光に包まれたゆりかご
時制は現在完了
戻れない道を
時の流れに急かされながら
ここまで歩んで来た
過ちと
負った傷
そして
喪失
これは過去完了
けれど
今でも
見えない気配を感じ
遠い記憶の揺り戻しに
巻き込まれそうになる
これはきっと
慢性的な
発作のようなもの
妻や母という役割とは
一線を画したものを
抱え込んでいる
わたしを
そのまま受け入れ
許し
慈しんでくれる
そんな
究極の<X>のような存在を
仮定してみる
その底辺に流れるもの
それは
天から注がれる
無条件の肯定的配慮
まるで
光に包み込まれた
ゆりかごのよう…
ここでなら
まっさらなまま
眠りに就けそう…
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