ビーチコーミングなんて横文字がないころ、海の神様が「ほら拾いなさい、いいものあるから」といろいろくれました…でもこの1年で劇的に海岸が変わったと感じています。
最初に拾ったものって
記憶にありますか?
私ね、千葉の海岸で小学生3年の時
古いお金を拾ったんです
それがことのほか嬉しくて、その日から
海は拾うところになりました。
以前拾った「マンドリルの顔の化石」は↓
マンガでかいたように
娘まで海で古いお金を拾ってスイッチが入りまして
その後私たち親子は
とにかく浜に行くと何か拾うことに没入しました
石は私が中学生の頃「あぶらいし」と言ってました
拾っていたものを実家のある東北の
同じ海岸で拾いました。
すごく限定的なスポットがあるんです
地元でも私ぐらいしか知らない場所が
石を 拾ったりするのはとても目を養う経験が必要で
私と娘が甲虫や蛇を見つけたりするのも
結構な経験と集中力が 必要だったりするんです
この「 あぶらいし」と言っていたもの
調べたら瑪瑙(めのう)という石でした
シーアゲート(海岸で採集される瑪瑙全般のこと)
ともいうそうです
私たち親子はここ10年
老人ホームにお世話になっていた
両親のもとに通いました
そして時間と季節が許せば
ストレスからの解放の意味もあり
ビーチコーミングに通いました
この短い時間の没頭はかなり助けになっていたと思います
と、こ、ろ、が
今年念頭に母が亡くなり
その手続きやいろいろで数度実家に帰ったとき
驚いたことに海岸があっちもこっちも
変わっていたんです
きっと気候変動が関係しているのでしょう
すごく海岸から陸までが短くなってしまい
石は見当たらず
落ちているのが小さなカニの抜け殻ばかり
地球も田舎も 田舎の海も変わってしまった…
そう思いました
私が最後に田舎の海で拾ったもの
それはこれ↓
海の神様が
「お疲れ様、これで打ち止めです」
と,くれたような気がして
そして私は
「もう田舎の海にストレス発散に行かなくていいのか」
と解釈しました
うれしくも寂しくもあり鼻の奥がツンとしました
まだ拾いたい欲はあるんですけどね。
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