7日間ブックカバーチャレンジー5日目ー村上ラヂオ2 おおきなかぶ、むずかしいアボカド
村上ラヂオ2 おおきなかぶ、むずかしいアボカド/村上春樹
高校時代、塾の現代文の題材で度々村上春樹の作品が取り上げられた。今思えば国語担当の先生は、趣味丸出しのハルキストであった。ちなみにたまにダウンタウンのコントも視聴したりした。
「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」、また「カンガルー日和」内の短編のいくつかを読んだ覚えがある。
高校卒業後も村上春樹のことはそれとなく親近感があったので、作品が気になってはいた。しかし、どうしても長編は読むことができなかった。たしか「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を手に取って挫折した気がする。
その代わりに彼のエッセイ本の「村上ラヂオ」シリーズを読むことが多かった。
1つの話が3,4ページで終わるので手軽だし、お風呂に持って入るのに丁度いい。女性週刊誌のananに掲載されていたと言えば気軽さも伝わるかもしれない。
私の手元には「村上ラヂオ」と「村上ラヂオ2おおきなかぶ、むずかしいアボカド」があるのだが、後者の方が書体がしっかりしているので目を通す気になるという理由で、今回紹介することになった。
先ほど調べたら、「村上ラヂオ3 サラダ好きのライオン」が出版されているようなのでお風呂のお供に買ってこよう。
私の記憶力があまりにもなさすぎるので、正直頭に残るエピソードなどはないが、語り口が心地よいので何度も読み返している。
最近村上春樹が話題に上がったことがあり、その時、村上RADIOというラジオ番組があることを知った。エッセイ本の名前とよく似ているが、こちらは"むらかみれぃでぃお"であった。
2ヶ月に1度の放送らしいが、5/22に変則的に放送があったので、早速radikoをダウンロードし、聞いてみた。
初めて村上春樹の声を聞いたが、なかなか癖のある話し方であった。しかし、この声でいつもエッセイで見るような言い回しで喋るのを聴いていると、不思議と違和感なく入ってきた。まぁ、書いたのも話すのも同じ人なのだからそうなのかもしれないが。
聴き心地が良いし、グッドミュージックが流れ続けるので、私は途中で寝落ちしてしまった。よく眠れた。
まぁとにかく、エッセイを読んでみてほしい。そして気に入ったら、村上RADIOも聞いてみてほしい。私の知り合いの場合は、その時は私に一言声をかけてくれると嬉しい。