コシが強いのじゃ~
純手打ち讃岐うどん五郎(錦糸町)
土曜日の午前中、仕事の打合せを終えて錦糸町駅を降りた。
ひさしぶりに「太陽のトマト麺」でも食べるか、と南口を歩いていく。
いつも通る表通りはWINS(場外馬券売り場)を利用する人が多いので、裏路地を行くと小さな店の前で数人が列を作っていた。
そういえば美味しいうどん屋さんがあると聞いたことがある。
予定を変更し、列の後ろに並ぶ。
そこが「純手打ち讃岐うどん五郎」だ。
細い路地に面した店なので、知らない人は見つけるのに苦労するかも。
お店の前にちょっとしたスペース(駐車場だった?)があります。
現在はコロナの影響で休店中だそうです。
こんな感じで並んでいます。まわりもお店があるようなところではないので、初めて行く方はご注意を。
並んで待つ間に、「#探偵さえいなければ/東川篤哉」の続きを読む。
第三話「博士とロボットの不在証明(アリバイ)」も倒叙式のミステリー。
知能を持ち言葉も話す二足歩行型ロボットの開発に成功した秋葉原博士が、研究費用として借りた金を返却できずに困っていると、ロボットが殺人をそそのかす。
二人(?)で考えた殺害方法は、博士に変装したロボットがアリバイ工作をするというものだった。
計画通り殺人は実行され、アリバイも確保されたかと思われたが……。
今回は鵜飼探偵が登場せず、彼の事務所が入っているビルのオーナーである二宮朱美さんが華麗に謎を解く!
といっても緻密な推理があるわけではなく、シリーズ特有のゆる~い展開ながら皮肉の利いたオチが二重に用意されている。
とても「らしい」作品だった。
列の先頭まで来ると、入り口横に店からの口上が。
店主の自信も感じられます。
十分ほど待ってから、三席あるカウンターへ通される。
店内は二人掛けの小ぶりな机が三つ、四人掛けの机が一つと外観の印象通り、こじんまりとしていた。
うどんメニューは7種類。
基本となるしょうゆうどんと組み合わせたセットがお勧めのようなので、ひやひやうどんとのセット、それにかしわ天を一緒に頼んだ。
左がひやひやうどん(締めた麺に冷たい出汁を掛けたもの)
右がしょうゆうどん(出汁しょうゆと柚子だけで味付けする)
サイズはいずれも小、中央がかしわ天、右奥が柚子果汁です。
運んできてくれたおばさん(店主のお母さんか?)が「ゆずは一回しでね」と教えてくれた。
それを守って柚子果汁を一回し、出汁しょうゆも軽く一回しする。
麺はつやつやに輝き、角も立っている。見るからに美味しそう。
口へ運ぶと――ものすごいコシだ。
もっちりとして太めの麺を、小麦の旨さを味わいながら文字通りかみしめる。
これほどの強いコシの麺は初めてかもしれない。
出汁しょうゆの塩味を柚子果汁が上手く緩和して、麺の甘みを引き立てている。
これは美味い!
ひやひやの器を持ち、まずは冷たい出汁をすする。
これまた上品な関西風の出汁で、香りも生きていて美味しい。
この麺と、この出汁ならばあつあつ(揚げたてのうどんに熱い出汁)の方が美味しいかもしれない。しょうゆうどんとの対比も出来るし。
かしわ天もしっかりと下味がついていて、薄味好みの私には何もつけずにこのままで充分なほど美味しかった。
正直に言うと蕎麦の方が好きなのだけれど、ここのうどんは必ず再訪して食べたいと思うほど美味しかった。
それもそのはずで、後で調べてみたら「食べログ」では全国のうどん百名店2019に選ばれていた。(しかもベスト50入り!)
うーん、錦糸町も侮れないなぁ。
――美味しいものと文庫本⑭――
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こんな私もミステリーを書いています。
謎解きIQ付き短編ミステリー集「謎と共に去りぬ」を公開中。
懐かしい「IQサプリ」や人気の「ナゾトレ」みたいな謎を、御曹司探偵・武者小路耕助がちゃちゃっと解いていきます。
ちょっと憎めない先輩をフォローしていくのが助手の鈴木くん。物語は彼目線で進んでいきます。ぜひ、ご一読を!
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