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うんざりと面白さ

先週土曜日に借りてきた『バカの研究』という本が面白すぎて、今週は夢中になって読んでいた。

その前までは、村上春樹の羊三部作を読み『ダンス・ダンス・ダンス』を読んでいたので、少しあの世界が懐かしくなってきている。

『バカの研究』は思わず笑ってしまう部分もあるのだが、じっくり読むと、絶望しかける時もあり危険だ。

常識というものは、時代や人の価値観の変化で変わっていくものだとは思っているけれど、それらしい人がもっともらしく発言するだけで、形成されてしまうのは、怖い。
同じように、真実というものも、書き換えられてしまう危険性があるようだ。

まぁ、気づかないうちに変な世の中になっていて、なんだこれ?と思っている人もいるんじゃないかと思う。

私は自分のことだけに夢中になっていて、世の中やまわりの人への意識が足りなかった。
何にしても、落ち着いて、考えてみよう。
「今のは、どういう意味だろう」ということをしっかり考えよう。

明らかに言っていることがおかしいときに、やんわりと「意味が分からない…」と言ってみても、直球で言ってみても、全く話が噛み合わないときがある。
きっと、何を言ってもどうしようもないときもあるのだ。

まだまだ研究は続いている。

そして『バカの研究』が終わったら、もう一度羊の世界に戻ってみようかな。
『バカの研究』で得たことが、本を読むことにも影響してくるような気がしている。

そして、実生活はフィールドワークのようなものだ。

そう思うと、絶望と面白さでクラクラする。