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登校しぶり

毎月5日更新の子育て研究エッセイ。
楽しみにしてくださっている方がいたら嬉しいです。

さて、二学期始まりましたね。
わが長男も、口を開けば「学校行きたくなぁい。休むー。」とメソメソしています。
寝る前、朝は特に、ぐずぐずメソメソ。
でも、なんだかんだちゃんと毎朝行っています。
(登校班の列に寄り添って、校門前まで送り届けてます。)

そんな我が家の秘策をご紹介。


1.朝のゆとり

登校班の集合時間より、5分以上早めに到着するように送っています。
そこで、猫や草花を見たり、早く来た他の子と雑談したり、
それがブレイクタイムになっています。
ぎりぎりだと、私からも他の班員からも「遅い!」「早く!」と注意されて𠮟られながらの登校になるので、ますます学校を嫌いになるので要注意。
(これは一学期の失敗談です。)

2.見通しをもたせる

何がそんなに嫌なのか聞いても、本人はうまく言語化できず、
「全部やだ」なのだそう。
幼い頃からの性格から推察するに、
とにかくうちの子は『初めて』のことに弱い。
緊張してしまうので、話に集中できないこともあり、飲み込みが遅い。
慣れるのに一苦労。
そういう意味では、授業は毎時間新しいこと・初めて尽くしで、
緊張するんだろうな。

そこで有効なのが見通しを持たせること。
これは私が元小学校教員だからできることなのかもしれませんが、
教科書や行事名を見て、『こういうことやるんじゃない?』とわりと具体的にイメージを持たせてあげることができます。
(そして結構当たっているそう。えっへん。笑)

息子も、「今日何すると思う?」「どんな時間割りだと思う?」とつぶやいてますが、
年間固定で配っている時間割の場合、それ通りに進められないこと
ザラにあるんですよね。元教員だからわかってます。
特に、学期始めや、行事がある日。

身体測定あるけど、なんの授業潰れるんだろう。
今日4時間だけど、5時間目の音楽やるのかなとか。
え?いきなり今日図工2時間もやるかなぁとか。
とりあえず時間割通り教科書持っていくけど、使わない的な。
(ランドセル重い!)

私が時間割年間固定の学校に勤務していた時は、
毎日明日の時間割を連絡帳に書かせていました。
国/算/身体測定/音/体 のように。

不安や繊細な子って、時間割が分かっている(見通しがもてる)だけで、
ずいぶん学校行くための心づもりが変わってきます。

全国の先生たち!!
ちゃんと翌日の予定話してあげてくださいね!
(息子の担任には、言いたいけど言えない…)

お家で見守るママ達、少しでも見通しが持てるように、
明日のこと一緒に話してあげるといいと思います!!

3.予習

上記2と似ていますが、初めてのことが苦手なので、
一緒に教科書パラパラ開いて予習してます。
「こんなことやるんだねぇ」と。

見栄っ張りなのか、出来ないと恥ずかしい・嫌という意識が強い子なので、
授業の邪魔にならない程度に、
ちょっとお膳立てしてあげるようにしています。

4.必殺!魔法の言葉

「今日休みたい」ばかり言うので、
まずは受け止めた上で、
『今日休んでしまったら、明日もっと行きにくくなるよ?
 自分でもっと学校嫌な理由つくることになるよ?』
とアドバイスしています。

そして必殺技は、
「辛かったら、早退していいからね。
休むのは賛成できないけど、早退はいいよ。」
朝の会だけでも出席するようにいつも言っています。

実際に早退してきたことはないですが、
行く勇気が出ない朝は、こんなふうに励ましています。



・・・・・・・・・
以上、我が家の取り組みでした。
うちの登校渋りなんて可愛いものだと、教員経験からわかっています。
実際に登校できない子、不登校な子、たくさん見てきました。
ご苦労している保護者の方もたくさん見てきました。
周りの方を頼って、その子その子に適したアプローチで、
よき方向に向かうことを祈っています。



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