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現役薬剤師が「薬をお渡しするまでの流れ」を紹介する

今月のnoteテーマは「薬剤師」。中でも「薬局にて薬をお渡しするまでの流れ」をご紹介する。

「薬を用意するだけでなんでそんなに時間がかかるの!?」

、という言葉を1日に何度も耳にする薬局薬剤師。患者様からすれば、紙っぺら1枚渡せばすぐさま薬が用意されるとお考えの方が多くいらっしゃるようだ。それだけで済むなら薬学生は6年間も大学に通う必要はないし、そもそも薬剤師はいらない。

お薬をお渡しするまでの大まかな流れは以下の通り。

①入力 
処方箋に記載された内容をデータとして PC に取り込む。この工程をやってくれる事務さんがいらっしゃるとかなり助かる。

②調剤 
処方箋にもとづいてお薬を用意する。特に、薬を患者様専用にまとめる「一包化」や2種類以上の軟膏を「混合」するのは骨が折れる。

③監査 
薬剤師の本領が最も発揮する工程。専門的な知識をフル活用して、処方薬が患者様に適しているかどうか確認する。ここで手を抜くと患者様の健康被害が発生しかねない。

④投薬 
患者様にお薬をお渡しする。この際、患者様から詳しいお話を伺い、最終確認を行う。


もちろん処方箋の内容に大きく左右されるが、この流れを一通りこなすのに少なく見積もっても一人当たり10分はかかる。この事実がより日本に浸透してくれたらとつくづく思う。

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