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自灯明法灯明 Podcast #24 Gary Bornさん Part 2

このPodcastでは、私がスティーブン・バチェラーさんのセキュラーな仏教のプログラムで出会った欧米の方々にインタビューをしていきます。今週からは、イギリス在住のGary Bornさんにお話をお伺いします。

英語+日本語版(逐次通訳)

英語版

Gary Bornさん
イギリス・Gaia HouseのCommunity Dharma Leader’s programmeを修了し、Insight Meditationを約20年間にわたり実践している。現代的なマインドフルネスも教えており、特にがんの患者さんや医療従事者を対象としている。瞑想と仏教の教えについてもここ数年教えており、最も最近ではGaia HouseのOnline Dharma hall、London Insightでも教えている。Bodhi Collegeの理事も務めており、教えとコミュニティグループのプログラムを積極的に支援しながら関わっている。現在は、スティーブン・バチェラー、マルティーヌ・バチェラーのセキュラーな仏法についての一年間のコースにも参加している。
IT業界で30年間のキャリアを積み、プログラムのデザインやコーディングから始め、プロジェクトやプログラムマネジメントに関わってきた。複数のセクターで経験を積み、エキスパートシステム、AI、交通や輸送のマネジメント、品質管理、ナレッジ管理、ソーシャルネットワークでは特に多くのプロジェクトを経験した。グループファシリテーターとしての認定も受けている。既婚、二男の父。

今回のエピソードから、印象に残ったところを取り上げてみます。

30代の前半、私はいかに自分の人生をしっかりと生きるかということに集中していました。その中でわかったのは、結果、成果にこだわりすぎるということで、むしろそのことが邪魔をしていました。常に今この瞬間を失い続けるということになってしまったのです。この点で、仏教は私にとって非常に助けになりました。

そして40代半ば、私は深刻ながんであると診断されました。子供もまだ小さくて、成長した姿を見ることができないかもしれないと思いました。まだ仕事もしたかったですし、経済的に困難な状況に陥るかもしれないとも思いました。将来の成果にこだわりすぎた30代前半とは正反対に、将来の不確実さと共に生きるにはどうしたら良いのかということが課題になったのです。その時、サティ・パッターナ・スッタというマインドフルネスに関する初期仏教の経典を読みました。当時はまだあまり読まれていませんでしたし、私自身の理解も限定的だったと思いますが、それでもとても助けになりましたし、この方向性を探求したいと思いました。

そのうちに、私だけではなく、がんをもつ方に役に立てられるのではと、気功の先生となるように学び、次にマインドフルネスについても教えることを学んでいきました。マインドフルネスと仏教とは、お互いに補い合うような形で、私に大きな影響を与えました。

参考:スティーブン・バチェラー Stephen Bachelor
イギリスの仏教者、瞑想指導者。初期の経典(パーリ仏典)に遡り、仏法(Dharma)を現代に生かすための再解釈を行なってきた。チベット仏教僧、禅僧としての修行・指導を経て、ヨーロッパを拠点とした瞑想指導を行いながら、1980年代から、欧米におけるセキュラーな仏教(宗教性のない、世俗的な、時代にあった仏教)を牽引している。邦訳に、ダルマの実践(四季社、2002年)、藤田一照訳(原著:1998年 Buddhism without Beliefs - a contemporary guide to awakening -)がある。

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