【時事】『セクシー田中さん』の炎上騒動が最悪の結末になってしまったことに対する私見
まずはじめに、芦原妃名子先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
私は残念ながら、芦原先生のことも、芦原先生の作品も、このような騒動で初めて触れました。それでも、この騒動に言及し続けている理由は最後の方でお話します。
それよりもまず、何が問題なのか私なりに簡単にまとめてみました。主に以下の4点がここまでの騒動になってしまった原因ではないかと考えています。もちろん、もっと色々な部分があるだろうし、いつまでも古い体質に胡坐をかいてネット社会にその醜さをさらけ出された既存メディアの問題もあるが、私の頭で考えて発信するものとしては以下の4点です。
1.根本にある原作者、原作を大切にしない体質
『海猿』原作者の佐藤先生がはっきりと発言されたのが有名ですが、他にも『いいひと。』『模倣犯』『おせん』『八神くんの家庭の事情』など、私が簡単に調べただけでも原作者の先生方が激怒された話は枚挙にいとまがない。
テレビ局側に「我々が売り上げを伸ばしてやっている」「我々が作品をさらに面白くしてやっている」というような傲慢な気持ちがあるのではないかと疑いたくなる。
2.相沢友子のインスタコメントと炎上後の対応
この騒動のそもそもの発端であり、この発言がなければ芦原先生が反論コメントとして内情を話すこともなかっただろうし、それを思い悩んで自殺することもなかった。
仲間内だけで言っていれば「業界あるある」くらいで、井の中の蛙で済んだのでしょう。それを、不特定多数が見る場で発信したこと、分が悪いと見るや謝罪ではなくアカウントを鍵垢にして逃げる姿勢を鮮明にしたこと、芦原先生を「原作者」と敬意の欠片もない呼び方だったこと(芦原先生でも、原作者様でもなく)、後述の日本テレビの対応もあり、悪手に悪手を重ねた結果、批判の矛先になっている。
でも、自業自得と言わざるを得ない。
※残念ながら現物は確保できていないので、どのようなコメントだったかは、スクショ保存して掲載している方のものをご覧ください。
3.日本テレビの初動対応
さらに火に油を注いだのが日本テレビ初動対応。ネットではすでに芦原先生と相沢友子のやりとりが話題になっていたのにも関わらず、以下のようなコメントを行う。
これでは、円満に物事を進め、何も問題なく、芦原先生が一方的に内情を暴露して騒いでいたように受け取れてしまう。
日本テレビ系『DayDay.』で山里亮太さんが仰った
が、まさにその通りであり、日本テレビサイドが納得しても、多くの方が納得するものとは程遠い対応であったのではないだろうか。
さらに、2024年1月30日22:00現在、
とのコメントを出しているが、個人への批判(中には誹謗中傷もあるだろうが)が起きているは日本テレビサイドがきちんとこの問題に向き合っていないから、元凶に直接矛先が向かっているにすぎない。
4.相沢友子を守ろうとする業界関係者の言動
これも完全に火に油を注ぐようなもの。相沢友子や日本テレビサイドの個人を守りたいなら、何も発信せず仲間内だけで励ましや応援のやりとりすべきだった。下手に不特定多数が見る場で擁護するのは、同じ穴のムジナと捉えられても仕方なく、世間一般との認識がますます乖離していくだけ。
特に、「個人を攻撃すべきでない」というコメントは「そもそも、芦原先生個人を攻撃したのは相沢友子からですよね?」と完全にブーメランが戻ってきて突き刺さる結果にしかならない。
最後に、なぜ無関係の私がこの騒動について発信し続けるのか
私にも大好きな作家先生がおり、その作品を愛しているため、芦原先生のファンの気持ちを他人事にはできないでいることです。昔に、好きな作品の実写化で嫌な気持ちになったことがあり、一度ここのタイミングで膿をしっかりと出していくべきだと思うからです。
ただ、それを行うにしても、自浄作用の働かない既存メディアに期待できず、作家・漫画家先生方も負担が大き過ぎて難しい。
そこで、多くの人(あくまで私もその一部)がその方向に声を上げることで、既存メディアが逃げの姿勢も無視もできなくなる状態を作ることが重要だからです。
次に、日本テレビサイドや業界関係者の誠意を感じられない行動に憤りを感じたからです。膿を出していくにはこのまま今回の件を有耶無耶にして良いとは思いません。ネット社会の一億総発信者時代だからこそ、自浄作用が働かない既存メディアに大勢でNOを突き付けることが必要なのではないかと思います。
あと、これは強い思いではないですが……昔に趣味で小説を執筆していたことがあり、ゼロから作品を生み出す大変さは多少知っているつもりです。今は形を変えて、好きなゲームをストーリー仕立てにして、創作活動をしています。そこには、そのゲーム(原作)への敬意があって然るべき。だからこそ、相沢友子のコメントは嫌悪感しか感じられない。
あと、本当に私の奥の奥の感情で言うなら
ということです。