【140字小説】異種
コインが回る。
金属音が響く中、Aは目を瞑る。
彼は聴いていた。
その音とリズムで詩を描いた。
一方、Bはそのコインについて
資料から知見を得た。
そして価値をつける方法を考えた。
やがてAは野垂れ死に、
のちにアーティストとされた。
Bは彼に憧れながら
十分に生き長らえた。
/ルリニコクみみみ
コインが回る。
金属音が響く中、Aは目を瞑る。
彼は聴いていた。
その音とリズムで詩を描いた。
一方、Bはそのコインについて
資料から知見を得た。
そして価値をつける方法を考えた。
やがてAは野垂れ死に、
のちにアーティストとされた。
Bは彼に憧れながら
十分に生き長らえた。
/ルリニコクみみみ