見出し画像

シミに超効果的!でもリスクのある成分ハイドロキノンとは?

シミに超効果的!でもリスクのある成分ハイドロキノンとは?

こんにちは!
元美容・健康メーカー社員で美容アドバイザー・パーソナルトレーナーのrutaです。

今回は最も強力な美白有効成分といわれる、”ハイドロキノン”についてお話しします。
肌の漂白剤とも呼ばれ、米国では医薬品として美白効果も認められている成分です。

シミを薄くする・予防する効果が期待できます。
ただし、強力な成分だけに副作用などのリスクもあります。

また、ハイドロキノンが有効なシミとそうでないシミもあるので、注意点も含めて良く理解した上で正しく最短で改善できるようケアしていきましょう!

ハイドロキノンが持つ美白効果は2つ。
シミを薄くする効果⇒メラニン色素を還元する
シミを予防する効果⇒メラニン生成の酵素を抑える

というものです。

◇シミを薄くする効果

画像2


ハイドロキノンには強力なメラニン(シミの原因)を分解する効果があります。

メラニンの元になる「チロシン」が酸化反応を繰り返して、最終的に濃いメラニン色素になる=濃いシミになる仕組みです。

ハイドロキノンは酸化して濃くなったメラニン色素を、逆の反応”還元”することで色味を薄くできるんですね。

ハイドロキノンは特に肌の表面にあるシミや色素沈着に高い効果を発揮します。
・茶色や褐色のシミ
・細かいシミのそばかす
・老人性色素斑などの濃いシミ
には非常に有効です。

逆に肌の真皮まで達してしまったシミなどは、ハイドロキノンでも改善は難しいです。
たとえば、
・盛り上がったシミ
・ほくろ
・あざ
・くま
これらのシミは、メラニン色素以外の要素も関係しているで、ハイドロキノンだけで改善することは難しいものになります。

◇シミを予防する効果

画像3


ハイドロキノンは、新しくできるシミを予防する効果も期待できます。

そもそもシミができるのは、メラニン色素を茶色く変色させる”チロシナーゼ”という酵素の働きが原因です。

ハイドロキノンはチロシナーゼの働きを抑制して、メラニン色素を変色させないようにする作用があります。

つまり紫外線を浴びてしまったとしても、ハイドロキノンを使用すれば未然にシミのができるのを防げるということなんです。

ビタミンC誘導体やアルブチンなど『チロシナーゼの働きを抑制する成分』はたくさんありますが、その中でも最も強力なのがハイドロキノンなんです。

ハイドロキノンは、当然のことながら濃度によって美白効果が現れる期間も変化します。
1~2%で半年以上
2~4%で3~4か月
4~6%で2~3か月

3%くらいまでは市販のものでも手に入りますが、4%以上になってくると医療機関でないと入手しにくいでしょう。

市販のものだとb.glen(ビーグレン)アンプルールランテルノなどが有名ですね。

逆に言うと長期間使用すると一時期話題になった白斑などのリスクも出てくるということです。
基本的に半年以上使うのはおすすめできません。
使用期間が長期間になる場合は、一旦使用を中止し、オフサイクル(休止期間)を設けて様子を見ましょう。

また、効果と安全性を考えるなら、ハイドロキノンの種類を使い分けるのも大切です。
実はハイドロキノンには、純ハイドロキノンと安定型ハイドロキノンの2種類があるんです。

画像4


・純ハイドロキノン

純度100%のハイドロキノンのこと。
不純物が混ざっておらず、高い漂白効果を期待できる一方で、成分の安定性が低く・肌への刺激は強めになっています。

どんな成分でも言えることですが、「効果が高い」ということは「リスクも高い」ということになります。
一般的なハイドロキノン商品では、次で紹介する「安定型ハイドロキノン」を用いることが多いです。

・安定型ハイドロキノン

純ハイドロキノンを、他の成分(保湿剤や酸化防止剤)を混ぜて安定化させたもの。
安定性が高く、肌への刺激も抑えられます。

ただし純ハイドロキノンと比べて漂白効果は弱く、同じ%表記でも純ハイドロキノン1/3くらいの濃度になります。

安定型ハイドロキノンは成分が安定化されているため、酸化しにくく肌への刺激も少ないのが特徴です。

一方で純ハイドロキノンは高い効果を持つので、その分リスクが上がります。
使用する場合は使用期限や保管場所などをきちんと守って使いましょう。

配合濃度が高いほど美白効果を発揮するハイドロキノンですが、全体に使うか、ピンポイントに使うかでも濃度を分けましょう。
・顔全体に使用する場合は1~2%
・シミにピンポイントに使用する場合は3~4%
数か月経って効果が弱ければ濃度を上げる等、工夫して試すのもよいでしょう。

ハイドロキノンクリームは1日2回、洗顔後保湿などのスキンケアを行った後15分くらい経ってから使用しましょう。
洗顔後すぐは吸収しすぎて、刺激が強くなってしまう可能性があります。

ハイドロキノンは濃度が高いほど美白効果が高くなりますが、その分赤みやかゆみ、ひどい場合は白斑などの症状が出るリスクも上がります。

そのため
・濃いものを長期間使用しない
・妊娠中は使用しない
・塗布したあとに紫外線を浴びない(夜に使用する)
・異常が出た場合は使用をすぐにやめる
といことを守って使うようにしましょう。

その他それぞれの商品の使用方法・注意事項をよく読んでから使用するようにしましょう。
強力な成分で高い効果が期待できるからこそリスクを知って、効果的に使用しましょう!

画像1

私の記事ではこういった化粧品・スキンケアなどの美容に関すること。ダイエット・ボディメイクなど、美容・健康メーカーを辞めた今だからこそ言えることなどを書いていきますので、良かったら今後も見ていっていただけると嬉しいです。

いいなと思ったら応援しよう!

ruta
スキンケアやアパレル製品の開発をしたいと思っています。