#26. 難しいことは、分からない
父親に言われたことがある。
「人を感動させる。」なんて、傲慢だ。と。
「人を笑わせる。」はどうだろう。
「笑って欲しくて。」って最高に健気じゃないか。
父親の言葉には続きがあって、
「人は誰かの一生懸命な姿を見て、勝手に感動するものだ。感動させたいなんて言ってないで、なんでもいいから一生懸命やれ。」
これが父の言葉だった。
「感動」がそうなら、「笑い」とはなんだ。
「緊張の緩和」らしい。
「芸人」ってなんだ、なんて先週辺りから考えてた中、「THE W」の中でお笑い怪獣が発した一言だった。あぁ、そうだ。
お笑いって一生懸命やるだけじゃ駄目な、
めちゃくちゃテクニカルなものだったわ。
一生懸命なのに滑ることって往々にしてあるもんね。
一生懸命な人を見ると、肩に、心にグッと力が入る。それが沸点を超えると、心のダムが決壊し、感動するのであろう。
(アイドルを見てると大興奮で疲れちゃう理由がわかったわ、、、
それに対してお笑いは緊張の糸を切る。
真逆だ。
一生懸命が見えちゃ駄目だけど、
色んな感性の人々を爆笑の渦に巻き込む必要がある。テクニックや才能や努力だ。難しい話だ。
だからきっと毎年色んな議論が起こるんだろう。
でも、正直難しくて分からない。
笑いたくて見てるんだもの。
仕事中、こんな頑張ってるんだから、仕事終わったら沢山笑っていいよね?と、
帰宅後のお笑い配信を楽しみにしてるんだもの。
お笑いに関する色んな難しい見解を見るが
やっぱりまだまだ私には難しいので、
一旦諦めて今夜も配信を見よう。