『ふるさとの遺跡再発見 高千穂会場』の備忘録④(終)
今回も、先先週の日曜日(2024/08/04/日)は、宮崎県埋蔵文化財センターの主催されていた、特別展の備忘録の続きで、今回で終了です。
遺物と触れ合えるコーナー
こちらは、この展示会の中で、遺物と触れ合えるコーナーです。
この写真の左側には、遺跡から出土する石器等に使われた鉱物に触れることが出来るコーナーが有りましたが、どうしても他の観覧者の方が写り込んでしまう為、撮影を自粛しました…
この写真も、極力、人が写り込まないタイミングで撮影したのですが、よく見ると、右上に他の観覧者の方の足が写り込んでしまいました。
上記の写真の手前の遺物から、備忘録として、写真を残したいと思います…。
弥生時代の遺物コーナー
こちらの弥生時代の遺物コーナーには、先日、宮崎県立西都原考古学博物館で見た『えな壺』に似ていると、個人的に感じた壺や、個性的な道具類が展示されており、大変興味深かったです…。
磨石 尾鈴山酸性岩類と、磨製石斧
向かって左側
向かって右側
磨製石斧
砥石
磨製石鏃
稲の圧痕の付いた土器と、稲(現生種)
弥生土器
※こちらには、ラベルが有ったのかもしれませんが…
写真として残す事が出来ていない為、遺物の詳細不明です。
見出しの画像の土器(詳細不明)
こちらは、今回、見出しに使った弥生土器です…。
ラベルについては、写真に残していないので、詳細は不明です…。
こちらの土器には、首の下に、/に線が刻まれており、その端がえぐれて穴が開いています…。
職員の方にお伺いした所、この穴は焼成前の孔だと言う事を教えて頂きました…。
又、何の為に空けられた孔なのか、判らないとの事でした…。
……又、壺の中央よりやや下に、孔が開けられており……
後の復元で、その穴は閉じられています…。
この穴についても、職員の方にお伺いた所、焼成後に空けられた孔であろう……と、言う事を教えて頂きました…。
この穴は、以前、私が調べていた甕棺や、えな壺等に空けられた孔に位置と形が似ている様な気がして、非常に興味深かったです。
又、上記の遺物について、宮崎県立西都原考古学博物館で質問した際、考古学者の方に…
……と、言う事を教えて頂いたのを思い出しました…。
そういう意味では、この焼成前に、横一文字に穴を開けられた壺は…
何か、祭祀に使われた祭器なのかもしれません…。
この壺の正体が何かは良く判りませんが……
この壺が気になったので、職員の方の助けを借りて、壺を持たせて頂いたのですが…
思った以上に軽く持ちやすい形状で驚きました…。
古墳時代の遺物コーナー
※こちらには、ラベルが有ったのかもしれませんが…
写真として残す事が出来ていない為、遺物の詳細不明です。
縄文時代の遺物コーナー
個人的に、縄文時代の遺物が私は好きなので、このコーナーはかなり興味深かったです…。
特に、脚台付浅鉢のデザインが個人的には好きでした…。
打製石斧
石皿・敲石
ドングリ(現生種/マテバシイ、スダジイ) 《比較用》
ドングリの食べ方については…
以前、県立博物館で『カシゴンニャク』の作り方が展示されていたのを思い出しました…。
縄文時代当時は、どの様に食べられていたのか気になります…。
石鏃
石匙
4種類の石錘
こちらは、出土地とスタイルが違う石錘(石の重り)が展示されていました…
いわゆる、魚を捕るための網の錘ですが、地域によって、作りに違いが有る為、大変興味深いです…。
打欠石錘
切目石錘
有溝石錘
土器片錘
深鉢
浅鉢
脚台付浅鉢
こちらの遺物は、フチの四隅に何故か孔が開いており、それがかなり気になりました…。
この穴が個人的には気に入っているので、何か、作品に使用してみたいです。
正面から見た写真が残っていなかったので、遠くから撮影した写真から、土器の全体像の写真を切り抜きました…。
県内で発掘された黒曜石のサンプル
こちらは、遺跡から発掘された黒曜石が展示されたエリアでした…。
このエリアで職員の方が『尖っていて危なので、気を付けて下さい。』と、解説されていたのが印象的でした…。
数千年経った今でも、鋭さを保ち続けて居ることから、これら黒曜石は、素材として優秀なんだな~…と、改めて実感しました…。
黒曜石 姫島産 《石材》
黒曜石 勝岳産 《石材》
黒曜石 桑ノ木津留産 《石材》
石材と触れ合えるコーナー
こちらのコーナーは、観覧者の方が多かった事と、展示物が多かった為、同撮影しても人が写り込んでしまう為、撮影はしませんでした…。
しかし、かなり多くの石材が有り、石……主に貴石(宝石)好きの自分としては、楽しめたエリアでした…。
今回見れなかった、映像展示コーナー
今回、個人的に、かなり興味深い展示が多く、展示遺物を見るのに夢中になってしまい、映像展示コーナを見るのを忘れてしまいました…。
今回の会期は終わってしまったので、見る事は出来ませんが…。
次回は、全て見る事が出来る様に、各コーナーを巡るペースを考えて巡りたいと思います…。
『ふるさとの遺跡再発見 高千穂会場』の感想
今回の記事で、この『ふるさとの遺跡再発見 高千穂会場』の備忘録は終了です。
こちらのイベントの観覧者の方々は、子供や大人、親子連れの方々が多く、かなり賑やかで明るい会場でした。
又、午前と午後に行われた説明会も、実際の遺物を見ながら、かなり解り易い解説を聞く事が出来て、かなり良かったです。
こちらの、宮崎県埋蔵文化財センター主催のイベント『ふるさとの遺跡再発見』は、数ヵ月おきに、県内の色々な地域で行われている様なので、今後も、行ってみたいと思います…。
又、先先週の日曜日(2024/08/04/日)はお忙しい中、埋蔵文化財センター・教育委員会の方々にご対応頂き、有り難うございました。
私の質問に対し、かなり濃厚な情報を答えて頂き、大変為になりました。
特に、遺物を作品に使う際の考え方等、新たな考え方を得ることが出来、大変勉強になりました。
今回得た情報は今後、作品製作等に使用したいと思います。
貴重なお時間を割いていただき感謝いたします。
他の『ふるさとの遺跡再発見 高千穂会場』の備忘録へのリンク
『ふるさとの遺跡再発見 高千穂会場』の備忘録①
『ふるさとの遺跡再発見 高千穂会場』の備忘録②
『ふるさとの遺跡再発見 高千穂会場』の備忘録③
現在の記事
『ふるさとの遺跡再発見 高千穂会場』の備忘録④(終)
記事を書くのに掛かった時間
2024/08/16/金~2024/08/18/日
公開日
2024/08/18/日/2132
最近はただの日記になっていますが、自分自身と作りたい作品について更に突き詰めて行きたいので、この作業を暫く続けて行きたいと思います。