありそうですよね。」

池原さん 「そうですね。 特に気にいったデザインのものがあるんですが、岡本太郎さんの”太陽の塔”の顔をモチーフにした置物がありまして。」

荒岡 「ああ!! それは良さそうですね!!」

池原さん 「じつは、それ、300個くらい持ってまして。」

荒岡 「えええええ!!!! そんなに持ってるんですか!!!」

岡本太郎さんの太陽の塔を
モチーフにした太陽の顔
陶器で作られている。

池原さん 「そうなんですよ(笑)」

荒岡 「それ、偏愛を通り越して”変態”ですよ!!(大笑)」

池原さん 「そうかもですね。(大笑)」


荒岡 「いや~、池原さんのマニアっぷり、凄まじいですよ!! あ、喫茶店に着きましたね!!」

池原さん 「ここですか。」

神保町で有名な喫茶店の”カフェ トロワバグ”さん

荒岡 「ここは、この界隈では有名な”カフェ トロワバグ”さんです!!  すごい落ち着けるんですよ!」

池原さん 「話してたら、喉が渇きましたね!」

荒岡「こちらで休憩して、次に向かいましょう~~」

”カフェ トロワバグ”さんの店内に並んでいる
レトロでかわいいカップ&ソーサー。
池原さんはアイスロイヤルミルクティ
僕はアイスコーヒーをいただきました。


最後までご覧いただき誠にありがとうございまいました。

次回(後編)も、神保町のおすすめのお店をご紹介しながら、池原さんのデザイン観など、面白いお話を伺いましたので、お楽しみにしていてください。

後編はこちら↓


”BuddyOptical(バディオプティカル)”
アンティークな装いのモデル ”a /n"

< 眼鏡とクラフトat RUTTEN_ >
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夜の部 19時~21時30分(BAR クラフトレモンサワー)
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定休日 月曜日

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