君はアドベンチャーワールドのイルカショーで、人と動物の絆を見たか?
アドベンチャーワールドに行ったことがありますか?
和歌山県白浜にある、あのアドベンチャーワールドに。
そこはパンダの聖地。多くのパンダが園内で生まれ、暮らしている。パンダ好き必見の場所だ。
そんなアドベンチャーワールドの、パンダと並ぶもう一つの見どころが、イルカショーだ。
私は1年に1度くらいのペースでアドベンチャーワールドに行っていますが、先日行った時にイルカショーを改めてしっかり見て、そして泣いた。
マリンライブ「スマイルズ」は動物と人の絆のショーだった
イルカショー、マリンライブ「スマイルズ」は、約20分の構成で、1日2回公演だ。
今回見たイルカショーは、2部パートになっていて、前半パートはトレーナー3人とイルカ3人。後半パートはイルカが増えて、イルカおそらく10匹くらいとトレーナー5人のダイナミックな内容になる。
私が泣いたのはこの前半パートだ。
各トレーナーに1匹のイルカがついて、2人で一緒に泳ぐ。イルカの背にトレーナーが乗って水上を走る。トレーナーをイルカが鼻で押して、1人と1匹で水中を進む。内容的にはよくあるイルカショーなんだけれども、ショーの中で、トレーナーはイルカを終始可愛がり、撫でる。技ができたら笑顔で餌をやって褒めて、イルカの身体に頬を寄せる。「私はこのイルカが大切」というように終始観客に見せていた。たとえ演出だとしても、私にはそのように見えた。
何より良かったのが前半パートのラスト、トレーナーと3人とイルカが3匹が手を繋いで、みんなで一つの円になって、くるくる回るシーンだ。私はここで泣いた。「ああ…この人たちとイルカは信頼しあっていて、仲良しで、みんなで楽しく一つになって回ってるんだ…よかったな……」と感じさせる演技だった。
陳腐かもしれないが、人と動物の絆を感じた。たとえ演出だとしても。
イルカショー中、解説はとくにない。盛り上げ役の人がいて、説明で盛り上げるということもない。BGMとして平原綾香のアドベンチャーワールド用のオリジナル曲だけが流れて、曲に合わせて、イルカがのびのび泳いだりするだけだ。
それは後半パートでも同じで、無理してイルカが高いジャンプをしたり、高度な技をさせて盛り上げる、ということはほとんどない。(高いジャンプはたしか1回だけだったと思う)それよりイルカが伸び伸び泳いで、「イルカとトレーナーは楽しくショーをしている」と見せることを重視しているように見えた。
小学生の時の夢を思い出したよイルカショー
私はこのイルカショーを見ていて、「そういえば、かつて自分が小学生だった時、私の夢はイルカと一緒に海を泳ぐことだったな…。」ということを思い出した。
この夢で、私はイルカに高いジャンプを求めることはない。高度な技をしてもらいたいとも思ってない。イルカと一緒にただ海を泳いで、遊べたらな。イルカと友達になれたらな。と思っていただけだった。
そんな小学生の時の夢を思い出させてくれたイルカショーだった。
①高度な技をしなくても、人の心を動かすことはできる
②とくに説明はなくても、様子から思いは普通に伝わる
③イルカの非常に高度な技を見ることではなく、イルカと仲良くあるということをみられることでも満足感や感動がある
ということを、このイルカショーから感じた。
ちなみに後から、アドベンチャーワールドのパンフレット兼地図を見直してみたら『「つながり」をテーマにイルカ・クジラとトレーナーが繰り広げるマリンライブ』と、説明があった。「つながり」がテーマだったようだ、私が感じた絆とほぼ同じ。
大切にされているのはイルカだけじゃないぞ、アドベンチャーワールド
アドベンチャーワールド全体としても、動物を大切にしている、信頼があると感じされるところが多かった。
例えばサファリゾーン。
キリンもサイも広い場所にいて、柵も低い。人(観客)が至近距離で指定のエサをあげることも可能だった。動物が人を攻撃しないように(もちろん人が動物を攻撃しないように)できているということだ。
アドベンチャーワールドのエントランス付近にいるレッサーパンダもペンギンも、居場所に柵はあんまりなくて触れそうなほどすぐ近くにいる。(高低差があるので、あえてよじ登ったりしない限り本当に触るのは難しいが)
別のコーナーで、健康診断の説明をしているコーナーがあった。そこでは定期的に健康診断をして動物の健康をチェックしていると書いてあった。その際、動物に健康診断を受けやすい体勢を覚えてもらっていて、お互いにストレスなく健康診断が行えるようにしているそうだ。人と動物の信頼だ。(これはどの動物園でもしてることなのかもだけど)
まあアドベンチャーワールドも動物園だからね。人間が勝手に捕まえて、カゴに入れて、調教してるわけではあるんだけど。
でも動物個体の快適性を守り、人と動物が一緒に過ごしやすい環境を考えよう・作ろう、ということを感じた。
このことで、見る人にも、地球には動物の種がたくさんいて、かわいい、その種を大事にしたい・それぞれの立場を守りつつ、人と動物が共存できたらいいな、という気持ちにさせていた。というか私個人はそういうことを受け取った。
大切にされて過ごして、しっかり健康を管理されて。そりゃパンダもバンバン生まれてくるというものだ。
※なお、パンダについては、そもそもまずお父さんパンダの英明の繁殖力の高さが凄すぎるという話ではある。そして英明はご高齢ということもあり、中国へ帰ってしまった…。
今回、私は子どもと旦那さんと3人で行っていて、なんか子どもにアドベンチャーワールド見せれてよかったなーと思った。子どもは「動物がいるなあ、楽しいなあ」くらいしか思っていないと思うけれど。
パンダがいて、イルカショーがあって、「我々は動物を大切にし、動物も我々を大切にし、ここには絆があります」ってメッセージを感じる場所。アドベンチャーワールド。(小さい遊園地もあるよ!)
よかったら一度行ってみてください。大抵、いつでも混んでないので。