【論文レビュー】菊地千夏,2009,「不登校経験者の母親にみられるアンビヴァレンスの変容に関する一考察」
論文要旨
研究の目的
子どもの不登校によって,学校に行く/行かないをめぐる感情上の対立(アンビヴァレンス)が母親にどのように生じ変化するか,そのプロセスを描き出すこと
分析視角
1 アンビヴァレンスの定義
先行研究にならって,「学校に行く/行かないをめぐる感情上の対立」とする ”学校に行くこと”を当然とみなす価値観:既存の価値観 ”学校に行かないこと”を認めるように変化した価値観:新しい価値観 とする
2 母親の社会関係について,親の会だけでなくその他の社会関係を視野に入れた検討を行う
3 母親による”経験としての不登校”の語りをデータとして用いる
分析対象と方法
2004年より関わりをもつ親の会に所属する母親たち7名に対するインタビューを分析
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