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根っこがあるから、生まれ変わって生き続けられる

 

根っこがあるから、生まれ変わって生き続けられる

 

大切なのは、根っこを太くすることです。

幹と同じ太さか、それ以上の 根っこにすることです。

庭に生えていた自分の背丈と同じ高さの木を、抜くことになりました。

隣りの家に入りそうなくらい、伸びていました。

最初のうちは、簡単に抜けると思いました。

木の周りを掘って、根っこを探しました。

根はそんなに伸びていないと思っていましたが、掘っても掘っても、根っこの先が見えてきませんでした。

さらに掘り進めても、根っこの全体像が見えてきません。

ずいぶん木の周りを掘りましたが、どんどん根が深くなっていきました。

なかなか見えないので、「いったいどうなっているんだろう」と恐怖さえ感じるくらいでした。

仕方がないので、ある程度掘ってから、そこで抜こうと思いました。

全体重を掛けて引っぱりましたが、抜けませんでした。

ビクともしません。

根っこが動く気配がないので、抜くのを諦めて、根っこを切ることにしました。

根っこを切ると、3層くらいの年輪がありました。

大樹の年輪は見たことがありますが、根っこの年輪は初めて見ました。

木の幹と同様に、根っこも太く深く伸びていました。

抜いた枝を見ると、前に枝を切ったあとがありました。

切った枝のそばから、また幹が伸びて大きく伸びていたのです。

素晴らしい生命力です。

次から次へと枝が生えていくのは、太く深い根っこがあるからです。

葉が落ちても、枝が折れても、何度でも再生します。

表面に見える花や葉っぱや枝は、散ることがありますが、やがて生まれ変わります。

しっかりとした根っこがあるから、生まれ変わって、生き続けられるのです。

成果が出ないときに、焦らない考え方とは


結局、根っこの先は確認できませんでした。

手持ちのスコップでは、ムリでした。

正直なところ、植木屋さんが植樹するときに使う、ショベルカーが必要だったかもしれません。 

それくらいを想像させるほどの、根深さでした。

根が深いのは、強さの証拠です。

「もっと大きく枝を伸ばしたい」
「早く花を咲かせたい」

と思うよりも、 じっくりと根っこを太くしていくことです。

根っこが太く深くなれば、少しのことでは倒れません。

見える部分の花や枝を伸ばすのは、早く成果を求めていこうとする、短期的な発想です。

見えない部分の根っこを大きく深くするのは、時間を掛けて成長させていく、長期的な発想です。

成果が出ないときは、焦らなくてももいい。

今の状況は、根っこを太くしている時期なんだと、思えばいいのです。

根が太く深くなれば、あとでいくらでも枝葉を伸ばしたり、花を咲かせたり
できるのです。

まず先に、根っこを太くしましょう。


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