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【140字小説】シャッター

屈折した光が
街の凹凸に跳ね返り、
眼球をしつこく刺激する。

たまらず閉じると
つまらぬ雑踏の一音一音が
鋭く鼓膜に突き刺さる。

無視をしようにも
頭蓋でバウンドする意識を
捕まえることが出来ない。

痺れた指でシャッターを押すと
世界は嘘のように停止していた。

/ルリニコクみみみ



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