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140字小説 「ネバーランド」

子供の頃、近所に小さな森があった。ある日、僕が他の子と遊んでいると、森の奥に行こうと誘われた。今思うと森の奥は住宅地があるだけだが、その子は秘密の遊び場があると言った。やけにしつこく誘われたが、僕が断るとその子を二度と見なくなった。以来、記憶の中のその子はいつも顔が真っ黒になる。

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