![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/150328813/rectangle_large_type_2_c6afa709706ffe205c51b82f52b7715b.jpeg?width=1200)
私のこころの猫が満足する15年後の自分のラッキープールな暮らしを考える
SUUMOに載っていた高殿円さんのこの記事が私の理想の生活だった。
高殿円さんは作家で、98万円で二拠点目となる伊豆の家を買ったことに関する記事だ。
高殿さんのラッキープール
記事の中の、伊豆での生活について、記事の中でこう書いている。
まず自分はここにきて、完全に一人になる。朝、太平洋からあがってくる太陽を浴びて起き、水道の蛇口をひねってコップいっぱいの水を飲む。
ここからして神戸の生活とは違う。神戸の家ではそこまで水が飲みたいと思わない。さらに伊豆の家では朝起きてすぐ温泉に入る。湯舟につかりながらネットチェックをしてマーケット情報を見たり日経を読んだりしてだらだらし、体温をあげるとびっくりするぐらい気持ちが晴れやかになる。朝一番になにをするかがまず違うのだと気づいた。
バスローブ姿のままカフェラテを入れ、べランダでぼーっと海を見ながら株の売り買いをしたり、メールを返信したりして時間が過ぎていく。
お昼まで軽く仕事をして、後場の寄り付きを見てからコーヒーを入れ、おなかがすくまで仕事をしてからジャージ姿で買い物にでかける。
海、温泉、仕事(しかも本に関係する仕事)、コーヒー、そして株!
私の理想の理想の理想!理想がすぎる。
さらにこのあと、伊豆の魚屋さんに行き、新鮮な魚を仕入れて家で調理して食べる。
言う事無しの生活。
高殿円さんの伊豆の家は、きっと高殿さんのラッキープール(by JUDY AND MARY)だ。
高殿円さんは、旦那さんと息子さん1人の3人暮らしで、息子さんが現在高校生(おそらく)、もうすぐ子どもの手が離れるということで、新しい自分の生活を考え結果、二拠点目生活に至ったと別の記事に書いてあった。
私の家も子どもが1人で、男の子だ。どうなるかわかりませんが、いずれは手を離れ、家を出ていくことでしょう。
今は3歳なので、絶賛子ども時々仕事というかんじの生活で、自分の時間は蔑ろにしがちだが、子どもはいずれあっさり離れていく。その時の自分はどんな自分であるのか。
高殿円さんの記事を読み、「子どもが18になる15年後以降の私の理想の生活は、おそらくこのような形である」とガチリと焦点が合った。(できれば二拠点目を本拠地にするか、二拠点目に半分以上の頻度で旦那さんにも一緒に来てもらいたいけど。)
明確な目標が定まったら、あとは目標の解像度を上げるとともに、そこへ至る道のりを作るだけだ。
ということで引き続き別荘を探します。最終期限は15年後。
いしいしんじさんの「いしいしんじのごはん日記」にある三崎という街
海の側の生活へのあこがれを具体的に考えた時に、思い出したのが、三崎だった。
小説家いしいしんじさんに、神奈川県の三崎に移り住んだ日記と日々のごはんの記録を綴った「いしいしんじのごはん日記」という本があり、私は学生の時に読んで、すごく好きだった。
いしいしんじさんは、園子さんと猫とともに三崎に引っ越し、朝起き、執筆をし、仕事で東京へ行ったりお茶を習ったりし、近所の小学生くらいの女の子が時々家に遊びにきたりして、そうして夜になったら、まるいち魚店で魚を買って、家で調理して、酒を飲んで寝る。
その魚を中心としたごはんの描写が魅力的なのだ。
例えば、
12月18日(火)
あらためてうちのかたづけ。服は洗濯、たたみは雑巾。だんだんときれいになってくる。晩は魚屋さんにいって、甘えびの山盛り四百円。まぐろの山盛り四百円を買った。いただきものの日本酒をのみながら、ちゃぶ台であざらしのよくに食べた。魚介類は、とにかくやたらめったらうまいです。
1月27日(日)
池袋で園子さんと合流。横浜そごうに寄って三崎帰宅。城ヶ島のほうへ、すさまじい色の夕陽がおちていく。魚屋まるいちですずきを一匹さばいてもらう。お刺身、あら汁、そして小麦粉をまぶしてムニエルにする。すずき最高。
3月18日(月)
(前半略)まるいち魚店で、めといか、まぐろのお刺身。結婚したての店員さんに「お皿とか、コーヒーメーカーだとかいただいてありがとうございます。えび、おまけしておきます」おおきなえびを十匹いただく。お皿とかは、このページのデザイナー、佐藤さんにもらったものです。皿がえびに化けた!山の幸につづいて海の幸。大根といか煮、まぐろ刺し、えびの姿焼き、くわえて春キャベツのゴマ和え。こころのなかの猫、大満足。
文字だけでもう、えび、魚、イカが食べたくなる。
仕事をしつつ、こんな美味しいものを毎日自分で作って食べる生活ができたらと、学生の私は強く思っていた。
私の旦那さんは下の記事にも書いたが、非常にマメだ。
旦那さんは釣りをするし、魚を食べるのが好きだし、海が好きだ。
きっといしいしんじさんのような、高殿円さんのような暮らしを気に入ってくれるに違いない。なんなら普通に私より適応して、時間さえあれば毎日釣り三昧で暮らしそう。
私のこころのなかの猫が大満足するような、私にとってのラッキープールを見つけよう。