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140字小説 「旅人と龍」
成人を迎えた娘が生贄に選ばれた。旅の男は竜神に問答する。「なぜ娘を食らう」「人も美食を求めよう」反論せず男は続ける。「龍の成人はいくつだ?」「千を超えれば一人前だ」「では、千を超えた人間を食え」「存在せぬ」「否。北の山に仙人がいる」「ほう」後日、竜神と仙人の死闘が繰り広げられた。
成人を迎えた娘が生贄に選ばれた。旅の男は竜神に問答する。「なぜ娘を食らう」「人も美食を求めよう」反論せず男は続ける。「龍の成人はいくつだ?」「千を超えれば一人前だ」「では、千を超えた人間を食え」「存在せぬ」「否。北の山に仙人がいる」「ほう」後日、竜神と仙人の死闘が繰り広げられた。