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《偏差値72》3か月弱で浦和高校合格までの指導軌跡
浦和高校合格までの勉強、指導ノウハウを共有します。
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浦和高校に行きたいということで2023年12月にご依頼がありました。
初回授業が2023年12月4日です。埼玉県の公立入試が翌年2月21日ですので、残り3か月を切った状況下でのご依頼でした。
直近の模試での偏差値が五教科64.9でしたので、浦和高校に合格するには、最低でも偏差値70は欲しいので、最低でもあと全体で偏差値5上げる必要があります。
向上した学力が安定するのに3か月程度は必要ですので、こちらも最善以上を尽くしていきました。
家庭教師業復帰後、はじめて受け持った生徒でした。
指導科目と授業回数
週二回120分で指導科目は数学と理科です。ご本人とご家庭の要望です。
全教科指導可能ですが、二教科に絞りました。
余談ですが、反面教師と名乗る理由の一つは、私自身勉強の知識は、教師を長く続けている人ほどにはないからです。
ブランクがありましたので、忘れている知識が多いです。分からない用語・公式があればすぐスマホで検索したり、逆に生徒に教えてもらうこともあります。
それでも結果が出せるのは、模試の結果やコミュニケーションの中で、生徒の課題を分析・特定し、かつその課題を最短に近い距離で解決するルートを見つけることができるからです。
知識の詰め込みではない知恵によるアプローチによって知性そのものを鍛え、さらに戦略によってスコアの最大化を目指します。
もちろん魔法を使えるわけではないので、最終結果は天命に任せるしかありません。
使用教材
生徒が他塾で使っていたテキスト、公立問題の過去問、私のテキストを使いました。
指導方針
数学では主にケアレスミスと時間管理に根本的な課題があり、理科は記述問題に課題を感じました。
・過去問を時間を測って演習して、時間感覚を身に着けるトレーニング
・生徒が自習しているときに、分からなかった問題の解説
・課題を特定し、宿題をこなしてもらう
数学の過去問の時間設定ですが、最初に目標時間を提示したのち演習をさせ、本人の解き方の癖からもっとも得点を出せる最適な時間を割り出していきます。一度に過去問をまるまる解くと授業の時間がなくなるので大問ごとに時間を測っていきます。
特に大問1でのスピードが最も重要です。
試験本番では、大問1の感触でその先の解き方の作戦を立てるように伝えました。
大きく分けて、その作戦の分岐点は、想定内の時間で大問1が解けた場合と、時間をかけすぎてしまった場合です。
色んな事態を想定しておくことで、冷静に自分をモニタリングして解くことができます。
また、数学では、主にコンパスでの作図と、確率の問題で得点を落とすことが多かったため、過去の公立問題で取り上げられたすべての、コンパスと確率の問題を授業や宿題で扱い特訓しました。
数学は毎回、過去問を何度も何度も解き直しをさせて刷り込むように演習しました。
理科では、最初に全範囲の記述問題をこなして、言語感覚の調整をしました。記述問題の添削は、言語能力を鍛え、すべての教科の底上げになります。
その後、苦手な分野を特定し、重点的に演習していきました。
2024年1月末の模試の結果
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2024年1月末の模試の結果です。目標を達成しました。
特に数学と理科で如実な変化を見ることができます。
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志望校判定も指導前の12月模試ではC1(努力圏)➡指導後 B2(合格圏)に上がっています。
北辰テストでは、合格の可能性の高い順に
安全圏(A3~A1)
合格圏(B3~B1)
努力圏(C3~C1)
要検討(D)に分かれます。
前回(12月)から、判定が5段階も上がったことが分かります。
その後、彼は公立入試を迎え、合格することになります。
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公立入試の得点開示
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理科の91点が特に目覚ましいです。
受験者全体の平均点
各教科100点満点
・国語58.1点(前年度比1.0点増)
・社会65.7点(同1.6点増)
・数学50.2点(同0.3点減)※選択問題
・理科51.6点(同6.6点減)
・英語54.8点(同1.9点減)※選択問題
一見数学が目立たない点数に見えますが、平均点から大きく点数を取っていることが分かります。
平均点を知ると、余計に理科のスコアの異常な高さが際立ちますね。理科は難化しており、決して簡単な問題ではなかったことが分かります。
合格の最大要因と余談
ご本人の浦和高校に行きたいという強い動機が学力を伸ばした大きな要因です。
成績を伸ばすのに親が四苦八苦しているご家庭もありますが、子供に学力を伸ばしたいという気持ちがなければ、無理に勉強をさせても伸びる学力には限界があります。
余談ですが、ご本人は学校から帰ると疲れで寝てしまうことがあり、計画通りに勉強ができない日が多々あったようです。身体の要求には従うべきだと考えるので、その点については追及しませんでした。
フローリングで寝ると寝すぎないでちょうどいいよ、と伝えたくらいですかね。
浦和高校に目指す生徒なので、分からない問題として彼が持ってくるものはどれもハイレベルでしたので、一緒に考えて答えを導き出すような授業方針でした。
授業内で答えを導けなかった場合は、自宅に持ち帰って考えたり、理系の友人の力に頼ったりしていました。友人も彼の合格を聞いて喜んでおりました。
浦和高校は、最高に楽しいそうです。
私も誇らしいです。頑張ってくれてありがとう。
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