モノづくりのアディダス"日本企画"のランニングシューズ
今冬、adidas "日本企画"のシューズ「adizero Japan5」「adizero Takumi Sen6」がフルモデルチェンジして発売されました。
かつて“皇帝”ハイレ・ゲブラシラシエ選手により男子マラソン世界記録を樹立した「adizero Japan 」は海外でも人気のある"日本企画レーシングモデル"です。
また先月、スペイン・バルセロナで行われた10Kロードレースでロネックス・キプルト選手は「adizero Takumi Sen6」を履いて世界新記録を樹立。
こうした''日本企画"のシューズが活躍するのは、シンプルに嬉しいです。私は日本の職人が作り出すモノづくりは、世界一だと信じてやまないタイプ。海外製よりも日本製。海外企画よりも日本企画といった具合に。
海外企画よりも日本人による"日本企画"のシューズが好きで、adizero JapanやアシックスのSKYSENSOR JAPANは"世界で一番のランニングシューズだ!"と豪語していたくらいですから。笑
あのシューズが登場するまでは…
お正月の箱根駅伝。優勝した青山学院大学の、やっぱり◯イキ大作戦。駅伝で存在感を失ったadizeroシリーズ…
ヴェイパーフライネクスト%はモンスター級に凄いシューズです。私もマラソンで履いていて恩恵を受けている1人です。
しかし"日本企画のレーシングモデル"も進化しています!!時代とは逆行する"日本企画の薄底レーシングモデル"も注目してほしい!!
ということで、香川丸亀国際ハーフマラソンに向けて「adizero Japan5」と「adizero Takumi Sen6」を購入。
今作は福士加代子選手のシューズも手掛け"adizero生みの親"である大森敏明氏の監修によるものです。
前作に比べて大幅にラストが変更。
大森氏のラスト(木型)作りは''贅肉をとって必要な部分だけ残すやり方"と語っています。
ラスト(木型)を黒く塗装することで光を当てると膨らみの位置が分かる(一般的な白木のままだと見えない)こういった部分を徹底的に調べていくやり方で、0.01mm単位で極限まで無駄を削り出し、日本人にあったラスト(木型)を作り出しています。
パターン(紙型) を作る作業も、自動カッター、コンピューターを使わず、道具による手作業で行い、切ったあとも細かなペーパーで磨いて線を整えないと気が済まないと語っています。
ここまで拘るのが"日本企画"の強み。
世界に誇れるモノづくりだと思います。
「adizero Japan5」と「adizero Takumi Sen6」
新マイクロフィットラストは、足入れすると、シュータン(ベロ)が一体構造になっていて、足全体を包みこむようなフィット感です。
「adizero Japan5」は、ドロップ(前足部とかかと部との高低差)を10mmほど(傾斜を)つけることでスムーズな重心移動を助ける構造になっています。
また新ミッドソール素材「ライトストライク」の採用。従来のEVA素材よりも40%軽いというライトストライクとブーストフォームの二重構造にすることで横へのブレによるエネルギーロスを軽減し安定感がでています。
おかやまチャリティーリレーマラソンでも、着用してみましたが問題なく対応していました。
「adizero Japan5」は、日々の練習でも、middle(4'15〜20)ペースで20KJOGするトレーニングで最も履きやすいシューズ。フルマラソン3時間30分から2時間30分を目指すランナーまで、ハーフ、フルマラソンと汎用性高く使用できるモデルです。
1ヵ月ほど練習して
香川丸亀国際ハーフマラソンに参加しました。
ここで「adizero Takumi Sen6」を投入!!
レース当日、陸連登録Aの実業団選手や大学生は、ほぼ8割か9割がNIKEでした。
私の並んでいる登録BのAブロック前例も、時代の流れか厚底、厚底、厚底…8割ヴェイパーフライで、稀にアシックス、HOKA。薄底のNBとadidasは絶滅危惧種でした…
スタート前にしっかりと肩甲骨と股関節を動かして心拍数も高める動きをしていたので、スタートと同時に足が動きました。
結論から言うと「adizero Takumi Sen6」はシリーズ過去最高の出来栄えでした!
プラスティックチップ特有のカチカチ音が消えて、前作よりもドロップが効き、前足部の接地はとてもソフトに表現できています。また地面を掴むグリップと反発感がとても良いです。
今回は足首の状態も悪く、足の回転数を高め、ピッチ走法に徹して走りのクオリティーを高めるしかないと思っていました。
ピッチを高めるためには、地面との距離が近い、薄くて軽い「adizero Takumi Sen6」のようなレーシングシューズが圧倒的に有利です。
結果は1時間13分41秒。
練習やマラソン通過タイムでは、1時間11分で走っているので、記録としてはまだまだですが、足の状態も良くない中、復帰練習としての位置づけなので納得しています。
「adizero Japan5」「adizero Takumi Sen6」
"日本企画''の定番モデルをアップデートさせたモノ作りのアディダスらしいフルモデルチェンジとなっています。
過去の自分を超えたい。
成長を感じたいと思う市民ランナーは多いと思います。あの時(3年前)の自分を超えたいから、今回ヴェイパーフライネクスト%はあえて履きませんでした。
記録も大切だけど、過程はもっと大切。
過程を大切にする''日本企画"のシューズがやっぱり好き。ナイキ、ホカ、ブルックスも好きですけどね。笑