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コロナ後遺症と進級、卒業

コロナ感染を発端とした不登校に悩んでいる人も少なくないのではないか。特に後遺症に苦しんでいる生徒の気持ちは計り知れない。

公立高校の本校では、コロナ感染はもちろん、その後の後遺症についても「出席停止」として扱い、出席しなくてもいい日数としてカウントしている。また、調子がいいときにはICTを活用した授業に参加してもらってオンライン授業や課題に取り組んでもらっている。これで『とりあえず』出席日数や評価の部分はフォローできる。

ただ、問題はそんなに単純なものではない。
長期欠席による「登校不安」が彼ら彼女らを不登校に追い込んでいる。

学校側の不安もまた。
今年度(1年次)は現状維持で進級できるとして、2年次、3年次と状況が好転しないまま、高校3年間のうち1学期間しか登校していない生徒を卒業をさせられるのか。

生徒にも保護者にも責任は無い。
コロナ後遺症の回復期間は人それぞれ。
「出席しなければならない日数」200日×3年=600日-「出席しなくてもいい日数」540日、「出席しなければならない日数」60日【皆勤】が有り得る話。

生徒にも保護者にも責任は無い。
分からないだけに、早期に学校としての見通しを立てておく必要がある。
果たしてオンライン授業や課題提出等で履修・習得を認め、60/600日【皆勤】で卒業は現実的なのか。

教務主任としての悩みも尽きない。

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